大地を吹き渡る風のように。
かなめさんが宝塚を卒業されて3日4日と経つにつれて
かなめさんロスに陥っています。
千秋楽終演後そして翌日は、それまでの狂騒の数日が無事に終わった
その安堵感と充実感でほゎんとしていたんですが…。
かなめさんについて書きたいことはたくさんあるのに、
いざ書こうと思うと手が止まってしまいます。
悲しいわけじゃないんだけどなぁ…。
思い起こすと「白夜の誓い」「PHOENIX宝塚!!」とも東京公演は
見ながらやたらと泣いていた気がします。
もともと泣くのが得意じゃないので、舞台を見て涙を流したことってあまりないのですが。
ハンカチで涙を拭きながらの観劇はとてもできない(慣れていない)
と気づいたので東京公演中の観劇はマスクで通してしまいました。
ラインハルト、エドモン、ルドルフ、バトラー、キャパ、オスカルそしてこのグスタフと
私がファンになって見てきたかなめさんの役たちが私の心を徐々に解していってくれて。
とうとうさよなら公演ではこんなことに…。
かなめさんが見せてくれる役たちには、そんな作用が私にはあった気がします。
・
2年ほど前博多座で宙組公演がはじまる前に
ぐうぜんローカル番組で主演2人のトーク番組を見ました。
そのときのかなめさんの印象は「覇気のない人だなぁ」でした。
おなじその番組で、歴代のトップさんたちは皆さん公演への熱い意気込みや
地元で見る人びとが親しみを抱けるような朗らかさを画面から見せてこられたのに。
話をするときは人の目を見なさいって教わらなかったの?と。
でもラインハルトに堕とされ、かなめさんに陥落したあとに同じ番組を見たら
かなめさんのそんなところが大好きになっていました(笑)。
かなめさんは、話の表面ではなく中身を見て話を聞く人なんだなと。
(ときどき相手の話の着地点がわからず目が回っているような気もします…^^;)
彼女の役作りも、前へ前へというよりは、内へ内へ深めていくやり方のように思います。
「○○な人。でも…」の「でも」の部分を掘り下げていく人のように思います。
そこが、私の心に深く沁みて作用するような気がします。
昨年のディナーショーで書き下ろされた「メタモルフォーゼ」という曲には
そんな彼女らしい内へ向かう心ゆえのもがき苦しみと孤独、そして気づきと
前向きな決意が、とても素直に歌われていて、この明るい心もちにたどり着くまでに
どれほどの心の彷徨があったのかなぁと、その笑顔を見ながら思いました。
そして、さよなら公演のショー「PHOENIX宝塚!!」のテーマ曲はさらに
その孤独や涙も肯定して、自分自身に人びとに、自分を信じて生きることの
素晴らしさを歌っていて、その歌に込められた思いに毎回プロローグから涙が…。
孤独や涙を経験した、そこからの希望の歌だから。
それはきっと誰の心にもエールをおくってくれる歌だから。
そして「愛の復活」。
『傷つくこと恐れ逃げるより ありのまま命愛したい』
ミクロの目線でこだわり、繊細な役作りと繊細な生き方をしてきた人が
組のトップとして自身も成長して、大きな愛を皆に降り注いでいるさまが
その15年間の集大成としての思いを、ショーで表現しているということが
たまならくて。涙が出ました。
かなめさんを真ん中に純粋な心が集まっているこの宙組の今に
胸がいっぱいになって涙が出ました。
ここにいたるまで素晴らしい夢を見せていただいた私にとっての2年間でした。
・
ファンになりたての頃、かなめさんの『凰』は「几に白い王子」と教わりました。
なるほどうまいことを!(^^)と思っていましたが、『几』(かぜかんむり)にも
意味があったようです。
千秋楽の朝、白いベレーに白いロングコートで
白いフェラーリを自ら運転して登場したかなめさんは
『凰』の繡のある宙色のローブを朝夏さんに着せ掛けられて劇場入り。
千秋楽の出は、
緑の袴姿でほほ笑みを湛え、日比谷を吹き抜ける冷たい強風に
袂や裾をひらめかせてらっしゃいました。
さながら風に舞う白い王子のように。
その純度100%の美しい面影がいま私をかなめさんロスに陥らせています…。
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コメント
こんばんは。
愛の復活はもう私のテーマソング^^
私も実はかなりかなめロスに陥っています・・・(。>0<。)h
毎日家事したり仕事中に脳内で流れています~~
かなめシックもいいな~~と1週間たって思ってずっと恋しくいきます~~~
投稿: かずママ | 2015/02/22 21:19
◇かずママさん、
私も無理をせず自分時間ですすみます(^^)
・・・といっている間にかなめさんはどんどん先へすすんでいらっしゃる気が・・・(^_^;)
投稿: theo | 2015/02/24 10:25