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2016/02/04

僕の瞳がなぜチカチカしてるかって?

 ―→ それは君があまりに可愛すぎるからだよ。  【さすがまぁ様(〃▽〃)


ということで、1月26日(火)宝塚大劇場にて宙組公演「Shakespeare~空に満つるは、尽きせぬ言の葉~」と「HOT EYES!!」を見てきました。
お芝居「Shakespeare」の感想は前の記事で書きましたので、ショーについて。

ダイナミック・ショー「「HOT EYES!!」―― 藤井大介先生のショーだから「!!」はお約束!!

2013年から宙組のショーといえば大介先生の作品ばかりで「またか」という気もしなくはなかったですが、見終わった感想は「楽しかった*\(^o^)/*」
名シーンと思えるような場面こそありませんでしたが(そう感じるのも私が大介先生のパターンに慣れてしまっているせいかもしれません)、どの場面も楽しかったです。
構成演出が平均点あれば、あとは出演者の技量やモチベーション次第でいくらでも楽しくなるのが宝塚のショーなんだなと思いました。
楽しくてあっという間に終わってしまいました。

上級生実力派の4名(組長副組長にきゃのん、てんれー)による白い人たちは、いかにも大介先生のショーらしいけれども、もったいない使い方だな~と思いました。が、あえて外すことでこれまで埋もれていた方たちにチャンスが到来したのだったら、それも一つのやり方かも。
1年前にくらべて遥かに成長し輝いている生徒さんたちの姿が印象的でした。

数十年ぶりの「全場大階段」が売り物のショーとのことでしたが、それについては大階段が活きているシーンもあれば、なくても良い場、ないほうが良い場、とありました。
全場大階段であるがゆえに、かえってメリハリがなくなってしまっている気がしました。

活きているなぁと思ったのは、ダークアイズの場面。大階段でストーリー性のあるダンス場面は珍しく、前方で朝夏さんと真風さんが絡み階段上でそれを支配しているように妖しく見ている伶美うららちゃんの図がとても美しくて印象的でした。
朝夏さんが1人で踊る場面は、階段をなくして舞台奥まで平面で使ったほうが迫力あるダンスが見れた気がしましたし、パレードでは両脇にある柵のようなセットが邪魔で、いつものようなパレードの階段降りの迫力が薄れてしまっている気がしました。
オープニングで出演者たちがどんどん大階段から降りてくる場面は華やかでわくわくしましたが、この使い方はよくありますよね。
つまり、大階段は必要なときにあればよい。大階段がない方が見栄えがしそうなシーンを作ってしまうなら「全場大階段」は売りにはならないなと。

オープニングでまぁ様が大階段に登場し男役軍団を引き連れて降りる場面はきゃ~と一気に気持ちが上がりました。もうそこから最後までたのしくてたのしくてあっという間に終わっちゃったという感じでした。
まぁ様が銀橋で歌ってた主題歌が、なんだかとってもチャラくてそれに思わず笑ったり。
客席降りですぐそばに来た生徒さんにきゃぁぁぁぁぁってなったり。

オープニングすぐのあたりのトップコンビのデュエットダンスもおしゃれでステキでした。もしかしてこのショーでトップコンビだけでデュエットダンスの場面があったのはここだけ?
セパレーツのお衣装のみりおん、細~~ それを支えるまぁ様も手足長くてスレンダーなコンビ。
粗がなくって歌もダンスも舞台度胸も安心安定の2人。 『両家にご挨拶済み☆適齢期カップル感』満載のトップコンビ。背徳感がまるでない(笑)。
よくも悪くもそれがこのトップコンビの魅力で、そこに真風さんとゆうりちゃんが絡んで面白いことになってていいなぁと思いました。

おっ?!っと思ったのが、せーこちゃん、ありさちゃん、ゆうりちゃん、まどかちゃんを引き連れて銀橋をわたる愛ちゃん。臭いくらいのキザりにきゃ~ このナルシストで可笑しみもある愛されキャラ大好きです。
下級生の頃から見ていた生徒さんがポジションアップしてスターらしくなった姿を見るのも宝塚の愉しみだなぁと思います。

つづく、フォッシー風なジャズの場面がスタイリッシュでなんともステキでした。
ハットにベスト。小粋に踊るまぁ様。さすが花組出身だなぁって。なんとなくですが。
でもしかし、宙組だってこんな場面できるじゃん!!と思いました。しばらくなかっただけで。
でもって私はダルマなまっぷー(松風輝さん)から目が離せませんでした。
こんな場面また見たいなぁ。

そしてジゴロな真風さん登場(笑)。
この場面も大好きでした。前述のようにここは大階段が活きていたと思います。
真風さんを誘惑するゆうりちゃん(伶美うららさん)の大胆さ。そのオーラ。比類なき美しさ。にうっとり。
真風さんとゆうりちゃんが並ぶと背徳感しかない(笑)。トップコンビとの対比が面白い。宙組いいなぁと思います。
トップさんと2番手さんを相手にすこしも引けを取らないゆうりちゃんに私はずっと釘付けでした。
それからこのシーンでは春瀬さんと美月さんが妖しいレディになっていて、それにも目を奪われました。
このショーが好きだった理由の一つに、こういう目が喜ぶ場面があったことも大きいなぁと思います。

懐メロ場面はとにかく楽しかったです。世代的にも(笑) 難しいことはなにも考えずにひたすら楽しみました。
ジャガー達の場面では、またもやまぁ様がみりおんのために仲間を裏切って命を落としてるな~とか。
まぁ様ソロダンスでは、まぁ様の美しいターンにほゎ~~~~っとなりました。

ロケットは脚上げがとても凝っていて見応えがありました。
ロケットボーイのそら君は見ているだけでハッピーになれる魅力の持ち主だなぁと思いました。

そういえば、ずーーっと大階段が出しっぱなしになっているのでどこからがフィナーレだったのかよくわからなかったな。ロケットのあとかな?
いつもだといつの間にか登場してた大階段を見て、ああもうフィナーレかぁとなり、ショーのクライマックス(男役群舞+デュエットダンス)へ向けて見ている私の気分も引き締まるっていう、一連の流れを楽しんでいたのだなぁと思います。

娘役さんたちを引き連れた真風さん、男役さんたちを引き連れた朝夏さんの群舞のあたりはいかにもフィナーレかな。
そして、ふつうならここでトップコンビのデュエットダンスになるところで、朝夏さん、真風さん、愛ちゃんの男役3人とみりおん、ゆうりちゃん、まどかちゃんの娘役3人がそれぞれパートナーを換えながら踊るデュエットダンスは、1人1人の個性の違いが組み合わせの妙となり見ていて面白かったです。
ここはリピート観劇するといろんな違いや表情が見えてさらに面白いだろうなぁと思いました。私は2回しか見られないので、1回目はランダムに、2回目は思い切ってゆうりちゃん中心に、まぁうら、まかうら、愛うらの3パターンを愉しみました まぁ様のやさしい瞳にゆうりちゃんも乙女に(笑)、まかうらは挑みあう眼差しがアダルトで、愛うらは見詰め合う瞳に幼馴染感があるなぁと思いました。
こんな趣向もたまにはいいかも。
チャラい主題歌のパレードも楽しくて、あっという間に終わってしまいました。

真風さんは星組出身にしては思ったほど押し出しが強くないのが意外でした。「王家に捧ぐ歌」のときはもっと濃い持ち味を出されていた気がするのにな。
まぁ様も品があり安定感もあるのですが、逸脱したり見苦しい部分を見せない人なのでもっと突き抜けてもいいのになぁとは思います。
結果、“まぁまか”はなんとなく寡黙な武士みたいなコンビだなぁと思いました。皆まで言うな、目と目で通じ合う九州男児コンビ?(笑)
これにアソビが加わると客席ももっと沸くだろうになぁと思います。(そのあたりは好みかもしれませんが)
まぁ様率いる宙組らしさを大事にしつつ東京公演ではさらに進化しますようにと祈ります。


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