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2013/11/02

ずっとひとりだったんだから。

10月28日と29日。
宝塚大劇場で宙組公演「風と共に去りぬ」を見てきました。

や、やばいです。
かなめバトラーがストーレンマイハート♡

同作品は、今月配役違いのBパターンを見ていました。
七海ひろきさん(かいちゃん)演じるスカーレットをとても愛しているバトラーに
でへへー(〃▽〃)となりました。

今回は、朝夏まなとさん(まぁくん)演じるスカーレットを熱く愛するバトラーに
ドキドキ。ハクハク。(;´д`)
なんていうか、、、参りました。完敗です。

かいスカーレットは、とにかく可愛いし何をしても憎めないし、
バトラーもそんなスカーレットに寛大で、何をしても「可愛いやつめ」と
ゆるしているように見えました。

それは、1幕はもちろん、2幕でスカーレットとアシュレの噂に嫉妬して、
真夜中に帰ってきたスカーレットに対して、酔っ払って酷い言葉と暴力的な態度で
接するときにも、残っているように感じられました。

メラニーが亡くなって、とりみだしたスカーレットが自分を無視して
アシュレにとりすがるときも、彼女を可愛いと思う気持ちが
彼を葛藤させているように見えました。

それが・・・
まぁスカーレットは本当に、バトラーに対して憎たらしいのです。
いや、そこが可愛いのですが、憎たらしくて可愛いのです。

アシュレにはデレデレしちゃうくせに、バトラーにはツーン!
「あなたなんてなんとも思っていないわ」って態度を
これでもかと醸してバトラーに接するのです。
「私が気になるのは、ほんとーに【帽子】だけですからね」ツーン。

口とは裏腹にけっこうバトラーLOVEが見えたかいスカーレットとの違いが
とても面白かったです。

この、なかなか勝気なまぁスカーレットとバトラーとの駆け引きが面白くて。

相手役が変わるとこんなに変わるんだ!
という妙に、心が躍りました。

役替わりってこんなに面白いの?!

こういうことって、役替わりがなかったら気づかなかったかもしれません。
それくらい個性が異なるスカーレットを見られたことが僥倖。

私が見た28日は、Aパターン後半の初日で、
前日の27日まではBパターンが上演されていたわけです。

前回私が見たのはBパターンがはじまって2日目からの3日間で、
その3日のあいだでも、スカーレットはどんどん深化していくように見えましたし、
かなめさんのバトラーも重量感が増していっていました。

それから2週間後。
スカーレットに懇願されてタラまで彼女を連れて行く決意をしてベルの元から
階段を降りていくその足取りの毅然さがまず目を引きました。
(2週間前はまだ思案が見えていたような、、、)

そしてスカーレットに銃を持たせるときの言葉の強さ。
馬車を御するときの目力の強さ。凄味。
なんかもうあっけにとられるというか。
圧巻でした。

2週間でこんなにも。
ドキドキ。

アトランタを脱出して馬車をスカーレットに託すときの表情もたまらなく精悍で
うわっうわっなにこれ???Σ(゚д゚;)でした。

追いすがろうとするスカーレットをそうはさせずに、無理矢理のキスで彼女を怒らせることで
彼女をいつもの勝気な彼女に戻して、彼女の弱気を払拭しようとする【真の男の優しさ】
が一瞬閃光のようにはっきりと見えたような気がしました。

思い返すとたぶん、このあたりで私はバトラーに心を奪われてしまっていました。

スカーレットがバトラーに勝気でツンツンした態度で対抗している関係だからこそ、
いつもの勝気な跳ねっ返りに戻す、というこのシーンが生きていたように思います。

ここでほのかに見せるスカーレットの弱さが、とても愛おしかったです。

きっとバトラーもそうに違いない。
ほんとうは抱きとめて一緒にいたい気持ちも湧き上がったのではないかと。
だけどそれを振り切るところに、バトラーの【真の男らしさ】を感じた気がしました。

なんていうか、わたくし、こんな心の奪われ方をするとは、、、
正直おもっていなかったです。

『プライドの高い美人さんが弱っているのが好き~』とか言ってましたが、
もうとんでもないです。
その一線を越えてしまった、、、
かなめさんに、こういう落ち方をするとは思っていなかったです。
もっと冷静に好きでいるつもりだったのにーー。

 

じつは28日の観劇では、【強い】まぁスカーレットに対して、
一緒にいるときのバトラーがちょっと弱いかも?
なんて思ったりもしたんですが、なんのなんの。
翌29日のバトラーは前日の何倍も強くて凄味がありました。

酔っ払って、深夜に帰宅したスカーレットに暴力的な態度をとるところも、
手加減がなくなっているような気がして。
その手加減のなさに、逆にバトラーの余裕のなさが感じられてドキドキでした。

メラニーが亡くなって、自分という存在など目にも入れずにアシュレにとびつくスカーレットに
対しても、寛容になどなれず、心が負傷していくかんじが見えた気がしました。

アトランタ脱出のとき、あんなにも強靭で頼もしかった人が
壊れた心をさらけ出しているようなのが、もう、たまらなく切なくて
見ていて胸が痛かったです。

この傷つく姿が脳裏にあるから、ラストの「こわれたものは、こわれたものさ」が
胸に染みました。

バトラーが愛するスカーレットは、彼を傷つけ打ちのめす。
けれどもスカーレットには、彼が愛するスカーレットでいてほしい。
勝気で跳ねっ返りで、こうして彼を傷つけ打ちのめすような。

彼もまた、自分が信じるレット・バトラーで居つづけたい。
愛するスカーレットの前ではなおのこと。

だから、彼は決意したのかなぁ。
せつなくてたまらないなぁ。

まぁスカーレットとかなめバトラーを見ていると
そんな思いが湧いてきて、とてもせつなかったです。

 

つぎは、東京でAパターンBパターンを見ます。
こんどはどんなふうに見えるのかなぁ。
たのしみで、どきどきだなぁ。

それにしてもかなめさん、舞台ではこんなに精悍で男らしいのに
お稽古待ちのときは、向こうが透けちゃいそうなくらい儚く見えた。
なんなの、、このお方は・・・

......she's stolen my heart(*´ェ`*)

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コメント

theoさんこんばんはーー(^^)
いやーーまったくもって仰る通りでございますね!!
私もかなめバトラーに恋しちゃいました〜Σ(゚∀゚ノ)ノ
実は10/3に観たときにも恋したのですが、更に深く恋した訳です(笑)
ホントにスゴイ方ですねかなめ様は。
感想を書き出すと止まらないのでそれはtheoさんにお任せします。
東京でどう魅せてくれるのか楽しみでたまりません( n´∀`)n゜*:

投稿: mi-mie | 2013/11/05 20:14

すみません。早まって送ってしまって、先ほどの続きです。
本当に出待ち入り待ちの時、儚いですよね(ノ_σ)
細くてお顔が小さ過ぎて色が真っ白で実体が無いと言ったらおかしいですけど、なんだかいつもジゼルを思い起こさせられるのです。あんなに綺麗な人間が存在しているなんて...しかも舞台では無頼漢の男を...まるで夢でも見ているような気分でいつも帰ってきます(笑)

投稿: mi-mie | 2013/11/05 20:34

◇mi-mieさん、
セカンドラブなので、冷静に客観的に穏やかに愛するつもりだったのですが、
もうあきまへん、、、(;´▽`A``

東京ではもっともっと男前になるんでしょうね。
本当にどの作品もどんどん深化するのがすごいです。
本当に役の捉え方が深いというか的確というか。
そのくせ、素はあんなに透明で可愛い妖精さん(〃▽〃)
もう、どうしたら、、、

投稿: theo | 2013/11/06 00:52

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