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2026年1月の1件の記事

2026/01/15

「ボー・ブランメル~美しすぎた男~」

宝塚歌劇雪組大劇場公演「ボー・ブランメル~美しすぎた男~」「Prayer~祈り~」 12月2日 13:00

友の会で当選した席は旧料金最後のSS席でした。

「ボー・ブランメル」の大雑把な印象は、『もったいぶった見せかけの、
実体は限りなく俗物の物語』でした。
ボー・ブランメルという人物もそうだし、物語の運び方も。
生田作品にしばしば感じるモヤモヤの正体はこれかなと思いました。

冒頭の異様な舞台化粧と衣装のコロスと少年時代のブランメルと父の場面は、彼の人生の基盤となった王侯貴族社会へのルサンチマンの具現かなと思いましたが、そこから物語が膨らむわけではありませんでした。
昔の恋人ハリエットとよりを戻す場面を見ながら、王侯貴族たちの価値観を転倒させるような彼の美学も恋愛そのものには発揮されないのだなと思いました。
ボー・ブランメル自身、別に高尚なことを言っているわけではなくて、スノッブたちの価値観の中で頂点に立った人なので、感じた印象でまちがいないのかもしれません。
またも生田先生の思わせぶりにいらぬ期待を抱いてしまった自分自身に嫌気がさすといいますか、いい加減で惑わされるのをやめたいです涙。

劇中でブランメルが、自分の顔じゃなくて服装に目が留まったなら正解だ的なことを言っていましたが、朝美絢氏ですよ? 顔に目がいかないわけがないじゃないのと思ってしまいました。
瀬央ゆりあさん演じるプリンス・オブ・ウェールズが人が好い印象で、彼を失望させるのは胸が痛いなぁと思ったり。
演じる人への先入観が障りとなってストーリーに没入できていなかったのかもしれません。

夢白あやさん演じるヒロインのハリエットが鏡の前に立つ姿が息をのむほど美しかったのが記憶に残っています。
デボンシャー公爵夫人役の華純沙耶さんの所作やセリフ回し表情すべてが素敵で目が離せませんでした。(デボンシャー公爵夫人が皇太子の愛人だったというのは生田先生の創作ですよね?)

「Prayer」は大好きなタイプのショーでした。
冒頭からどの場面も好きでしたが、アフリカの場面の縣千さん、そして華純沙耶の身体表現に目が釘付けになりました。
日本の場面の衣装も素敵だなぁと印象に残っています。
そして圧巻だったのはやはり「オギヨンチャ」の掛け声の船の場です。雪組の皆さんの活き活きとした表情に活力をもらったような気がします。ピンクの衣装の天女役の妃華ゆきのさんにも笑顔にしていただきました(見ているだけで多幸感がありました笑)

東京公演は見に行けないのですが千秋楽ライブビューイングを見ようと思っています。
「ボー・ブランメル」をフラットな気持ちで見て(先入観を外して)、ショー「Prayer」をもう一度堪能したいです。
そして宙組配属のときから好きだった夢白あやさんのサヨナラショーを目に焼き付けたいと思います。

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