さらば、もろもろの旧きくびきよ。
3月22日土曜日、福岡市民会館にて、宝塚歌劇雪組全国ツアー公演
「ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-」を見てきました。
ずっと宝塚を見に行きたがってらっしゃったけど
自宅で介護をされていて、なかなか外出ができなかった友人たちと行きました。
それぞれに介護していた親御さんを最近看取られたり、施設への入所が決まったりして
ようやく自由な時間ができたところだったので。
一緒に夜を見た方は、誰がいちばん上手いの?
からはじまり、私が答えられない質問をいろいろされて、、、^^;
途中で前のめりになられていたので、注意をしたり、会席で見るのとはちがう緊張感が
ありました。
周りの席もいつになく男性が多いのも「ベルばら」だからでしょうか。
ベルばらなら見に行ってみようかなとか、同伴の女性にチケットを取ってと頼まれたとか?
例年の全ツの同会場とはちょっとちがう客席の雰囲気に、いろいろ想像しました(笑)。
私も、いつもなら宝塚好きの友人や娘たちと見るのに、初めての人を連れているし^^;
さすがベルばらの集客力、というべきかな。
さて、観劇の感想ですが。
登場人物たちの言葉や行動に矛盾を感じない、
ストレスレスなベルばらだったと思います。(去年の月組ver.は見てません)
なにより、ジェローデルがオスカルをぶたなかったのが
とってもとってもよかったです♡
ちぎちゃん(早霧せいなさん)のオスカルは、正義感に燃える
「美しいジャンプ」のようなオスカルだなーと思いました。
いままで見たオスカルのなかでももっとも不平等に心を痛めてて
自分のことより苦しむ人に気持ちを寄せるオスカルだった気がします。
自分の恋心より他人のことを優先してしまって、
フェルゼンに誤解されても、誰かのために本当のことが言えない、、、
そこのところがとてもつたわってくる、可愛くいじらしいオスカルでした。
恋愛は上手そうではなかったなぁ。
・
なんていうか、自分の気持ちをつたえることがあまり得意ではなくて
でも、いまこの自分の居ても立てもいられぬ熱い思いをなんとか伝えようと
もがくオスカルだったなぁ。
ズバッと相手の胸に寸鉄を突き刺すのではなく、なんとももどかしい、
そこが愛おしいオスカルだなぁと思いました。
真摯で一生懸命な性格の良いオスカルだなぁと。
ともみん(夢乃聖夏さん)のアンドレは、ムダに駆け足しそうなアンドレでした。
熱血でウラオモテのなさそうな、なんだかべらんめぇなアンドレだなぁと(笑)。
熱くてまじめで純情そう。
去年雪組の特出で見たちえちゃん(柚希礼音さん)アンドレがとっても経験豊富そうに
見えたのに対して、ともみんアンドレはなんていうかドリーマーというか、、童貞っぽい?
それゆえ今宵一夜の後、ちゃんと事が運んだのか心配です。
そんなオスカルとアンドレでした
鳳翔大ちゃんは身分といい家柄といい美貌といい、申し分のないジェローデルでした。
なんというか等身が素晴らしくてノーブルなジェローデルでした。
でも渾身の「みんな私に預けてはみませんか?」だったのに
なんだろうチギカル。
あそこは、心のうちの弱い部分を突かれて、
一瞬とろけそうになるオスカルが見ものなんだけど、
よろめくというよりは困ってしまったように見えました。
可愛かったんです。ジェローデルとの身長差もあってか。
一瞬か弱い女の子なオスカルに見えて。
原作のオスカルとはちがうのだけど、ちぎちゃんらしい魅力のオスカルだなぁと。
仕事に邁進しすぎてプラベがあとまわしになってる感がつよいオスカルだなぁと。
だから、ちょっとジェローデルとオスカルのバランスがちがって見えたのかな。
こんなちょっとしたところに、見る側の好みやこだわりがあるので
ベルばらっておもしろくてむずかしいのかも。
1回しか観劇していないので、細かいところはあまり見られてなかったんですが、
人情味溢れる衛兵隊の皆さんがよかったです。植田先生の作品らしさが出てたな。
雪組さんは芝居声が良い人が多いなぁと思いました。
彩凪翔さんのアラン、すごく好きでした。
奏乃はるとさんのブイエ将軍も上手いなぁと思いました。
アランもブイエ将軍も、こんなキャラというのがはっきりと見えてよかったです。
真那春人さんのダグー大佐も。
全国ツアー公演だからか、市民には女性しかいなかったですが
雪組の娘役さんたちはこういうかんじのお芝居うまいなぁ。
ついうるっとさせられてしまってました。
ル・ルー役の星乃あんりちゃんは可愛い娘役さんですね~
フィナーレのドレスも似合ってました♡
(ル・ルー自体はなんだか脚本上うざいキャラでしたけど)
可愛いけど、しっかり者ってかんじかな。
えみくらちゃんやアリスちゃんにちかいかんじがして、これから注目したいなぁと。
はじまる前からたのしみだったフィナーレの『小雨降る径』。
キザりまくるともみんから目が離せなくって、、、ちぎちゃんをほとんど見れなかったorz
私、どの公演でも踊るともみんに釘付けになるんです。
なんていうか、半分怖いもの見たさみたいな?
そこまでやりますか的な。
熱くって濃いくって見ていて思わず笑いがこみ上げてくるのが
ともみんの愛しいとこですよね。
これまでにバージョンは変われども、宝塚のベルばらとしてなんどもなんども
上演されてきただけに、演じる人によっての見え方がこんなにもちがうというところが
この作品のおもしろさでしょうか。
ちぎちゃんはちぎちゃんのオスカル、ともみんはともみんのアンドレ、
大ちゃんは大ちゃんの、、、
それぞれ演じる人が魅力的だからこそ、それぞれの味が見える。
それが、宝塚のベルばらのおもしろさかなぁ。
この全ツ版オスアン編を見て、さらに5月の宝塚大劇場での宙組のオスカル編が
たのしみになりました
一緒に見た友人たちも、それぞれにたのしんでいたようでした。
良かった~泣いたよ~とハイテンションで喜んでくれた人、
さらに日にちがたっても、私に答えにくい質問をしてくる人、、^^;
いつか大劇場に案内できるといいなぁと思いました。
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