お幸せどすなぁ、わかってくれるお人がいやはって。
5月12日(火)博多座にて宝塚雪組公演「星影の人」「ファンシーガイ」の
11時公演と15時半公演を見てきました。
初日に見て以来10日ぶりの観劇となりました。
「星影の人」は2公演ともやっぱり涙を堪えきれず。
この記事のタイトルは私の涙腺崩壊のきっかけとなる玉勇さんのセリフから。
正確には覚えていないので、まちがっているかもですが(^_^;)
(前記事の総司のセリフも 2年か3年→これから2年 に修正しました)
こんなかんじではありますが、どのセリフもどのセリフも私の琴線を掻き回しまくりでした。
二度三度と見るごとに、それまで気づかなかった登場人物たちの思いに気づけて
さらに感動が深まったり。
早苗さんは武家の娘だから、芸妓の玉勇さんのようにさりげなく婀娜なことも言えないし
八木家の下働きのおみよちゃんみたいに素直に態度に出すこともできないのだなぁ。
でもきっと、総司への想いは、2人に負けないくらい深いのだろうに…
「私は琴を嗜みますので時々は我が家へお立ち寄りください」と言うのが
精いっぱいな早苗さんがいじらしかったです。
山南さんが切腹せんがために襖の向こうへ行ってしまった場面。
その襖を呆然と見つめて佐藤君に話しかけられても振り向きもせずに応える井上さん。
佐藤君の求めに応じ初めて彼に隊士としての出動をゆるす、さっぱりとしたその声にも
なにかを堪えている色が滲んで……振り向いた瞳が濡れていて……
いつもは明るく溌剌と剣術の稽古と後輩のしごきに余念のない彼ですが
武士としての義と人としての情との狭間で自分を抑えているさまが胸に痛かったです。
彼、井上源三郎もまた日本を二分する難しい時代に青春を賭けて生きている若者なんだなぁと思うと涙が…。
・
総司はもとより十代後半から三十代前半の若い人たちが
今日にも明日にも命を落とすかもしれない時代に何かを成し遂げようと懸命に
覚悟を決めて生きている姿は堪らないです。
そこにはその人だけの理由や願いもあり、
だれもがそれぞれに「生きるときめき」に出会いながら――。
お芝居のいちばんさいしょに近藤さんが新入隊の佐藤君たちに語った言葉が
ふと、心にしみてきて――厳しい掟にもわけがあるのだと――
迷いは即、生死を分ける重大な事態を招くから。
そんな生死をみつめる日々の中でも、総司の明るさのわけを理解してくれる土方や
山南さんの気持ちをわかって涙する仲間がいることが
どうにもたまらなく心を揺さぶられます。
だから私はこの物語が好きなのかなぁ。
感動的なお芝居のあとは、発散系のショー。
出演する生徒さんの熱気と気合が凄くて。
いったいどうなってるの?と思うくらいの早替えとか。
次の場面も次の場面も出てきて、皆さん休む暇などないですよね。
そのパワーときっぱりとした潔さにカタルシスをもらって見終わったらなんだかすっきり。
よく考えたら緩急のないかんじではありますけど、
そこはあまり深く考えないで愉しんだほうがよさそう。
気がついたら客席降りしてきた生徒さんが目の前を通っていって呆然…(○_○;)
握手してもらえばよかった・・・ ニブチンな自分が残念・・・
こんな私にもタッチをくれたきんぐのやさしさに感動 いい人だなァ
見に行けるものならもっともっと見たいけど、そうもゆかないので
あと1日だけ見に行くのを楽しみにしています。
(じつは1回の予定をダブルに増やしました)
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