« 2018年4月 | トップページ | 2018年6月 »

2018年5月の3件の記事

2018/05/30

皇太弟とは次の天皇だ。

花組博多座公演「あかねさす紫の花」「Santé!!」が千秋楽が終わってしまい呆けているところに花組の11月以降の公演スケジュールが発表されて呆然としております。

そっかぁ。明日海さんは全ツではないのかぁ。また地元でお会いできると思ってしまっていたので残念です。
でも柚香さんに会えるのは確定したからうれしいな。
「メランコリック・ジゴロ」の2番手役スタンは誰になるのかな。ヒロインのフェリシアは誰だろう?

舞浜アンフィシアターの明日海さんの公演、気になるけどチケット難でとても見れないだろうなぁ。
花組DCとKAATはかちゃ(凪七瑠海さん)が主演なのかぁ。
蘭陵王は宝塚で見てみたい題材ではあったけど木村先生かぁ。サブタイトルの「美しすぎる武将」っていうのが・・・どうにかならないかな。

そして今後の人事の行方も気になるところ。
まぁ様(朝夏まなとさん)宙組が順調だったのは前任の凰稀さんからそのまま組を引き継げたことも大きいと思います。
組の2番手さんがすんなりトップになれないのにはその2番手さんにも事情(不安要素)がある訳で、その事情が猶予期間に払拭されれば問題ないのでしょうけど、不安要素を抱えたままで就任したとしたら順風満帆には行かないのは肯けます。
2番手さんに未だ不安要素があるのなら、それが払拭できるまで現トップさんにいていただくのがいちばん組のためにも延いては業績のためにも良いと思うのですよね。トップさんにも都合というものがあるかもしれませんけども。そこをWIN-WINにもっていくのがマネジメント側の手腕かと。

「あかねさす紫の花」で中大兄が大海人皇子に「皇太弟とは次の天皇だ」と言って、自分とともに政を為して行くことを求めるけれど、後日譚でいえば大海人皇子ではなく大友皇子に皇位を継承させようとして壬申の乱へとつながっていくのですよね。

中大兄に全幅の信頼を置いて「兄上は私にいずれ2人でこの国を治めていくことになる、よくものを見ておけと言っておられる」と額田に語って聞かせていた大海人皇子の輝くかんばせ。
最高権力者の苦しい胸の内を弟大海人に理解してもらいたくもそうはなりえず、「ばかものーーッ!!」と一喝したものの崩れそうになる表情を必死で堪えていた中大兄の弱音を吐くこともゆるされない孤独とかなしみ。
それらがいまだ鮮やかにまなこに焼き付いている現状で、この発表はなかなかきついものが。
(千秋楽の感想を書くつもりが飛んでしまうほどに。。。)

とりあえずは夏の大劇場公演「MESSIAH」と「Beautiful Garden -百花繚乱-」の観劇を増やせるか悩むことにします。
(家族が帰省する8月の遠征は難しいのだ。。。涙目)

| | コメント (0)

2018/05/24

射竦められていたというのもほんとうです。

5月17日、22日、23日に博多座にて宝塚歌劇花組公演「あかねさす紫の花」役替わりBパターンを見てきました。

主演の明日海りおさんの役が大海人皇子から中大兄に替わることで役の比重も変わり、セリフ、歌、場面もいろいろと変わっていました。

17日の初回の観劇時はまだAパターンの可哀想でたまらなかった明日海さんの大海人皇子の記憶が鮮やかに残っていて、中大兄の大海人への理不尽に気持ちがついていけなくて、また明らかにAパターンよりも額田が中大兄寄りで葛藤があまり見えないことに、心が混乱したまま観劇が終わってしまった気がします。
私のこの大海人皇子への気持ちのやり処は? Bパターンを好きになれるのかな。などと。

日を置いて22日の観劇時、私はガツンと衝撃をうけました。
どのあたりからかは定かではないのですが、気づいたら明日海さんの中大兄の目線に射すくめられていました。

有馬で中大兄が額田に心情を吐露する場面で、この人はとっても孤独な人なのだと思いました。
この華奢にも見える背中にどれだけ重荷を背負っているのだろうと。
有能さゆえに人の何十倍何百倍も責任を負い、決断し実行し、誹られもし反発もされ、その一本一本の矢を満身に受けてギリギリのところで踏みとどまっている誇り高い皇子がそこに見えました。
その皇子が、国を守り、治めていくために、自分の傍らにどうしても額田が必要だと言う。
その苦しい心のうちが伝わってきて、これはもう仕方のないことなのだと納得せざるを得ませんでした。

続きを読む "射竦められていたというのもほんとうです。"

| | コメント (0)

2018/05/13

あらやっぱり紫草ですわ。

5月6日と9日に博多座にて宝塚花組公演「あかねさす紫の花」と「Santé!!」を見てきました。

今年の博多座はお芝居「あかねさす紫の花」が公演日程前半と後半で、トップスターの明日海りおさんが役替わりをするという異例の上演スタイルだったのですが、前半のAパターンは大型連休もあり前もって観劇予定を立てることが難しく、当初は9日だけの観劇予定でしたが、急遽6日も見ることができました。
そしてこの6日を最後にショー「Santé!!」の客席降りが出演者とスタッフに体調不良者が出たためという理由でなくなってしまい、通路側の席だった私はまさに奇跡的に明日海さんをはじめとする生徒の皆さんにハイタッチと“Santé!!”をしていただけました。
9日も“Santé!!”可能な席でしたがこういう事情でしたので舞台の上の皆さんに向けて“Santé!!”してきました。
(公演日程の後半で客席降りが復活すると良いのですが)

さてお芝居「あかねさす紫の花」のAパターン大海人皇子主役Ver.(明日海さん/大海人皇子、鳳月杏さん/中大兄皇子、柚香光さん/天比古)の感想です。

じつを言うと、6日に観劇した時には鳳月さんの中大兄がいまひとつ決まらない感じをうけました。
中大兄という役は、主演のトップスター明日海さんの大海人皇子を圧倒する大きさと、大海人という夫がありながらも額田王が惹かれてしまう魅力が必要な難役だと思うのですが、ちょっと説得力が弱いかなぁと思えました。
しかし9日に観劇したときには己をつよく信じて迷いを見せない中大兄がそこにいました。
彼は欲しいと思ったものを我慢してはいけない立場なのだなぁ。
欲しいものを手に入れていく強さが中大兄を中大兄たらしめているのだなと思いました。
だからこそ皆がいずれ彼が帝になる器と信じて「大兄」と呼びならわしているのだと思います。

そんな兄を誇らしく眩しく思い慕っていることがよくわかる明日海さんの大海人皇子でした。
彼もまた王者の器なのにそんなことは思いもしない様子でした。

仙名彩世さんの額田は自己実現と幸福な家庭生活の狭間で揺れ動く女性の心が見えてとても共感しやすかったです。
幼い頃から気が合い趣味が合い息もぴったりな相聞歌を交し合える相手。黙っていても心が通じ合う相手。そんな大海人皇子との幸福な家庭に生きる自分と、少女の頃からの夢、自分が絶対だと思う中大兄に認められ、宮中で才能を存分に発揮して人びとに尊ばれて生きる華やかな自分と、どちらを選ぶか。
(おそらく中大兄を拒めばキャリアを失うのは必然でしょう)
それがどれほど茨の道でも後者を選びたい気持ちを抑えきれない。
ただあまりにも大海人とは魂が近しくて心が引き千切られる辛さに懊悩する姿が得も言われぬ美しさでした。
『畝傍は困ったことだろう――』
素の自分がどれほど懊悩していようとも、公の儀式の場では凛として誰よりも華やかに美しく輝いている額田に、やはりこの人はこういう瞬間が好きなんだなと思いました。
仙名さんは役を深く解釈して的確に表現できる技量の持ち主なのだなとシーラの時にも思いましたが、今回もそう思いました。

明日海さんの大海人皇子はとにかく可哀想でなりませんでした。
鳳月さんの中大兄、仙名さんの額田に対するとやや感情過多な気もしますが、否応なく引き込まれます。
幼い頃より心から慕いどこまでも従うつもりの兄と、魂の片割れのように愛する額田との間で苦しみ、どちらも尊く大事だから狂うしかなかったのだと思えて。
罪は兄と額田にあって、彼には露ほどもないのに2人への想いがあればこそ狂うほどに悩み苦しまなくてはならなかったのだと。
ここまで深く大海人皇子を演じて見せた明日海さんの後にこの役を演じる柚香さんにはかなりハードルが高くなったなぁと思いますが、どんな大海人皇子を見せてもらえるか楽しみにも思います。

続きを読む "あらやっぱり紫草ですわ。"

| | コメント (0)

« 2018年4月 | トップページ | 2018年6月 »