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2018/06/30

ボクはボクと友だちになった。

6月22日(金)に福岡サンパレスにて地球ゴージャスプロデュース公演Vol.15「ZEROTOPIA」を見てきました。

地球ゴージャス公演を見るのは3回目なのですが、会場に着いたらこれまでになく人が溢れていてプログラムを買いたかったけれども販売の列がどうなっているのかわからないほどの混雑で諦めて自分の席に向かいました。

今年の地球ゴージャス公演には柚希礼音さんが出演されると知り、ファンの方を通じてチケットをお願いしました。
同行の方からは新田真剣佑さんが見られますよと聞かされていましたが、芸能人に疎い私はマッケンユーさん???状態でした(笑)
エントランスに出ているお花のスタンドへの宛名に植原卓也さんのお名前が書いてあったような気がしてもしかして黒執事の???
・・・と、予備知識としてはこれくらいの状況でした。

開演してみると、プロローグでまず、え?西川貴教さん???とびっくり。(出演されているとは知らなかった)
遠くへ真っ直ぐに届くヴォーカルがさすがだなぁと思いました。
脱いだら凄い筋肉で、びっくりしておもわず変な声が出てしまいました。
笑いの間がお上手でおかっぱにポンチョ風コートがまさに狙い通り?に河童にそっくり(笑)。
ロマンといういじめられっ子の過去を持つ役を熱演で一つ一つのセリフの意味がストレートに響くお芝居をされていました。
悲しみや孤独は1人の人間にとってネガティブなものだけをもたらすわけではない。その経験の中で見つめてきたものから、彼はジュン(柚希さん)を救うことができたのだなと思いました。
孤独の中で自分自身と対話を続けたという彼の「ボクはボクと友だちになった」というセリフが私は大好きでした。
孤独を知る人が私は好きです。

新田真剣佑さんは、登場の時から「この人が噂のマッケンユーさんかぁ」とわかる爽やかな風景の絵はがきが良く似合う人でした(笑)。その雰囲気からのアクションのキレが凄すぎる。
そんな彼が演じるアトラスという人は見目麗しい男性でもって生まれたあらゆるスペックが高いのに、ほかの人に見えているものが彼には目に入っていないような?・・・そんな捉えがたい印象のキャラでした。
すべてにおいて考え方が子どもな印象で、それも稚くして拉致されて洗脳されてしまったせいなのか。
思考を鍛えてこなかった人というか短絡的で、これでは誰かに利用される都合の良い傀儡にされてしまうなぁと思いました。
そうならなかったのがジュンへの湧きあがる感情によるものなのかな。
あそこで彼は人間らしさを取り戻したのかな。

宮澤佐江さんはお若いのに達者だなぁと思いました。
一つ間違うと同性に反発されそうなキャラの役なのにちゃんと笑いもとるし共感される役にしてるし、際どい場面も変に重く見せないし、そのうえ殺陣ももの凄くがんばってて応援したくなる女の子って感じでした。
彼女が演じるサンディに共感した人多いんじゃないかな。本当は傷ついているのにそれを受け流して生きている人ってたくさんいると思うから。それを代弁してくれるキャラだなと思いました。

柚希礼音さんのジュンは綺麗なお姉さんでした(笑)。
皆が敵と戦っている時も、1人でオロオロしているというヒロインをちえちゃんが演じていることがなんだか新鮮で可笑しかったです。
ただ感情移入しにくいキャラというか。自分を責めて生きている女性なんだけど、私には彼女が悪いなんて少しも思えなくて。
恋人の友人を好きになってしまうことも。拒んだ相手が自殺してしまったことも。
ましてそれがきっかけで自殺した人の家族がうまくいかなくなったということも。
あなたのせいではないよと、私が彼女の友だちなら、家族なら、そう彼女に語りかけるけどなぁと思って。
その前提が納得がいかなくて、彼女に恨み言を残して亡くなった恋人にも、自殺した彼にも、自分の家族がうまくいかなくなったことを責める弟=アトラスにも腹立たしい思いが先に立ってしまって。
自分を責め人から責められる彼女のことはただただ気の毒でしょうがなかったです。
だから、ロマンと友だちになる場面がとても好きでした。身長差も微笑ましくて。

そのジュンが人間を代表してヒュー(岸谷五朗さん)に謝るのがいまいち唐突にも感じました。
他の人たちのように敵と闘っていないからこそ状況を把握できたのかもしれないけれども。
そもそもヒューの立ち位置がよくわからないというか。
ヒューが彼らを連れてきた意味。なぜ彼らだったのか。
そもそもなぜ彼らは船に乗っていたのか。
これは寓話なんだからとは思うけれども、どうでもいいことなのかもしれないけど、やっぱりそのあたりのリアリティのなさに気持ちがついていけなくて。

ワンさんだけが悲しい過去の記憶がない理由も「おもちゃ屋さんだから」で納得しちゃっていいのかな。
というより寺脇さんだからでしょ!って心で突っ込んでいました(笑)。

藤林美沙さん演じるヴァレンティーナを中心に皆で踊るタップシーンが圧巻でした。舞台の隅々まで凄いメンバーが揃っている公演なんだなぁと思いました。
水田航生さんと植原卓也さんも素敵でチケット代の元が取れたと思える場面でした。

キヨコさん役の原田薫さん、人のカラダってそんなふうに曲がるんでしたっけ???という(笑)。
笑いの間もとってもお上手で好きだわぁと思いました。

SHUNさんはアフリカ大陸出身の人の役だったのかな。こういうタレントさんいたよなぁって感じでちょっと誇張しすぎかなぁ。お父さんのエピソードも私には笑うのが可哀想で・・・。
それにしても彼だけ地球の重力のかかり方がちがうみたいでした。重いかと思えば軽い。重心が自由自在で凄いなぁと思いました。

物語にリアリティを求めてしまうとあれ?なところもあったりもしましたが見終わると出演者のパフォーマンスに圧倒されエナジー充填された自分がいて、満足感に満ちた幸せな気持ちで家路につける舞台でした。
(気がつくとどこまでも歩いて帰れそうなパワーをもらってました・・が夜も遅いので途中からバスに乗りましたけど(笑))

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