MARHABA ANA PHOENIX !!
宙組宝塚大劇場公演「白夜の誓い/PHOENIX宝塚!!」の
初日観劇から10日以上が経ってしまいましたが、
次の観劇の前に、初日の頃のショーの感想の続きを書いておきたいなと。
気になっていたショーの開演アナウンスは、ナウオンによると
「MARHABA ANA PHOENIX !!」
意味は Welcome, I am a phoenix !! だそうです。(もしかしたら固有名詞で Phoenix かも)
先日中詰めまで感想を書き終えたつもりでしたが、ひとつ忘れてました。
中詰めの最後のフラミンゴちゃんたちのラインダンスが素晴らしかったんです。
私が劇場で見たことがある中で、いちばんかっこいいラインダンスだったなぁと思いました。
脚の揃い方も。なにより気迫がすごかったです。
初舞台生のラインダンスの良さとは対照的な上級者のラインダンスの良さを
見せてもらったなぁと思いました。
(ねたばれします)
・
ラインダンスが終わると、銀橋の上手から愛ちゃんが下手からりくちゃんが登場。
プログラムを見るとそれぞれ、白い星の男Aと黒い星の男Aになっていました。
愛ちゃんとりくちゃんが「○○の男A」で銀橋を・・・(ρ_;)
初日はそのことに感動しちゃいました。
互いに反目しあう白い星の人たちと黒い星の人たち。
ここの皆がダンスで憎しみを表現するのがすごくて。
こわいくらいでした。
そして真赤な火の鳥のかなめさん。
ほんとうにその腕の動きが鳥のようで思わず見入ってしまいます。
雌雄を超越した美しいもの――。
形而上の。
グラスを持って女性をはべらしニヤリとしていた人と同一人物とは思えないくらい
もっとも俗っぽい存在からもっとも聖なる存在へメタモルフォーゼ。
これだからかなめさんから目が離せないんだなぁ。
惹かれあい、争いに巻き込まれ、引き裂かれたみりおんとまぁさま。
倒れ臥すみりおん。
この場面のかなめさんの人ではない聖なる生き物のイノセントさが
私の心を掴んで放しませんでした。
センシティヴで残酷な。
生々しいものからいちばん遠い存在なのに。
こんな争いのなかにいて大丈夫なの。
この場面は舞台上の皆がすごいみたいだったんだけど、
すみません、初日から数日では私はかなめさんを見るので精一杯でした。
せり下がりしていく火の鳥のかなめさんの上にゆっくりと舞い降りる数枚の羽根を
いつもぼうっと見ているあいだに場面が変わっていました。
そうしたら、銀橋上手から緒月さんが歌いながら歩いてきてて
あ~このエメラルドグリーンのお衣装は・・・(´;ω;`)(ダンシングフォーユーだ・・・)
と感傷的になっていると、下手スッポンからさっつん(風羽玲亜さん)がセリ上がってきて、、
ああ~退団する2人だぁ(><)となります。
さっつん、色白で綺麗で歌がお上手ないいジェンヌさん。女役も綺麗だったよね。
本舞台のたくさんのエメラルドグリーンのお衣装の宙組生に迎えられて。
ここでも緒月さんとさっつんにソロがあったなぁ。
皆が元気いっぱい希望を込めて歌うと、センターから真っ白なフェニックスが蘇る。
♪傷つくこと恐れ逃げるより ありのまま命愛したい
人は誰だって翼もっている
銀橋でかなめさんが歌った歌が合唱となって。
このときの組子の皆の表情の輝きがたまらなく愛おしくて感動しました。
かなめさんを迎えるキラキラした瞳
ほんとうに純粋ですてきな組だなぁ
4回見て、4回ともうるうる。。。
かなめさんの皆を見るやわらかい表情にうるうる。
舞台に一礼するかなめさんの背中を見てうるうる。。。
もう何度見ても、ここは愛しさで胸がいっぱいになって堪えることができませんでした。
宙組への愛しさ。
宙組を愛してくれるかなめさんへの愛しさ。
私のいちばんのツボを抑えまくられて。
このシーンのためだけにでも通いたいです。
通えます。
かなめさん本当にありがとう。
大介先生ありがとう。
宙組の皆ありがとう。
じーんとしていたら、オープニングに登場した3色の神様がまた登場して。
ああ、もう終わっちゃうのか(´;ω;`)・・・・と。
大階段から黒燕尾のかなめさんが降りてきて。
流れる音楽は「愛の宝石」で。
ドレスの娘役さんをしたがえて、ザ・タカラヅカで。
ボレロ調のアレンジの「愛の宝石」で男役群舞。
かなめさんと緒月さんの男役同士、同期同士の笑顔せつないデュエットダンス。
つづく、かなめさんとまぁさまの宙組魂を受け継ぐようなグッと来るダンス。
まぁくんの背中をスッと押し出すかなめさんに涙。
重い責任を背負って歩く道のりだけど、きっと大丈夫だから。
そう言っているかのような。
そしてみりおんとのラストダンス。
いままでありがとうねという声が聴こえるような。
みりおんの明るい笑顔。かなめさんのやさしい笑顔。
そして思いがけず激しいキス。
ああよかった。
なんだか知らないけどよかった。
銀橋をひとり、歌いながらかなめさんが渡っていく。
花、雪、星、宙を織り込んだ歌詞に来し方の感謝を込め、未来への希望を託して。
このとき大階段の電飾が、KANAMEとかOUKIとかになってた。
まるでサヨナラショーを先取りするかのように。
本舞台にもどったかなめさんがおもむろに大階段に向かって歩き出すと
ゆっくりと緞帳が下がってきて、、、これでもかと「ラスト」を演出。
もうこれ、千秋楽ちかくになったら涙で見えなくなるんじゃないかしら(´;ω;`)・・・
ありがとう。おつかれさま。愛してる。万感の思いを込めてなりやまない拍手。
そして、再び緞帳が開くと、真っ白な大羽根をつけたみりおんとまぁさまが
フラミンゴちゃんたちに囲まれて大階段にスタンバイ。
これが、かなめさんが残していく新しい宙組のはじまり――。
そんな未来を見せてくれるような演出。
みりおんとまぁさまのエトワールがうれしかったです。
かなめさんの思いをしっかりと受け取って、
私もこれからも宙組を見続けていこう。
そう思いました。
組替えしてきてトップになるというのは大変な苦労もあったと思うけど
こうして組を愛していることを示してくれるかなめさんの姿がうれしかったです。
おなじように組替えしてきてトップに就任する朝夏さんへの気遣い。託す思い。
きっとまぁさまは受け取ってくれているよね。
たのもしく成長したみりおんの姿もうれしかったです。
かなめさんはこの公演で宙組から宝塚からいなくなってしまうけれど
その思いは受け継がれていくんだよね。
そう思えることは、卒業していくトップさんのファンとして
これほどうれしいことはありません。
ほんとうに、こんな舞台を、こんなかなめさんや宙組生の姿を
見せてくれてありがとう・・・なラストでした。
かなめさんがいなくなっても、きっとこの宝塚の舞台に
かなめさんの愛を感じることができそう。
それこそが、蘇る愛なのだなぁと思います。
しあわせです。ありがとうです。
せつなさやさみしさよりも、そんな思いでいっぱいになりました。
しあわせと感謝をかんじるために、この公演に通いたいと思います。
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コメント
はじめまして、ずっとロム専で楽しませていただいていたのですが、ソフィアの妄想が面白すぎて、とうとう出てきてしまいました。
もちろん、かなめさんへの愛には共感しきりです。文章力を駆使した表現と感性が羨ましい限りで、そうそうと相槌をうちながら拝見しています。
尾頭のみで身がないのも同感、わたしはニルスや王党派若手家臣たちとの絡みも物足りなく、妄想しながら観劇を重ねています。
是非、そちらの編も書いていただけませんか?
いずれにしても最後の公演、優しく嬉しそうなかなめさんの笑顔に涙なくしては見られません。
彼女の笑顔にカタルシス効果を感じているのは私だけではないですよね。今後の感想、楽しみにしています。
投稿: メロメロ | 2014/11/21 18:04
◇メロメロさん、
はじめまして。
感想&妄想読んでくださってありがとうございます。
お目汚しすみません。
本当に最高の素材で、、私も妄想の翼を広げすぎて
毎日あっという間に会社についてしまうんですよ~^^;
ニルスも不思議ですよね。
どうしてあんなに簡単に王城の国王の執務室に入れちゃうんだろう?
あそこで国王と剣を交えて、自分が勝ったとしてどうしたいんだろう?
(捕らえられて処刑されてしまうだけじゃないのかな? 目的がわからないぞ)
グスタフが誰も呼ばないで1対1で剣を交えること前提っていうのがそもそもおかしな話で。
王様が警備を呼んじゃったら、あっという間にお縄やん??
そんなさまざまな疑問を頭の中からあっちへ追いやって、舞台を見るのってなかなか苦行で^^;
この週末やっと2度目の遠征なので、また妄想の翼を広げることになると思います。
もしまた文章になったらまた書いてしまうかもです(^^ゞ
投稿: theo | 2014/11/21 22:27