もう恋はしないの。
12月17日につづき、12月21日22日23日と
新国立劇場中劇場にて「プロミセス・プロミセス」を見てきました。
この3日間は、藤岡正明さんがチャック役です。
22日のお昼は、いつも一緒に観劇してくれる観劇好きの友人と見ました。
彼女曰く、「いままでに見た、どのブロードウェイミュージカルよりも
登場人物の気持ちが納得できてよかった」とのことでした。
ブロードウェイミュージカルって、たしかに、なんでそこでこの人そんなリアクションなの?
あの人の気持ちがいまいち(倫理的に)理解できない…などと思うことってありますよね。
あと、笑っていいのかどうかわからないアメリカンジョークとか
英語のだじゃれを日本語にしてて面白くなかったり理解できなかったりとか。
(なんで翻訳の人って、そういうのを省くことができないんだろう? いらないじゃんと思う)
これまで、アメリカのミュージカルというと、そういう部分に引いてしまっていたけど
「プロミセス・プロミセス」には一切そういうところがなかったのが、良かった!
というのが、彼女と私の一致した意見でした。
やはり元の脚本がいいんだろうなぁ。
さすがニール・サイモン、なのかなぁ。
すっかり作品を気に入ってくれた友人、「再演があったらぜひ誘って」とのこと。
いや本当に気に入ったのねぇ。
三谷幸喜さんの芝居が大好きな彼女なので、なんとなくわかる気もします。
こういうの好きだよね。うん。
公演期間が長かったら、もう一度くらい一緒に見れたかな。
もし年末のこんな時期じゃなかったら。
時期的にどうしても見れなかった地元のファン友さんにも
この感激を味わってほしかったなぁ。
再演を切に切に希望です。
脚本も良かったけれど、音楽もまた本当によかったです。
せつなくて甘くってメロディアスで
気持ちが入りやすいの。
チャックとフラン(大和悠河さん)の「もう恋なんてしない」は毎回うるっとさせられました。
・
自殺前のフランの、どんなあなたも好きと歌う歌も
シェルドレイクさんが、満たされない思いを歌う歌も
せつなくて好きだったなぁ。
シェルドレイクさん、客観的にはひどい男だけど
当事者視点で考えたら、可哀想かなぁ。
男としていちばん充実して、ここまでやり遂げ、昇ってきた自信にあふれているのに
一つだけ、犠牲にしてきたこと、満たされないことがある。
ひとかけら、それがないと埋まらない。
完成間近のパズルの、見当たらない一片のピースを探し求めてしまう。
傍目には同じことの繰り返しに見えるけど
たぶん、彼はいつも本気。たぶん。
だから、女の子はひっかかってしまう。
うまいんだもん、また。
うまい男はね、「私のことがいやなら、いますぐここから出て行ってくれ」って言うの。
ぜったいにぜったいに、女性に選ばせるの。
表向きは。
でもそれ、ちがうから。しっかり圧がかかってるから。
言葉で、抵抗できなくしているだけだから。
オルソンさん(伊東弘美さん)も言ってたでしょ。
もうすこしで保険に入るところだったと。
あのセリフ一つで、それが見事に納得できるの。
オルソンさんの言ったとおりだっ!!!!って。
そこで、脚本の巧さに唸ってしまうわけです。
う~~ま~~す~ぎ~るわ~~~~~o(≧∇≦)o(*^▽^*)o
一緒に観劇した彼女と、「ぜったいに保険入っちゃうよね」と盛り上がってしまいました(笑)
(あいにくと私たちは保険にしか入らないと思うけど(笑))
だから、若くて可愛い女の子は、彼みたいな人に近づいてはダメ!
輪をかけて、岡田浩暉さんのシェルドレイク、めちゃはまってましたねぇ(笑)
めっちゃ、リアルで。
いるいる、ぜったいいる、この上司!って思ったもの(笑)
脚本も巧いけど、岡田さんも巧い(笑)
というわけで、シェルドレイクさんが、かなりツボりました。
とっても素敵なのに。すみません。。。
(でもたぶん、35歳以上の女性は皆、私と同じように思ったと思います ^ ^ )
(オルソンさんたちのランチ会、混ざりたいわ~~~)
シェルドレイクさんが素敵だから、納得できる作品になった気がします。
ほかのおじさん達だったら、フランの趣味がわかんなーい!イミフ!になっちゃうところを
素敵だもんで、こりゃ、しょーがないわ。。。。になっちゃうし。
巧いこと言うもんだから、
オルソンさんの忠告にリアリティ感じるし。
シェルドレイクさんの在り方、居方ってこの作品の要になりますよね。
思い返せば思い返すほど、よくできてる脚本に関心するし
それにうまいことはまっていたキャストの皆さんの芝居に関心する作品で。
あらためて、鳥肌。
ほんとうに再演を見たいです。
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あらら。フランちゃんについて書くつもりが、シェルドレイクさんで興奮してしまい、、、
ってことで、フランちゃんについては、また後日に(´∇`)ノ
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