いまも逢いたくて想い出を振り返る。
去る6月28日(日)、福岡市民会館にて宝塚歌劇星組公演を見ました。
お芝居は「大海賊」、ショーは「Amourそれは…」
ともに、大和悠河ファンをつづけてきた私には、感慨深い作品でした。
「大海賊」のプロローグの♪嵐吹き荒れて~で涙が出てしまったのには驚きました。
なぜかな。待っていたものに出逢ったようなそんな気持ち?かな?
自分でもよくわかりませんでした。
「Amourそれは…」は覚悟して臨みましたけれど、やはりダメでした。
みっちゃん(北翔海莉さん)のやさしい声で歌われる「ヘミル」になんども頬を拭うことに。
いまも逢いたくて想い出を振り返る 時は過ぎてもかわらず微笑むから――
この愛を信じるかい また逢える時が来ることを――
自分が泣いてる理由はよくわかりませんでしたけど^^;
感情の襞に入り込む何かが。
みっちゃんこんなにも感動をありがとう。
「大海賊」の冒頭で、十輝いりすさん、十碧れいやさん、麻央侑希さんの長身BAD3がメタル調の曲に合わせて歌うシーンがとてもかっこよかったです。
この悪役チームのビジュアルったら
よく考えたら、去年のタカスペでちえナポレオンに振られた大きい美女3人組でもありましたよね(笑)。
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黒いサラサラヘアのまさこ(十輝さん)エドガーに、月組全ツの大和エドガーの面影を見ました。
あ、でも面影はビジュアルだけで、あの大和エドガーの悪行には訳のわからない狂気がありましたが、まさこちゃんのエドガーは虐げられた身の上からの脱却というような訳ありな雰囲気がありました。
田舎貴族が海賊稼業に身をやつしてのし上がっていこうとする動機の裏には、家族を守ろうとする彼なりの愛がありそうな気がしました。
妹エレーヌの結婚だって、彼女のためを思って決めたんだと思うよ
見た目可憐な妹さんは、そんな兄の心などまるで気づかず無鉄砲につっ走って・・・おかげで彼まで出世街道も道半ばに命を落とす羽目に・・・
気立ての優しい奥さんは未亡人に・・・
エレーヌ、なにしてくれるん?ってかんじですよね(^_^.)
まさこちゃんはショーでもとてもかっこよくって、耳はみっちゃんや琴ちゃんの歌を聞いてましたが、目はついついまさこちゃんを追っていました。
とくにまさこちゃんの黒燕尾、白燕尾は絶品だなぁ。エレガント
初演の「フロリダ」の場面は、はじめてまさこちゃんカコエエ(〃▽〃)と堕ちそうになった場面です。
今回もかっこよかったけれど、キレは初演のほうがあったなぁ。
いまはアダルトな雰囲気になってらっしゃいました。
お歌も初演の頃はハラハラしたものですが、いまは安定。
ああ、まさこちゃんが大人だぁぁぁ。。。と感慨深かったです。
初演の大空フレデリックは軍服コスプレ天下一品、喜怒哀楽をあまり表情に出さないけどちょっと眉を寄せるだけでセクシーなそれはそれはビジュアル系な寡黙な悪役という記憶があるのですが、ぽこ(十碧さん)フレデリックは、悔しい時、逆上した時など、けっこう表情に出るタイプの負けず嫌いな雰囲気がありました。
なんでも自分が一番じゃないと気がすまないナルシストタイプ?^^;
長身に軍服映えますねぇ。眼福♡
ゆっこ(麻央さん)ロックウェルは、人を斬り捨てた後の笑いの表情など、とにかくエドガー様の下でやりたい放題やれるのが面白くて仕方ないってかんじが大和ロックウェルに似ているなぁと思いました。
意味などないのだよ(^_^.)
フレデリックには上昇志向と美意識があるけど、ロックウェルには『いま』があるだけみたい。
血気盛んで、とにかく『いま』思いっきりなにかをやりたい、そんな若者に見えました。
だから大人しく提督の部下をやってるときより、剣を持って立ち回りをしているときのほうがイキイキとしてるんですね。
騒動のネタ(エレーヌのもとを訪れた怪しい人物)をみつけた時の眼が獲物をみつけたときの猫のようでした。
同じエドガーの部下ではありますが、フレデリックとロックウェルのキャラの違いがはっきりと見えて面白かったです。
プロローグの海賊の踊りで、ちえちゃん(柚希礼音さん)を小柄にしたようなキレのあるダンスをする人誰かなぁ?お化粧もちえちゃんに似てるなぁと思った人がいたので注目していたら、礼真琴さんでした。
こんなに精悍な雰囲気になっているとは正直思っていなくてびっくり。
キッド、かっこよかったです~。
琴ちゃんのお芝居をちゃんと見たのは初めてな気がしますが、メリハリありで心のこもった演技されますね。
良い『間』をもってらっしゃるみたい。
劇中のせつない歌もさすがだなぁと思いました。
ショーでも、初演のみっちゃんのポジションで、歌って踊って大活躍。
みっちゃんのダンスはストップモーションがきれいで好きなんですが、琴ちゃんはモーションが移るときの流れが好きだなぁと思いました。
猫科ってかんじがします。
見ていてわくわくするダンスをされるなぁ。
歌もダンスもお上手なのは聞いていたとおりですが、退屈しない面白みも感じました。
だから人気があるのかな?
聞き耳役のしーらん(壱城あずささん)も美味しい役どころでよかったです。
エミリオとエレーヌのはらはらするシーンに空気を読まずに登場するところとか(笑)。
見ている者の心を揺さぶってくれますね~。良い『間』をお持ちです。
音波みのりさんのアンは、気丈だけど優しくてせつない役どころ。
海賊のダンスでもひときわカッコイイ。
日焼けした肌にオフショルダーのワイルドなコスチューム。
スカートの裾をおもいきりよくひらめかせて。
牢屋のなかで自分がラッカム船長の本当の娘ではないと知ったときの演技がよかったなぁ。
いろんな想いを抱えているのがわかる。
でもラッカム船長からもらった愛がすべてを凌駕して船長を抱きしめるところ。
数秒のそのお芝居に涙がほろっと。
ショーでいつもまさこちゃんとペアになって踊っていたのも彼女ですよね?
きれいなお姉さんポジの素敵な娘役さんだなぁと思いました。
海賊のカッコイイお兄さん?おじさん?の天寿光希さん。
歌がお上手な夏樹れいさんやひろ香祐さんなど実力派ぞろいの座組みで安心して楽しめる公演でした。
これに紅さんやかいちゃんが加わるエンターテイナー揃いの新生星組さん、、、恐るべしですね~(@_@)
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