俺はいつでもいいぞ。
10月11日の博多座宝塚歌劇月組公演「川霧の橋」「Dream Chaser -新たな夢へ-」の初日と10月12日のマチネを見てきました。
この公演は月組新トップコンビ月城かなとさんと海乃美月さんのプレお披露目公演です。
そして2年8ヵ月ぶりの宝塚歌劇博多座公演です。
まずは、月城さん海乃さん、おめでとうございます。
そして、、
遅ぇぜ、いつまで待たせるんでぃ!――― ではなくて笑
ようこそ博多へ!!!
久方ぶりに宝塚歌劇が博多座で上演されるこの日を待ちに待っていました。
「川霧の橋」はほんとうによく出来た脚本で、初日終演後は唸るしかなかったです。
あの紆余曲折が、2人には必要だったんだなぁと納得しかなくて。
さいしょの求愛で結ばれていたら、おみっちゃんは愛されることしか知らない傲慢な娘のままだったかもしれないし、幸さんはおみっちゃんの気持ちを重んじて「俺ァいつでもいいぜ」と待てる男にはなっていなかったかもしれない。
あの言葉がするっと口からでる幸さんの人間の器の大きさに私は痺れました。その言葉が口にできるまで、いったいどれほど傷ついてきたのだろう彼は。
「おまえが欲しい」という自分本位の愛から、「俺ァいつでもいいぜ」という相手を尊重できる愛に至るまでに。
おみっちゃんも、自分が求められたことにのぼせて、その心の本音を見誤ってしまう初心な娘から、ひとの心の痛み苦しみ —— 幸さんの苦しみ、自分の心、そして清さんの苦しみまでも―― がわかる女性となって、幸さんと結ばれてほんとうによかったなぁと思えました。
2人が結ばれたことを心から喜びたい気持ちになれたこともいい作品だったなぁと思うのですが、私はこの町に生きる人々が出逢った人1人ひとりを見捨てないことがたまらなく好きで泣きたいような気持ちになりました。誰しも自分のことで大変な人々なのに。
またあの人たちに逢いたいなぁ。
―― と思いながら、今日は眠りにつきます。
(またゆっくりと感想を書けたらいいな)
| 固定リンク | 0
コメント