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2014/01/11

100年は始まったばかり。

私がいままで出会った漫画の中で
もっとも大好きなTONOさんの『チキタ★GUGU』が
B6判の新装改訂版として出版されました。
1月は2巻まで、順番に毎月2巻ずつ全6巻刊行されるようです。

初出は、1997年。
私なりにいろんなことがありました。
けっきょく、自分が強くなり、
人を ―― 相手を、自分を、ゆるすことでしか
道は拓けないんだと知りました。

そんな私の心に寄り添ってくれる物語でした。
やっぱり、いまでも涙なしでは読めない物語です。

人喰いの妖(あやかし)のラーは
チキタの両親を食べて、チキタも食べようとしました。
でも、チキタはとっても不味いんです。

妖のあいだでは、
『不味い人間を100年飼育するとえもいわれぬ美味になる』
と言われています。
ラーはチキタの飼育を始めました。

人間を100年生かすのは大変です。
いろんなことから守ってあげないといけません。
そうして暮らしていくうちに ―――


ちなみに、主人公の名前は『チギタ』じゃなくて『チキタ』。
けど、主人公のチキタは、チギちゃんで見てみたいな。

人喰いの妖のラー・ラム・デラルは大ちゃんがいいな。
第6話を過ぎる頃にはほとんどクマさんだけど^^;

300年の時を生きるせつなくてかなしい人喰いのクリップ(美形)は、
かなめさんに特出してもらって・・・

クリップを飼育していた妖のオルグは、
100年経ってもクリップを食べられなかった。

明日食べる明日食べると言って。
今日はおなかいっぱい、次の日もおなかいっぱいと言って。

200年経って、綿のように軽くなっても。
オルグはクリップを食べなくて。

そして、クリップの『杖』になってしまった。
オルグに会いたいクリップ・・・。

何十年も思いつづけて、会えたのはほんの一瞬。
そしてまたもの言わぬ『杖』になってしまったオルグ。

クリップとオルグ。
そして、チキタと無邪気で残酷なラーの一緒に過ごす100年は始まったばかり。

ひとつひとつのエピソードが、せつなくて残酷でいとおしい―――。


あー2巻はここで終わってしまうのか・・( ´;ω;`)
このあとの彼女(ニッケル)を知っているから――― 胸がとてもいたい。
(細かいトコは忘れてしまったけど)

でも3巻を手に取らずにはいられないと思います。

いとおしさに堪えられない涙があふれる物語です。

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