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2012年10月の3件の記事

2012/10/29

ケンカ好きですか。

10月27日(土)は福岡市民会館にて、宝塚歌劇月組全国ツアー公演
「愛するには短すぎる/Heat on Beat!」の14時公演を見てきました。

 

龍真咲さんのトップ姿を初めて見ました。
昨年12月の全ツではまだ2番手さんでしたもんね。
大劇・東宝でのロミジュリを経ての各地でのお披露目。
たくさんの方に見ていただけたらいいですね。
しかし龍さん、等身すごすぎー なんつー小顔。
びっくりでした。
こりゃお衣装さんが放っておかないと思いますよー(笑)
着せ甲斐がある!

 

さて、お芝居「愛するには短すぎる」は、いかにも正塚先生らしい作品でした。
主人公は相変わらず、なかなか覚悟が決まらなくて。
彼女が傷つくって心配するけど、自分が傷つきたくないんでしょ。
この弱虫!

 

別に、順風満帆な未来を捨てろなんていいませんよ。
恋か仕事か、愛か自己実現(夢)か、はたまた家族か
の選択を迫られるシーンなんて誰にでも訪れる。
男でも女でも。

 

数日だけの自分勝手な悪い男になればいいじゃん。
自分だけはいつも良い奴でいようとするのがイラッとするのよ~ヽ(`◇´*)ノ
非難を受けてもいいじゃん。
覚悟を決めろよ。

 

ほんとマサツカ先生の主人公ってタチが悪いわ。
女たらしのくせに無駄に誠実でいようとするから。
本当の誠実ってそうじゃないから。
潔く、悪い奴と言われる男になんなさいよ。

 

こんな男、宝塚のトップスターが演じるんじゃなきゃ
非難轟々なんだから!!!!!
(さらにご丁寧に毎年決まった日に花なんか届けたりしたらめいわく!ゆるさん!)

 

がしかし。
龍さんだと素敵よねー。
と思わずゆるしてしまうのだ(笑)

 

でもマサツカ先生は勘違いしないように!
貴方がゆるされているんじゃなくて、龍さんがゆるされているんだから!(`◇´*)

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こんなに人を殺しているのに彼らが無頓着なことに驚きました。

「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」を見る前に
2巻までは読んでおくべしと聞いたので読みました。

なんだかんだで大量殺戮者の言い訳だーと思いました。
何世紀も経っているというのに相変わらずというか
人類の未来がこんなだったらいやだなー。
ジェンダーも含めて。
今から30年も前の作品だということを考えたら仕方がないのかなぁ。
ともあれ現実の人類にもっと英知があることを祈ります。

人物描写や分析、戦略、戦術は面白いのですが
途方もなくたくさんの人が亡くなっているということが脳裏を離れませんでした。
皆被爆しまくりですよね。
未来の人類は放射能に耐性ができているのかな。

キャラ的にはヤンの考えは面白いし共感できたりもするのだけど
彼が何のために戦っているのかわからなかったな。
ラインハルトは単純に旧時代の精神の人だと思って読んだけど。

厭だ厭だって言いながら、けっきょく殺戮しているし。
お酒を飲んで愚痴って、でも戦争というか戦略が好きってことなのかな。
いっぱい矛盾してる。

キャラでは、シェーンコップさんとキャゼルヌさんが好きだったかな。
おっさん趣味?(^^ゞ

帝国の人たちの名前が大仰で面白かったです。
苗字が先の表記で、ヤン・ウェンリーとくれば中華系かな。楊一族?
さすが田中芳樹さんだーと思いました。

大和さん現役時代、某エレナ氏が、
なぜ宝塚でこそ銀英伝を上演しないのかと
熱弁をふるっていたのが思い起こされました。

氏が大和さんにやらせたがっていたのは
ラインハルトだったかキルヒアイスだったか。
あの頃はぜんぜん話が見えないまま聞いていたのでした(笑)

1月の博多座公演までにもう少し先まで読めたらいいな。
そのまえに「豊饒の海」全巻読破がんばりたいです。

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2012/10/09

そも恋は何の重荷ぞ。

Chuzaburo先週金曜日は、夫の引越しの荷物を出したあと
娘と忠三郎狂言会に行きました。

毎年10月の第一金曜日に開かれるこの狂言会に行くたびにもう1年経ったのかと思うのですが、
忠三郎さんの一周忌である今年はさらに感慨ひとしおでした。

忠三郎さん、千作さん千之丞さんという
狂言界の燻銀の芸を見られることが魅力で
毎年見てきたこの狂言会でしたが
残念なことに忠三郎さん千之丞さんのご逝去により
昨年より大きく様変わりしました。

良暢さんをはじめ、大藏流の若手の狂言方の芸を見つつ
狂言の世界のこれからに思いを馳せる会になったような気がします。

さて。ことしの選曲は「禰宜山伏」「文荷」「泣尼」でした。

「禰宜山伏」は、禰宜を善竹忠亮さん、山伏を良暢さんがつとめられました。
忠亮さんは初めて拝見しました。
強力な山伏の良暢さんに対して、非力で人の善い禰宜という雰囲気でした。
山伏の前でぶるぶると震えるところや、美味しそうにお茶を飲むところが好きでした。

良暢さんの山伏はいやなやつ(笑)。
出羽の山から下りてきたばかりで、その立場、霊力を嵩に来て居丈高。
修行した山を上に見て、市井の者たちを見下している感じ。
現代でもいる。こんな人。
自分が属している方を上に見て、他の人たちを偉そうに見下す人。
自分が敬われないと無理無体云う人。

昔の観客であったお侍さんたちは、山伏が好きじゃなかったのかなー。
偉そうな山伏が面目をなくして逃げていく姿に、滑稽を感じていい気味と思ってたのかなー。
そんなことを思いながら見ました。

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