« 2018年3月 | トップページ | 2018年5月 »

2018年4月の2件の記事

2018/04/24

力をつけながら、その力を使わぬ自制心をもてと。

4月22日と23日に宝塚大劇場にて宙組公演「天は赤い河のほとり」と「シトラスの風-Sunrise-」前楽と千秋楽を見てきました。

「天は赤い河のほとり」は私にとってひたすら宙組を愛でる作品になっていました(笑)。

お祭りとかオロンテス河の戦いとか帰還した兵士と家族の再会を見るのが特に好きでした。
3月に観劇した時には芝居の見どころがわからなくて宙組芝居が見られないと暴れたくなりましたが、いつのまにか皆がちゃんと役づくりして物語世界に生きてた。
それを見ているだけで楽しくて感動してうるうるしてました。
そうそうこれ。ベルばらや王家でも見ていた懐かしいこれ。宙組らしいこれ。

また観劇回数を重ねる毎にまどかちゃんの成長を凄く感じました。
真風さんに安心してついていってる仔犬みたいな可愛さとたしかな頼もしさ。

マッティワザの「将は兵の前で不安な顔を見せるな、お前ならできる~」からのユーリの「ザナンザ皇子、ティト、私に力を」からの全軍への号令でブワッと涙腺が緩みます。
凛々しいまどかちゃんが素敵です。

その頃真風さんとキキちゃんは銀橋でドカッボカッってやっていてそれも好き。
楽は超下手席だったから銀橋の真風さんの表情が見えました。なんだユーリのこと好きなんじゃん、って思いました。なかなかわかりにくいキャラだから。

ユーリはカイルの母の昔語りから1人の女性を生涯愛し抜こうと心に誓った話しを聞きながらカイルに惹かれているのがわかります。
生まれて初めて間近で見る本物の王子様が自分にだけ語りかけてくれている。そりゃあ惹かれないわけがない。
でも好きになっちゃいけないって思っているような表情もしててせつな可愛いなと。
んで、カイルはどう思ってんねんと気になってました。表情が読み取りにくくて。

「たとえば妃となって私を喜ばせるとか」というカイルに誠実さはないですよね、あの時点では。
健気な女の子の心を弄んでて私の中では好感度↷

そんなカイルに心を伝えることを説くユーリはまっとう過ぎるくらいまっとう。狡猾さも汚さも知らない女の子。
のちに「綺麗事でやってみようと思います」という彼女の性格に初めからブレがないのが凄い子だなと思います。
厄介なタイプを好きになってしまう子だなとヒヤヒヤもさせられますが(ラムセスのどこが不満なの??)、この子実は相手の生き方考え方を変えられるエナジーがとてつもなくある子なんですよね。
それは後々わかるんだけど。
たしかに原作ではそうなんだけど、この舞台のカイルがユーリによってどれだけ変わったのかが見えにくいのが残念だったなぁと思います。
どのタイミングでどれくらいずつ傾いていったのかとか見えたらなぁ。

続きを読む "力をつけながら、その力を使わぬ自制心をもてと。"

| | コメント (0)

2018/04/13

苦しみもその罪も私が作ったただ一つの人生。

4月9日と10日に宝塚大劇場にて宙組公演「天は赤い河のほとり」と「シトラスの風-Sunrise-」を見てきました。

「天は赤い河のほとり」は原作を読み終わってから見ると、小柳先生はあの長い原作のテイストを変えずに脚本化しているんだなぁと感じました。
いわゆる少コミな部分を宝塚らしく言い換えているところも小柳先生グッショブと思いましたし、長い原作を昇華させるセリフも見事だなと思いました。
駆け足ではあるけれど丁寧に演じれば感動できるように作られている。
宝塚において少々の脚本の粗はいつものことだし、大事なのは役者がその感動を伝える芝居ができるかどうかなんだとあたらめて感じました。

2週間前に見た時に感じたのは、主演のカイルを演じる真風さんが真ん中の場面がどうも締まらずぼんやりとしてしまうということでした。
それでか物語の前半は登場人物の誰にも共感できないまま耳障りの悪い言葉だけが印象に残っていました。
場面がすすみ星風まどかちゃん演じるヒロインのユーリがカイルのもとを離れてエジプトに行くと霧が晴れたように面白くなるなぁと思っていました。
9日に2週間ぶりに見て、やっぱり真風さんの芝居がピンと来ないなぁ。微妙にズレたまま噛み合わずに場面がおわっちゃうなぁ。こんどの新生宙組には芝居以外の楽しみを探したほうが楽しめるかなぁ。と思いましたです。正直。
ショーのほうは2週間前にくらべて余裕も感じられて歌も安定されてたのでショーを楽しめればいいかなと。

そうしたら翌10日の11時公演はなにかがカチッとはまったような気がしてあれれ? なんだか真風さん楽しそうです。
なんだか柔らかくて大きいカイルになっている気がしました。
真風さんって独特のテンポがあると思うんですけど、そのテンポに組子が合わせられるようになったのかな?
それとも真風さんが変わった? はたまた見ている私が真風さんのテンポを掴めるようになった?
なんだかわからないけど芝居の呼吸があっている気がして見ていて楽しくなりました。
物語りの中で皆が役として自由になった気がして。
なによりまどかちゃんのユーリの自由度が増している気がしました。そうするとよりカイルの器も大きく見えます。相乗効果かな。
終盤のユーリとカイルの銀橋場面もいたく感動してしまい、あれれ?
ラストの国を思うカイルとユーリの言葉がそのまま組を思う2人の気持ちに思えたりして。
(こうなった私はちょろいですからね・・笑)
どうやら私の中のズレが解消したようで、そうするとお芝居がどんどん面白くなり、15時公演ではさらに楽しくなり次の観劇を楽しみにムラを後にすることができました。

続きを読む "苦しみもその罪も私が作ったただ一つの人生。"

| | コメント (0)

« 2018年3月 | トップページ | 2018年5月 »