カテゴリー「♖梅田芸術劇場メインホール」の15件の記事

2020/11/27

鷹は海をめざし海に生き海へ還る。

11月25日に梅田芸術劇場メインホールにて宝塚歌劇星組公演「エル・アルコン-鷹-」「Ray―星の光線-」を見てきました。

「エル・アルコン-鷹-」は、最初はスペクタクルな礼真琴さんの歌声に酔いしれ、舞空瞳さんの脅威のドレス姿と(なんでしょうあの身頃の小ささ!そして腰から下のスカートのバランス♡)どういう体幹があったらそのポーズを維持できるの?という美しい身のこなしにほわあぁぁぁん♡となり、ティリアンとギルダとしての2人のセリフの掛け合いもなかなか小気味よくて、これは期待♡と思って見ていたのですが、作品自体の描かれ方が途中からどうしても受け付なくなってしまいました。
大昔に原作ファンだったあの頃の大切なものを踏みにじられてしまったような気持ちになってしまって。
第二部のショー「Ray」が最高に素晴らしくてこれだけでチケット代以上の価値があり興奮して帰宅したのですが。
ショーの感想はのちほど書くつもりですが、ここではどうしても書かずにいられない大昔のファンの繰り言を。

このお芝居の原作が描かれた1970年代はいまよりずっと女性蔑視な考え方が生きていて、「はいからさんが通る」の青江冬星ではないけれど「女は泣く」「女はサボる」、即物的、数字が苦手、感情的、大局でものを見ることができない等々と文筆家の人たちでも普通に書ていた時代でした。人間的に負とされる部分を女性という属性の特徴だとされて、それを有していることを「女らしい」と見做されていた時代でした。『婦に長舌あるは是れ乱の階なり』—— 慎みのある女性が尊ばれるのは自分が劣っているという立場をわきまえて決して男性が為そうとすることの邪魔をしないから。
まだまだそんな空気が蔓延る時代に、新しい時代の風を感じて生きていた当時の少女たちの中には「女らしい」と言われることに蔑みの目で見られてるような居心地の悪さを感じる者も少なくなかったと思います。
そういう少女たちが既存の文学の中にはない生き方を少女漫画の中に探り求め支持したのが、女性に生まれて軍人として生きる主人公の物語や、少年同士の友愛を描いた物語、動乱の時代をたくましく生きる女性のロマンスなどではなかったかなと思います。現実にはとてもいないような女性に献身的な男性が登場するのもポイント。

そんな時代に、女性に都合が悪い男性たちを描いて人気を博したのが「エル・アルコン-鷹-」等の作者である青池保子先生でした。
その青池作品には「女性嫌悪」が根底にあるとずっと思っていましたが、それは当時の「女性らしさ」という概念に対する嫌悪ではなかったかといまにしてみると思うのです。大事な局面で泣き喚き、任務の邪魔をし、即物的で色恋にしか興味がないとされる存在=「女性」への。

齋藤吉正先生の作演出による宝塚歌劇の「エル・アルコン」は、その原作にある女性嫌悪の部分をさらに別な方向に煮詰めてしまったようないたたまれなさがありました。
それは本来の原作の方向とは真逆ではないかと思わずにいられませんでした。

また原作のティリアンは、野望のためには手段を択ばない敵役ではあれど、部下を信頼し傲慢な上司には激しく憤り(そのプンスカ具合が好きでした)、時には水夫と一緒になって肉体労働をして窮地を脱したり、幾度も死にかけるピンチにも遭う。部下に「死ぬなよ」と声を掛けることもあれば、彼なりに人を悼みもする(自分が殺めた者だったりするけれど)。
そんなエピソードのなかに、それでも野望を捨てない理由や冷酷な所業をやってのける理由が見出せる、感情的で人間らしい面もふんだんにある、激しさと冷たさのギャップが魅力的な人物でした。ですが舞台のティリアンは立派な衣装を着込んでしじゅう抑えた声で話す人物で、彼を魅力的に見せるエピソードを芝居で見せる場面はなく、かわりに寒々しいモノローグで誤魔化されていて、キャラクターとしてちっとも魅力的に思えませんでした。

いまでは「エル・アルコン」がシリーズの代表作であり代名詞ですが、世に出たのは、麗しの女装海賊キャプテン・レッド(ルミナス・レッド・ベネディクト)が主人公の「七つの海七つの空」が先でした。そしてそのレッドは、当時はまさに“言わずと知れた”レッド・ツェッペリンのヴォーカル、ロバート・プラントがモデルでした。
彼の部下にはツェッペリンのメンバー、ジョン・ボーナム、ジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズがモデルになっているキャラクターがいて、その関係性を面白がって読んでいた記憶があります。
あの頃の英米のロック・グループへの少女たちの熱狂は、その音楽性以外にも、もしかしてそれ以上に、「男性だけのグループの関係性」というものに憧れと夢を募らせた結果なのではないかと思います。問答無用に自分の属性が劣った一方とされてしまう男女の関係よりも、男性だけの盟友関係に夢を見たのではと。
そんな頭の中だけ、仲間内だけの空想が漫画という二次元の中で具現化されていることをどうして喜ばないでいられましょう。愉しまないでどうしましょう。そしてさらに性別を超えた装いや性別にこだわらないセクシュアリティのキャラクターたちが支持された理由も、おなじところに根があるのではないかと思います。その表現もいまとなってはアウトかもしれませんが。
この傾向はキャプテン・レッドの末裔とされるキャラクターたちが活躍する別作品「エロイカより愛をこめて」の初期により強いかな。
「七つの海七つの空」のほうは、イングランドの海賊たちがチームとなり、もうひとりの主役ティリアンが率いるスペイン無敵艦隊を敗るアルマダの海戦をクライマックスとする物語を紡いでいきます。

この「七つの海七つの空」には当時の少女漫画らしくちゃんとヒロインが登場します。それが貴族の娘ジュリエット、舞台では桜庭舞ちゃんが演じていましたが、私はこのジュリエットの登場でさ———っと醒めてしまいました。桜庭舞ちゃんは演出どおりにカンペキに演じただけだと思うのですが。
原作のジュリエットはあんな頭が弱そうな話し方をする女の子ではないし「お嫁さん」に憧れる子でもありません。あんなふうにハートの照明をあびて笑い者にされるようなキャラクターでもありません。
結婚よりも自由と夢と海賊に憧れる17歳。意に沿わない人の花嫁になるところを海賊に攫われて、さらにレッドたちに救われてみずから海賊見習いになる女の子。原作漫画を読んでいた頃は、レッドと仲間たち、ティリアンとニコラスがいれば満足で、正直ジュリエットは邪魔に思っていました。バンドの中の紅一点ってかんじで居方が難しい立ち位置だけど、彼女なりにレッドたちの役に立とうと懸命に生きて、ティリアンに一杯食わせたりもしてる。レッドに淡い恋心を抱きながらも、それよりも仲間として役割を果たすことで彼らの中に自分の居場所を作ろうとする子。いまになって考えると彼女の気持ちがよくわかる気がします。だからこそ、宝塚歌劇であんな描きかたをしてほしくなかったなと思うのです。
シグリットもペネロープもあの時代を女性として懸命に生きているキャラクターだと思うのだけど、舞台での描かれ方にはまるで愛を感じられませんでした。むしろ「女の浅知恵」とでも言いたげな描かれ方でした。
原作では、愛の言葉を囁きながら自分の腕の中で刺殺したペネロープの最期にティリアンはくちづけをしていたし、その遺体の処理を「できるだけきれいにしてやれ」と命令したり、けっして心のない人間というわけではなかったのに。
ただいつも彼は死と隣り合わせの運命に挑戦し続けていたから、他人にも死と隣り合わせの人生をその手で与えてしまう。だからといって人を人とも思わない人間では決してないと私は思います。

さらに最もショックだったのが、ギルダの描かれ方でした。
原作のギルダは、まさに「女にはできない」とされていたものをことごとくやってのけるキャラでした。身体中にある創傷、それまでの少女漫画にありがちだったリカちゃん体型ではなく、長身面長で首筋もしっかりとしたバービー体型、スカートを翻して剣を揮う女海賊。誰にも屈することなく、ティリアンとも互角に戦い、敗れ、すべてを失ってもなお、ティリアンの命を狙い続けた誇り高き女性。ティリアンは彼女の最期に敵将として心からの敬意を払っていたのに、舞台での詰まるところ女でしかないような描かれ方がとてもショックでした。
そしてとってつけたような原作にはない安っぽい子ども時代のエピソード。あんな蛇足を足すくらいなら、その尺をつかって原作のエピソードを描いてほしかったと思います。原作ものを手掛ける以上は逃げずにちゃんと向き合ってほしいと思います。

そしてキャプテン・レッドも幼く作り過ぎている気がしました。
幼い頃から義父に虐待を受け、その愛人たちに囲まれて育ち、みずからの境遇を自分の力で切り拓くために野望を胸に士官学校から海軍に入隊し権力に近づく道を選んだティリアンと、豪商の息子として両親に愛されオックスフォードの法科で学び、父親が反逆罪で処刑されてすべてを失うも、心に復讐を秘めて仲間と海賊として生きるキャプテン・レッド。
育った環境はちがえど、ともにアルマダの海戦時で20代半ば。
レッドもいつまでも世間知らずの若者ではないだろうし、1年のあいだに人間として逞しくなったレッドがティリアンと対峙するからこそ、ティリアンもより大きく見え、その生き方に説得力がでるのでは。
初演のキャストがどうしても年齢差があるように見えたのかもしれないけれど、初演が必ずしもベストではないのだから、いまのキャストといまの感覚で作品に向き合ってほしいなと思いました。

原作はどのキャラクターも心をもった人間として描かれていました。だからこそ読みごたえがあり私は(おそらく多くの人が)夢中になったのです。
冷酷といわれたティリアンにも心があり、なぜそうするのかという理由を見出すこともでき、心酔することができました。
舞台ではただただ非道な行いを重ねるだけになっていたのが残念でなりませんでした。

| | コメント (0)

2020/08/13

どんな世界をつくるか競争ね、わたしたち。

究極の融和、ユートピア思想、それを渇望するわけ。
ちがいが争いを、分断を、不幸を招くと考えたから。
神の恵みが当たり前の人びとと明日には命がないかもしれない憐れなみなし子。

8月4日と5日、梅田芸術劇場メインホールにて宝塚歌劇宙組公演「FLYING SAPA -フライング サパ-」を見てきました。
以来ずっと心のうちでブコビッチ(汝鳥伶さん/穂稀せりさん)と対話をしているような気がします。
彼がめざしたもの。彼がわかってほしかったことを知りたくて。

ブコビッチと対話したオバク(真風涼帆さん)は宇宙へと冒険の旅に出ることを決意。
崩壊した共同体のシステムの再構築に関心を向ける人ではなく、未知をもとめて刺激的で外的リスクの多い人生をその足で歩いていきたい人なんだな。
たしかにそういう人だったと思います。SAPAの違法ホテルに目的地へ向かうでもなくぐずぐず停留していた人たちを一蹴したり、「自己責任」を口にして人助けは不本意そうだったし。レジスタンスとして活動していたのも誰かのため社会のためではなくブコビッチへの憎しみのため、それだけだったのじゃないかな。

その彼の無謀ともいえる旅にポルンカの人口の半分(15,000人?)の人びとが同行するというのがどうにも解せないのです。
いつの間にそれほどの人びとを束ねる艦長と認められる人になったのかな。
その15,000人とはどんな人たちなんだろう。タフで健康で夢のある人たちかしら。

私だったらオバクにはついていかないなぁと思います。福祉とか医療とかに感心がなさそうなリーダーだし。
ピカピカのキレイゴトと批判されても「誰も見捨てない」と言ったノア(芹香斗亜さん)とポルンカに残りたいなぁ。
ノアを批判したイエレナ(夢白あやさん)は「サーシャ(オバク)だったら」と言いかけたけど、オバクだったら「自分の身は自分で守れ」と言ったはずと言いたかったのかな。

そんなイエレナもオバクたちとは旅立たずポルンカに残るという。子どもが生まれるからと。それは口実かもしれないけれど、それが口実になるくらいには、子連れでは困難な旅ということなのだろうな。
誰でもが行ける旅じゃない。

そんな旅に行きたい人びと、行くことができる人びと・・・夢と自信に満ちた人びとを統率するオバクとともに旅立つミレナ(星風まどかちゃん)。
微笑ましいクーデターを起こしてポルンカに残り黴臭い民主主義とやらをやりなおすと宣言するイエレナ。ノアとともに。
それぞれに苦しみ自分を苛み抜いた2人がふたたび友情をわかち抱擁する場面が大好きでした。
「どんな世界をつくるか競争ね、私たち」と。
壮絶な15年間を過ごしてきた2人。愛についてはこれからたくさん学んでいくのだろうな。
そして憐れなみなし子ブコビッチと内なる対話を登場人物のだれかひとりでもいいのでしていてほしいな。ときどきは。

| | コメント (0)

2019/12/02

薔薇の上で眠る。

11月23日に梅田芸術劇場メインホールにて、宝塚歌劇星組公演「ロックオペラ モーツァルト」を見てきました。

星組さん、こんなに歌が上手なんだとびっくり。私のなかではいわゆる“美貌枠”の生徒さんも、実力ある方々に引き上げられてか思ってた以上に歌えてて、これから星組さんを見に行ったらこのレベルの舞台が楽しめるってことかとポテンシャルの高さにわくわくしました。

作品自体は、私(わたくし)的にはあまり好みではありませんでした。
花組宙組の大劇場公演を見たあとだったのもあるかもしれませんが、やはり私は宝塚らしい舞台が見たいのだとあらためて思いました。

全体的に邪悪さも華も希薄で下世話さが強調されてて、宝塚でもなければロックでもないなぁと。
モーツァルトは卑俗な男なんだとは思うけども同時に愛される魅力もあると思うのだけど。
なんというか、モーツァルトには才能しか愛すべきところはないような印象を受けて、それはどうなの?と。
才能だけを愛されてほんとうの自分を愛されない孤独っていうのは芸術家あるあるだとは思うけど、彼もまた孤独なアーティストなんだろうけど、見ている観客には彼の愛すべき魅力がつたわるように描かれていてほしいなと思いました。

彼のピュアさ、信じやすさ、エキセントリックさ、身勝手さ、喜び、悲しみ・・・それらに心震わせられたかったなぁ。
孤独はすごく感じました。

世界観が矮小でスケールが小さく感じたのはなんでだろう。帰路ではそれをぐるぐる考えました。
親子間の愛情も姉妹間の確執も、どれも浅くしか描かれていないから、役者がやりようがないのではないかな。
なぜ、いまなおモーツァルトの人生が描かれ、人びとがそれに共感するのか。
とくにロックオペラとして描かれ、支持を得ているのはなぜか。
その答えとなるものとは真逆ななにかが散見されて楽しめなかったのではないかなぁと思います。
楽曲本来の活かし方次第ではそれも挽回できたかもしれないけれど、そもそも宝塚はそこは得意分野じゃないからなぁ。だからこそ、ストーリーの作り方が大事なんだけどなぁ。

1幕ラストの舞空瞳さんのダンスが印象的で幕間の脳内はその残像で埋め尽くされました。
フィナーレも素晴らしかったです。紫藤りゅうさんと極美慎さんのダンス場面は最高に好みでした(笑)。
そしてデュエットダンス! こんな心高鳴るデュエットダンスはひさびさに見るかもしれない。(コムまー以来かも???)
礼真琴さんと舞空瞳さんの新トップコンビを心から祝福した瞬間でした。
これからどんな作品を見られるのかたのしみです。

| | コメント (0)

2018/08/23

だっておなじだもの。

7月30日(月)、8月8日(水)に梅田芸術劇場メインホールにて宝塚歌劇宙組公演「ウエストサイド・ストーリー」を見てきました。

あまりに古典的なミュージカルをいまこの時代に見て感動できるのかなと一抹の不安があったのですが、まったくの杞憂でした。
いまだからこそ感動したとも思いますし、この作品の奥深さを感じました。


真風涼帆さんのトニーがどうしようかと思うくらいとっても好みでした。
タレ目で金髪で育ちが良さそうな青年。
(育ちが良さそうというのはお金持ちの息子ということではなくて大人から正しく教育を受けている感じがするという意味で)
ハンサムという言葉がこれほどぴったりな人がいるかしらという。
見ているだけで幸せ。とても魅力的でため息でした。
(どうも私はルイ、フェリックス、トニーの系統に弱いらしい・・・)

トニーはポーランド系移民の2世。父親は夜学に通い、母親はいつも台所にいるちょっと太めの女性らしい。
楽な暮らしではないけど(夜学に行くのは英語力をつけてもっと収入の良い仕事をもとめてかと)勤勉で家庭的な家で育ったのがトニーのよう。
そんな家庭が居心地が良いのか、澄輝さやとさん演じるリフは4年もトニーの家に居候しているらしい。
トニーの両親はリフの事情をわかっていて居候を許しているのかな。
(叔父さんがどうやらリフに酷いみたい。どういうことかしら)

空想で互いの両親を紹介する場面、マリアをママに紹介するくだりで怖気づいて照れ笑いするトニー。
紹介するんだ。怖気づくんだ。といちいち関心してしまいました。
それが彼にとってのあたりまえなんだな。そういう親子関係なんだなと。
「息子さんを厄介払いできるんですよ」というマリアのアドバイスが気の利いた冗談になる関係なのだな。
トニーもマリアも家族の愛情に甘えることができる子どもなんだな。
なんだか、ほかのジェッツの子たちの境遇を思うとせつなくなりました。

アル中の父親、ジャンキーの母親、コールガール、客引き・・・彼らの周りにいる大人たち、ヨーロッパ系の移民の2世3世にあたる人たちだと思うけれどまともな就労は難しく、子どもに十分な愛情をかける余裕がなさそうで。
『出ていけ』『クズ』などの罵倒を日常茶飯事のように浴びせられているのが伺えるジェッツの子たちの自己肯定感の低さがとても悲しく思えました。
彼らには「厄介払い」という軽口も心に刺さりそう。
身体障碍、精神障害、トランスジェンダーなどを馬鹿にしながら裁判官やソーシャルワーカーに扮した仲間が自分たちをその人たちと同じだとお道化る場面は見ているのがつらかったです。
自分たちはしょうがない、こんな育ちだものと言う。

トニーにとって不良グループに帰属してストリートで暴れていたのは若者の通過儀礼的なものだったかもしれないけれど、彼らにとってはここにしか居場所がない。
明日も見えない彼らには、いま、ここ、しかないのだなぁと思いました。“シマ”であるストリートとここにいる仲間がすべて。
親に甘えられない彼らが自分をさらけ出して甘えられる相手はジェッツの仲間だけ。
彼らを見ていると胸が痛くてしかたありませんでした。

続きを読む "だっておなじだもの。"

| | コメント (0)

2016/09/07

君が信じた僕をもう二度と見失いはしない。

8月10日昼夜2公演、梅田芸術劇場メインホールにて宝塚歌劇雪組公演「ローマの休日」を見てきました。

3週間以上経ってしまったので記憶があいまいですが書けるかぎりで感想を。

有名すぎるほど有名な映画の舞台化でどうなるのかな?と思っていたのですが、これが予想を超えてよかったです。
誰がやってもハードルが高いだろうと思いましたが、わけても長身のグレゴリー・ペックとあのオードリー・ヘブバーンを“ちぎみゆ”(=早霧せいなさんと咲妃みゆさんの雪組トップコンビ)でやるのは、持ち味的に遠い気がしていたのです。が、そこはさすがの“ちぎみゆ”。芝居で魅せてくれました。

1幕はけっこうドタバタ。
ジョー(早霧さん)に振り回されて気の毒な相棒アーヴィング(彩凪翔さん)とアン(咲妃さん)に一目惚れのイタリア人美容師のマリオ(月城かなとさん)が良い味を出してて目立っていました。

ときどきテンポが滞る気がしたのと、え?こんな生徒さんまでもがモブなの?ともったい気がしたりしましたが、わ~これ楽しい♪で一幕が終わりました。

2幕はうっかり涙ぽろぽろでした。
祈りの壁の場面からの主人公2人の心の近づき方が田渕先生ロマンチストだなぁと思いました。

現状に不満たらたらでなんとか世間を出し抜いてよい目をみてやろうという気持ちで生きていたジョーがアンに心を寄せていく過程で、自分の利益よりも誰かのためにという気持ちが芽生えているところが自然でした。
たぶんこの優しいジョーが本来の彼なんだろうな。幼い頃の彼はきっと心優しい子だったのだろうなと思いました。
そんな自分を取り戻せてよかったねと見ていて素直に思えました。

続きを読む "君が信じた僕をもう二度と見失いはしない。"

| | コメント (0)

2016/06/08

選ばなくてはいけないわ。

5月25日から27日までの3日間、梅田芸術劇場メインホールにて、ミュージカル『1789~バスティーユの恋人たち』を見ました。

 

宝塚版は見ていないので25日がまったくの初見でした。
今回この作品は主人公ロナン、ヒロインのオランプ、そしてマリー・アントワネットがWキャストになっていて、25日はマリー・アントワネット役の花總まりさんが一足先に楽を迎えられる日でした。

 

私が見た3公演は、25日マチネの小池徹平ロナン/夢咲ねねオランプ/花總マリー、26日の徹平ロナン/神田沙也加オランプ/凰稀かなめマリー、27日の徹平ロナン/ねねオランプ/凰稀マリー、でしたが、キャストの組み合わせが変わると心に響いてくるところもちがいました。
見られなかった組み合わせではどうなのかな。
花ちゃんのマリーとさやかちゃんのオランプの芝居も見たかった~~
加藤和樹君のロナンも見たかったです。(ぜひぜひ再演希望です!!!)

 

初見では、ねねオランプの『許されぬ愛』やロナンの『サイラモナムール』にうるうる。
2回目以降は1幕のパレロワイヤルからもう泣きそうに。ラストで全員が歌う『悲しみの報い』では涙が流れるのを止められず…。このカタルシスはクセになります。
作品自体は、名場面はあるけどドラマはない感じなんですけど。
ドラマは見ている側の胸の中にあって、それを役者に引き出される感じかなぁ。
それとフィナーレがこんなに楽しいミュージカルははじめてかも(笑)。

 

ラストで歌われる『悲しみの報い』の歌詞はしみじみ小池修一郎だなぁって思いました。あの甘っちょろい夢が私は大好きなのだ(笑)。
ただ全体的にはこれぞ小池修一郎なダイナミックな演出はなくて、どちらかといえば往年の宝塚的既視感がたくさんでした。
カーテン前のお芝居が多かったり、客席降りが多かったのも「ここは本来銀橋の場面かな?」なんて思ったり。
舞台機構の問題なのかもしれないけど小池先生がどのくらい携わったのかちょっと疑問かな。
小池修一郎的既視感も散見されて、見ていてあっネバセイ、あっエリザ、スカピン・・と思いました。
本来のフランス版がそうなのでしょうけど場面場面がぶつ切れなのを如何につないでいくかに苦心したのかな。それにしてもちょっと安直じゃないかなと感じたところや、唐突に感じたところがあったのも否めませんでした。
もしかしたら、フランス革命の顛末になじみのない人やロジック重視の人には感動しにくいかもとも思います。
私は演じる人たちの熱にノックアウトされたかなぁ。楽曲も好みでしたし。

 

フランス版を日本版にするのに苦心している気がしたのは楽曲もでした。本来もっと高い音なんじゃないのかなぁそのほうがカタルシスあるのになぁとか。もっと音響効果使ってもいいのじゃないのかなぁとか。ちょっと中途半端かなぁと思いました。
日本語の歌詞を当てたり演者の都合だったり観客の好みを考えたりしてこうなっているのかなぁと思いましたけれど、ロミジュリの宝塚版初演を見たときに感じたのと同じ歯がゆさを感じました。
これは日本版として確立していく過程でなくなっていくのかもしれませんけど。まだちょっと途中な感は否めないかな。

 

で、やっぱりこれだけビートがはっきりあるのにじっと聴いてるのつらいなぁと思いました。
ノリの良いナンバーでは客席も一緒に騒いで楽しむ作品ですよね本来は。できないけど。客席降りが多用されているのに無秩序はこわいですし。
でもせめて手拍子とかで盛り上げたいなぁと思いました。

 

キャストが発表になった時は本当に好きな役者さんばかりでうきゃっだったのですが、時期的に遠征が難しく、花ちゃんのマリーも見たいし・・と計画したら結局梅芸1遠征で3公演、限られたキャストスケジュールの中でしか選らべなかったのが今となっては悔やまれます。
3公演しか見られませんでしたが、ナンバーはいまも耳に残っています。またいつか見ることができたら・・・。

続きを読む "選ばなくてはいけないわ。"

| | コメント (0)

2016/02/09

20個もあるの。

1月25日(月)梅田芸術劇場メインホールにて、星組公演「Love & Dream」を見てきました。
時間が経ってしまいましたので覚えている範囲で簡単な感想を。

柚希礼音さんトップ中の2012年頃から別箱公演といえばほぼコンサートな星組さん。
トップが交代して北翔海莉さんになってもつづいていますね~。なんだかうらやまし

ディズニーとのコラボとなるこの「Love & Dream」、まずはミッキーマウスマーチなどの楽しいナンバーを愛らしく踊る十輝いりすさん、七海ひろきさん、十碧れいやさん、麻央侑希さんの長身4人の麗しの星の王子様ズにガツンと心を掴まれました。こういう愛らしさは普段の舞台ではなかなか出会えないなと(笑)。

星組の舞台にいるかいちゃん(七海さん)を見るのも初めてで、まさこちゃん(十輝さん)、かいちゃん、ゆっこちゃん(麻央さん)の3人並びでかいちゃんが凹になるのは新鮮に感じましたし、また宙組4代目ファンとしては、みっちゃん(北翔さん)、まさこちゃん、かいちゃんの並びは懐かしかったです。
この並びを見られるのも、この別箱公演ならではだなぁと思いしっかり堪能しようと思いました。
―― そして先日まさこちゃんの退団発表があり、ほんとうに見に行けてよかったとしみじみと思いました

「世界に求む」ではひろ香祐さんの歌声とても素晴らしかったです。星組95期の妃海さん、礼さんの歌声の素晴らしさは知っていましたけど、ひろ香さんも負けない素晴らしさ。星組95期恐ろしい期・・・(lll゚Д゚) さらに瀬央さんもいるんですよね・・・
それから、シナーマンで北翔さんの前に歌った方もとても素晴らしくて、あとでお名前を人に聞いたのですが音咲いつきさんとのこと。
彼女たちの歌声とお名前を認識できたのも、この公演のおかげだなぁ。齋藤先生よい演出をされるなぁ。と思うと同時に、一本もののお芝居がつづいた宙組のことをつい考えずにいられませんでした。自称宙組ファンなのに、きっと知らない才能がいっぱいなんだろうな・・・と。(翌日ひさびさに見る予定の宙組のショーがとても貴重に思えました)

この「Love & Dream」、みっちゃんの安定の歌声に加えて歌が得意な生徒さんに見せ場があり、長身美形の男役さんたちは眼福で、目にも耳にも心にもたっぷり栄養―愛と夢―をもらったかんじでした。
さらに娘役さんたちがとても愛らしくて、齋藤先生恒例の娘役さんによるアイドルユニット場面もあり(笑)

そして私がこの公演でいちばん心を奪われたのが、トップ娘役の妃海風ちゃん
ほんとうに愛らしくていじらしくて
元気溌剌でがんばり屋さんで、馴れない立場に戸惑いながら、一途な努力と真心で道を拓いていく彼女はとってもディズニープリンセスと親和性があるなぁと思いました。
一瞬にして空想の世界へと翔んでいけそうなところも(笑)。
リトル・マーメイドの歌を歌う風ちゃんは、ほんとうにアリエルに見えました。
未知の世界を夢見るマーメイドプリンセス。
とても魅力的でした。

しみじみとこの公演を成功させたのは、みっちゃんの力が大きいなぁと思います。
最初から最後まで全力のパフォーマンス。終始笑顔で。
プロフェッショナルだなぁ。
どのパフォーマンスも素晴らしかったですが、さらに願望を言うと、風ちゃんが歌って感動したアナ雪の「レリゴー」をみっちゃんの歌声でも聴いてみたいなぁと。
みっちゃんの艶のある歌声や迫力のある歌声は聴けたけれど、お得意のハイトーンも聴いてみたかったなぁと思いました。
これは、またのお楽しみにとっておきなさいということかな(笑)。

観劇したのは寒波に見舞われた日で雪の中を列車を乗り継いでの遠征でしたが心はホカホカになりました。
愛と夢のひとときをありがとうございました。

| | コメント (0)

2014/09/03

ペガサスの如く駆けてゆけ。

8月29日(金)梅田芸術劇場メインホールにて、宙組全国ツアー公演
『ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット-』の初日を見ました。

現宙組の2番手ポジションにいる朝夏まなとさんが主演でフェルゼン役、
トップ娘役の実咲凜音さんが相手役のマリー・アントワネット役でした。

凰稀かなめさん退団後の宙組の行方を左右する公演といえますよね。
自称ソラスキーとしては見ることができてよかったです♡

去年の雪組のフェルゼン(feat.オスカルとアンドレ)編よりも
とうぜんですが、アントワネットの場面が多くそれが見所でした。

内容的には、2006年星組のフェルマリ編にいちばん近かった気がします。
小舟のランデヴー、そしてテュイルリー宮でのルイ16世との語らいと別れ、
王女王子を奪取される場面などがありました。

初日とあって1幕はどうなることかと思いましたが、1幕ラストの
まぁさま(朝夏さん)フェルゼンの客席降りの颯爽とした貴公子に茫然自失。
そして2幕は涙涙涙。そして涙。
みりおん(凜音ちゃん)さすがだわ。

(以下ねたばれします)

続きを読む "ペガサスの如く駆けてゆけ。"

| | コメント (0)

2010/03/09

夢かうつつかわからない。

8ヶ月前に発表されて以来、ずっとたのしみにしていたカーテンズ。
可愛くてピュアなニキちゃんとも、とうとうお別れで寂しく感じています。

 

初日にびっくりしたニキの声。
なにより、私たちファンがあの声に慣れるのが最初の壁だったかも。

 

初日は、出しなれないトーンの声にニュアンスや感情を入れるのに
苦戦しているように見えました。
東京楽近くや大阪では感情や可愛いニュアンスを出せるようになっててよかった~
と思いましたが、2公演ある日のソワレになると声が疲れるのか不安定になってたかな。

 

本場から届いたという衣装はどれも似合っていたし(たぶんお直しなし)
金髪碧眼のビジュアルも大和悠河さんにぴったりの役でしたが、
やはり男役から転身の第一作目にソプラノという設定が、いちばんの難題だったかも。

 

チョーフィさんと踊る「最高の見せ場」のダンスはもう最高。
まず、ニキが踊れないチョーフィさんをリードして・・・という設定も
コミカルさとやさしさに溢れて微笑ましくて、にやけちゃうし。

 

途中から空想の世界になって・・・本当に夢かうつつかわからない・・・
ファンタジックなセットに、優雅に踊るダンサーたち。そして心地よいミュージック。
まさに、Let's Face The Music And Dance!
まるで、ジンジャー&フレッド!

 

ボクはどっちだった?!って・・・ジンジャーに見えるわけないでしょうが!(笑)
このおとぼけさん!(^^)!(^^)!って毎回チョーフィさんにつっこみたかったです(笑)。
そういうところが、チョーフィさんの魅力ですよね。
フレッドよ、と真面目に答えるニキもたいがいですけどね(笑)。
本当にお似合いのおとぼけカップルだわ~)^o^(

 

夢をリアルに見ることができる。
舞台ってこれがあるからいいのよね。

続きを読む "夢かうつつかわからない。"

| | コメント (2)

2010/03/04

ウルトラスペシャルスーパーピュア!

2月28日、3月1日と月末月初の大変忙しいときに、
カーテンズ大阪公演行ってきました。

 

すごーーーくたのしかったです。
東京初日にツボがわからず首をかしげた作品が、東京の楽には
ハッピーになれる作品に大変身していましたが
大阪ではそれ以上でした。

 

ニキはもちろん、チョーフィさんもアーロンさんもジョージアもボビーも
みんな可愛い。みんなピュアなんです。
大人の純情、ピュアな気持ちがいっぱいつまった作品でした。

 

で。大阪のチョーフィさんはホント自由すぎです(笑)。

 

(以下ねたばれかな)

続きを読む "ウルトラスペシャルスーパーピュア!"

| | コメント (2)

その他のカテゴリー

宝塚 凰稀かなめがいた宙組 宝塚 大和悠河がいた宙組 \ 宙 組 !!/ ♕ 花組 ♕ 月組 ♕ 雪組 ♕ 星組 ♖ 観劇 ♖ 宝塚 ♖ コンサート ♖ ストプレ ♖ ディナーショー ♖ ミュージカル ♖ 宝塚大劇場 ♖ 東京宝塚劇場 ♖ 歌舞伎 ♖ 狂言/能楽 ♖TBS赤坂ACTシアター ♖『エリザベート』 ♖『ベルサイユのばら』 ♖キャナルシティ劇場 ♖シアターBRAVA! ♖シアタークリエ ♖シアタードラマシティ ♖三越劇場 ♖中日劇場 ♖九州厚生年金会館 ♖佐賀市文化会館 ♖北九州ソレイユホール ♖北九州芸術劇場大ホール ♖博多座 ♖国際フォーラムCホール ♖大野城まどかぴあ大ホール ♖大阪城ホール ♖天王洲銀河劇場 ♖宝塚バウホール ♖宝塚観劇-全国ツアー ♖宝山ホール ♖帝国劇場 ♖広島文化学園HBGホール ♖御園座 ♖愛知県芸術劇場大ホール ♖新国立劇場中劇場 ♖日本青年館ホール ♖梅田芸術劇場メインホール ♖歌舞伎座 ♖渋谷区文化総合センター大和田さくらホール ♖熊本市民会館 ♖福岡サンパレス ♖福岡市民会館大ホール ♖青山円形劇場 ♖青山劇場 ♗ 宙組 白夜の誓い/Phoenix宝塚 ♗ 宙組 ベルサイユのばら-オスカル編- ♗ 宙組 ロバート・キャパ/シトラスの風 ♗ 宙組 風と共に去りぬ ♗ 宙組 うたかたの恋/Amour de 99 ♗ 宙組 モンテクリスト伯/Amour de 99 ♗ 宙組 銀河英雄伝説@TAKARAZUKA ♗ 雪組 ベルサイユのばら-フェルゼン編-特出 ♗宝塚宝石箱 ♘ 京極夏彦の本 ♘ 波津彬子の本 ♘ TONOの本 ♘ 本の話 おでかけ。 凰稀かなめ - ouki kaname 大和悠河- yamato yuga 大和悠河-宝塚時代 宝塚観劇iii- 薔薇に降る雨 + review 宝塚観劇iii- 外伝ベルばら-アンドレ編- + show(中日劇場) 宝塚観劇iii- Paradise Prince + review 宝塚観劇iii- 雨に唄えば(宙組) 宝塚観劇iii- 黎明の風 + review 宝塚観劇iii- バレンシアの熱い花 + show 宝塚観劇iii-A/L 宝塚観劇ii- 不滅の恋人たちへ 宝塚観劇ii-THE LAST PARTY(宙組) 宝塚観劇i- 維新回天・竜馬伝!+ review 宝塚観劇i- コパカバーナ(博多座) 宝塚観劇i- NEVER SAY GOODBYE 宝塚観劇i- 炎にくちづけを+ show 宝塚観劇i-ホテル ステラマリス+review 映画・TVドラマ 音楽