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2015/12/09

\ ラ /。

11月28日(土)に福岡市民会館にて宝塚歌劇雪組全国ツアー公演「哀しみのコルドバ」と「ラ・エスメラルダ」を見てきました。

ショーの感想を書くつもりが1週間以上経ってしまって・・・。いまさらではありますが、自分のための覚書として思い出すままに書いてみます。

ショーで先ず楽しみにしていたのは、開演前に舞台上に現れる噂の『ラ』の電飾です。見ることができてうれしかったです。
ショーの開演前に舞台上に登場するオープニングセットはどの公演でも、これから始まる華麗でエキサイティングなひとときを期待させてくれるものですが、ことにこの「ラ・エスメラルダ」は大劇場上演中からオープニングのショータイトルの電飾が話題となっていて、私もこの目で見るのを楽しみにしていました。
全国ツアーでなくなってしまっていたらいやだな~と心配していたのですが、梅田のツアー初日にちゃんと登場することを聞いてうれしくて。
どの座席からが見やすいのかな?など頭の中でシュミレーションしてみたりしていました(^_^.)

この目で見たそれは、『ラ』と『エスメラルダ』のバランスといい字体といい、なるほど噂に違わず思わず笑顔になってしまうデザインで(笑)。同じように全ツでの初見を楽しみしていた人にも、何も知らずに見た人にも、それぞれの心を高揚させる効果があったようで、いつものオープニング待ちの客席とはちがう雰囲気が漂っていた気がします。

開演前にすっかりあたたまっていた客席を見て、これも一つの愛のかたちだなと。たのしみに着席して待っている観客に向けられた歓待の気持ち「おもてなしの心」(笑)を感じました。
そんな愛のつまったセットも、オープニングの音楽が始まるや、すすすと舞台の両袖に引き込まれてしまい、たったこれだけのためにあったのかと思うと、その心意気に感嘆しました。

電飾が袖に引っ込みオープニングナンバーとともに生徒さんたちの登場で、さあ楽しむぞ!と気持ちが前のめりに。
ヨシマサ先生×青木先生の元気なオープニングナンバーはちぎちゃん(早霧せいなさん)にぴったり。
初っ端から客席は手拍子で盛り上がりました。

つくづくとちぎちゃんのショーはたのしいなぁと思いました。
どんな役でも演じられるニュートラルな人よりも私は持ち味がはっきりしたジェンヌさんが好きだなぁ。
ショーで芸名でピカッと輝くちぎちゃんっていいなぁと思いました。
どの場面だか忘れましたが、ぜんぜん演出でもなんでもなく、たぶん狙ってもいないと思うんだけど、全力でものすごく高い見事な跳躍を見せたちぎちゃんに、あぁちぎちゃんだぁぁぁ\(^o^)/ととても心が浮き立ちました。
大人っぽい企みを見せる男役さんも大好きですが、こんなちぎちゃんも大好きです。
そしてだからショーって楽しいんだよねぇと思います。

それから、ゆうみちゃん(咲妃みゆちゃん)がとても溌剌と踊っているのが印象的でした。
お芝居とはうって変わって開放された感じで。博多座で見たショー「ファンシー・ガイ!」よりもこの元気なショーのほうがこのトップコンビに合っているかなと思います。
カルメンの場面でちぎちゃんを翻弄するゆうみカルメンものびのびとしていて新鮮に見えて心が躍りました。
私は娘役さんがイキイキと踊っている姿が好きです。その空気感もふくめて。

全国ツアー恒例の客席登場のシーン。1人目は彩凪翔君。客席の下手ドアから赤いツナギ服で登場して客席騒然。そうりゃそうなりますよね。
期待して待っている人も宝塚観劇が初めての人も顔を輝かせて、歌いながら客席を歩く翔君をみつめてる。
ちかくで見ても惚れ惚れするくらいきれいだなぁ。

舞台の上にはツナギの男役さん(レーサー?)やミニスカートの娘役さんたち(レースクイーン?)が待っていて、女の子たちはパラソルを廻してポージング。
そうか!これはサイトーヨシマサのショーだ!
可愛いうさぎちゃんやパンダちゃんたちと並列するコスプレ場面ということですね(笑)。
今回はキュートさだけじゃなくてお色気もサービスって趣向ですか?(^_^;) 大湖せしるさんのレースクイーン姿はなかなかの眼福でした。サイトー先生グッジョブ!!\(^o^)/

赤いツナギで踊る翔君のとなりで踊る白いツナギはひとこちゃん?(永久輝せあさん)
お芝居でも目を惹いたけれどやっぱりノーブルで端正な舞台姿でついつい目が惹きつけられてしまいました。好きかも

客席登場の2人目はだいもん(望海風斗さん)。お芝居の敵役とはうって変わって明るいオーラを発散しながら陽気にコミカルに歌いながら客席にアピール。この人もショーでがらりと変わる人だなぁ。
そこでふっと記憶が過ぎりました。以前花組の「長い春の果てに」「カノン」をまさにこの会場で見たときの彼女の姿を。
3年前の私はだいもんにもっとスターっぽさがあったらいいのになぁって思ったのでしたが、いまやこんなにスターでこんなに客席を沸かせてて。すごいなぁ。
お芝居のロメロでは大人の男の端正さと威圧感のある敵役がはまっていて。あのときはサラリーマンみたいなブリスだったのになぁなんて思いつつ。その目覚しい成長ぶりに感動しちゃいました。だいもんのこれからがますますたのしみです。

客席を沸かせながら舞台に上がっただいもん。舞台の上にはベレー帽のきんぐ(蓮城まことさん)と銀鼠のトップハットの紳士が ―― あ、大ちゃん(鳳翔大さん)だ!
プログラムを確認するときんぐはピカソで大ちゃんはヘミングウェイだった!(ヘミングウェイというと私は釣り用のキャップとかカヌーハットのスポーティなイメージだった)
ところがこのトップハットの大ちゃんがとてもノーブルでステキで思わず釘付けに。ヘミングウェイだろうがなんだろうがどうでもいいわいという(笑)。美しければそれが正解

どのシーンでも大ちゃんの美しさは半端なかったです。
中詰めの客席降りで逆光に浮かび上がるシルエット。
額に落ちる幾条かのシケ。着こなし。完璧。
ことにフィナーレの白いお衣装姿の美しさは恐ろしいほどで思わず感動の涙でうるうるしてしまいました。
いまの私が求めているのはこの美しさだ~~って思いました。つД`)・゚・。・゚゚・*:.。

パリの場面ではジョセフィン・ベーカーの妃華ゆきのちゃんにびっくりしました。
宝塚だからジョセフィン・ベーカーといっても際どさはないのですが、キュートさのなかにもばーんと思い切りがあって見ていて気持ちがよかったです。
ゆきのちゃんは博多座で見た「星影の人」の山南さんの恋人の太夫の明里さんが印象に残っていたので、こんなにダイナミックなダンスができる人なんだ~と驚きました。
中詰めでは蓮城さんと一緒に歌の場面もあって、なんでもできる娘役さんなんだなぁと。綺麗な方だし、これからがたのしみです。

おなじくパリのシーンで望海さんの恋人役?な星乃あんりちゃんも可愛かったです。やきもちを焼いてふくれっ面とか(^.^)
こういうキュートな役がとってもお似合いで、お芝居のアンフェリータも健気で可愛かったし、あんりちゃんもいいなぁ。
雪組さんは魅力的な娘役さんが多いなぁと。いや、見せ場があるからそれに気づくわけですけど。
齊藤先生のショーは娘役さんに見せ場が多くていいですね。

彩風咲奈さんは相変わらずのスタイルよし。今回のショーではセンターの場面が1場面あり懐かしいGSのナンバーをキザって歌ってらっしゃいました。
彼女は見るたびに成長がうかがえて、本人の気合を感じます。
雪組は男役さんも美形が多くて目の保養だなぁ。
蓮城さんがお父さん役とかやっちゃうんだもんなぁ。
蓮城さんはすっかり安定感があるジェンヌさんに成長されて芝居にショーに活躍されてて感慨深いです。客席降りでもお客にジェントルでステキです

それからガイチさん(初風緑さん)に似た歌声で舞台化粧もガイチさんに似ていて、思わず、え?と思った方がいて、歌手的に登場されるんですけど、キザりもなんとなく只者ではない感じの方がいて気になりました。
あとで人に訊ねたところ、どうやら朝風れいさんらしい。
朝風さんのお名前、さいきんよく聞いていたのですが、そういうわけか!と納得しました。

雪組さんは博多座や全国ツアーで見るだけなので(記憶をたどると最後に大劇場公演を見たのは、ベルばらのフェルゼン編でした)、なかなか組の全員を見ることがなくて知らない生徒さんのほうが多いのだなぁ。。。
たまに見るだけだから、真ん中を見るので精いっぱいなのです。
1年以上見ないと卒業されてしまった方もいるし、前回観劇したときには知らなかった方が目立ってらっしゃったり。
そんななかで組長さんクラスになると私でも馴染みがあってついつい注目してしまいます。このショーでは組長のみとさん(梨花ますみさん)がカルメンのハバネラを歌い上げるのにびっくり。みとさんがこんなに歌うのを聴くのは博多座で見た「マラケシュ」以来のことだなぁなんて思いました。(なんと10年前の記憶

たった1日2公演を見ただけなので、他にも見どころがあったのでしょうけど記憶をたどるとこんな感じかなぁ。
フェスティバルデフェゴ~炎の祭り~というタイトルどおりの熱くて楽しい中詰めなどわ~~~っと盛り上がる場面が印象的でしたが、それぞれの場面の色が似ていたせいか、いまいち記憶が前後していたり曖昧だったりと感想が書きにくいショーではありました(汗)。
ただただ放心するショーといいますか(笑)。

次に雪組さんを見られるのはいつになるでしょう。
ちぎちゃんの大劇場公演、1度は見てみたいと思っています。
(できればショーつきの公演を)
いつになるかな~?

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