レット・バトラーを信じている。
瀕死の白鳥が好きだ。
プライド高い美人さんが弱っているのが大好物だ。
そもそもそれで、ラインハルトのかなめさんに落ちた。
理想の、『プライド高い美人さんが弱っている姿』がそこにあったから。
この『プライドが高い』というのは高慢という意味ではなくて、
『美意識が高い』という意味に近いかな。
美意識が高くて出来ないことがある。
美意識の高さゆえ、自分に手枷足枷を掛けてしまう。
美意識が高くって、自分も他人もゆるせない。
そんな人が、その美意識の高さゆえに、自分を制御できなくて、あるいは制御しようと
苦しんでいる姿を見ると、、、(^q^)じゅるる・・
かなめさんの芝居はセンシティブで繊細だ。
内面の葛藤で苦しむ姿がなんとも美しくて苦しくてデリシャスだ。
ラインハルトの後のモンテ・クリスト伯もまさかのそれで、
ベルばらのオスカルは言うに及ばず。
そしてまた、バトラーも弱ってた!!!\(^o^)/
あのバトラーが!!!
レット・バトラー曰く「私は、レット・バトラーを信じている」
このセリフは宝塚版では出てこなかったけど、レット・バトラーっぽくて好き。
自分の力だけで、のしあがってきた男の自信があらわれているから。
他の誰でもなく、レット・バトラーとして生きている自負が感じられるから。
投機で利益を得てのし上がってきた男。
機を見る目は確かだ。他人の本心を見破る眼力も鋭い。
スカーレットのことも、とうの本人よりもずっと理解していて
その誤魔化しのない欲深い性質を可愛く思って
手玉にとってからかっている。
愚かにも、アシュレという活力の乏しい男を白馬の王子のように思って追いかける様も
いつか目が覚め、自分という男の絶対的な魅力に気づくだろうと鷹揚に構えて面白がっている。
すべてを見極め、すべてを支配できると思い、
レット・バトラーという己を信じて、余裕しゃくしゃく自信満々に生きていたのに。
その自分が自分を裏切り、自分がアシュレに嫉妬し傷ついていた。
レット・バトラーがレット・バトラーを裏切っていた。
この致命的な抉創。
そこのところの感じが、もうっ)^o^(
あの銀橋のかなめバトラーのよろよろぶりをまた見たい。
マミーを見上げる、傷ついた子供のような甘えを含んだ目が見たい。
見せないはずのものを見せてしまう、そこがたまらなくキュンと来ました。
あれは、レット・バトラーが見せるからいいんです
涎を垂らしながら次の観劇をたのしみにしている今日この頃なのであります。
おあずけワンコ状態。。。
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