カテゴリー「 \ 宙 組 !!/」の241件の記事

2021/12/18

決して言いはしないサヨナラだけは-NEVER SAY GOODBYE -。

2022年2月からの宙組大劇場公演「NEVER SAY GOODBYE」の配役が発表になったので、初演のルサンクを引っ張り出して、おさらいと予習を兼ねて、登場人物を書き出してみました。

それから時代背景も。
初演を見た時の記憶をたどると、対ファシズムというよりは、内紛による人間模様を描いた作品という印象が強く、登場人物たちの属性や関係性がわからないとストーリーが飲み込みにくかったと思うので、自分の頭の中を整理するためにそれも書き添えました。
とくにPSUC(プスク)とPOUM(ポウム)などは、両方とも同じ人民戦線側なんですけど内部で対立しているので。

初演当時は、和央ようかさんの怪我は大丈夫かしら、もしも和央さんが休演することになってしまったらどうなるのかしらと不安を抱えながら見ていました。
こんなにミュージカルナンバーに溢れた大作のアンダーをやれる人も正直組内にはいるように思えませんでした。2番手の大和悠河さんとでも8期離れていて他の追随をゆるさない大きな存在でしたから。

それからフランク・ワイルドホーン氏による楽曲は良いものばかりでしたが、ストーリー的に私には未消化の部分がありました。
①ジョルジュが内戦の真実をフィルムに残すことよりも、カメラを銃に持ち替えて義勇兵として戦う決意にいたる心情、②バリバリの新進劇作家だったキャサリンが後半は辛気臭い女性になってしまったこと、が腑に落ちずに終わった気がするので、そこが再演を観劇することでクリアになるといいなと思います。

それにしてもいまルサンク巻末のシナリオを見ますと、役名ではなくて生徒名になっていたり、じっさいの舞台で見たシーンやセリフが載っていなかったりでかなり大慌てで入稿されたのかしらと思います。

そのあたりも含めて、再演は変わるのかなと思いますが、とりあえずですが公式サイトにアップされた登場人物に初演のときの属性等を書き添えてみました。
(公式サイトにアップされた再演のキャスト表には名前がない人物も含みます)

<ハリウッドで登場する人びと>
【ジョルジュ】(真風涼帆)フランスから来たカメラマン。ポーランド生まれ。「僕はデラシネ、根無し草だ」。
【キャサリン】(潤花)アメリカ人の社会派シナリオライター。映画「スペインの嵐」原作者。
【ヴィセント】(芹香斗亜)バルセロナ出身の闘牛士。映画「スペインの嵐」に出演のため渡米。
【マーク】(寿つかさ)映画「スペインの嵐」プロデューサー。
【パオロ】(松風輝)ラジオバルセロナのプロデューサー。映画「スペインの嵐」スペインロケの打ち合わせのため渡米。
【エレン】(天彩峰里)映画「スペインの嵐」主演女優。
【ヘンリー】映画「スペインの嵐」に出演。エレンの相手役。(2022年キャスト表に名前なし)
【ピーター】(春瀬央季)シナリオライター仲間。キャサリンとともにモスクワへ世界作家会議に向かう途中バルセロナに立ち寄る。
【ベティ】(小春乃さよ)シナリオライター仲間。
【ミリー】(湖々さくら)シナリオライター仲間。
【ジョン】(秋音光)シナリオライター仲間。
【デイヴ】(秋奈るい)シナリオライター仲間。
【パティ】(花宮沙羅)シナリオライター仲間。
【ボブ】(水香依千)シナリオライター仲間。
【ニック】(希峰かなた)シナリオライター仲間。

<バルセロナで登場する人びと>
【アギラール】(桜木みなと)人民オリンピック組織員会宣伝部長。PUSC(統一社会党)幹部。ソヴィエトが後ろについている。
【コマロフ】(夏美よう)ソヴィエト文化省の諜報員。
【アニータ】(瀬戸花まり)占いをする女性。
【母親】(花菱りず)市民。市街戦で息子(マリオ)を撃たれる。
【マリオ】市街戦で狙撃される少年。(2022年キャスト表に名前なし)
【ラ・パッショナリア】(留依蒔世)マドリード包囲戦において「ノーパサラン!(やつらを通すな)」のスローガンで有名な政治指導者、ドロレス・イバルリ。「ラ・パッショナリア」は受難者または情熱の花の意味。
【イザベラ】(小春乃さよ)歌い手。
【市長】(若翔りつ)バルセロナ市長。
【リベラ】(澄風なぎ)POUM(統一労働者党)党員。
【フリオ】POUM党員。(2022年キャスト表に名前なし)
【テレサ】(水音志保)ヴィセントの恋人。踊り手。

《センチュリア・オリンピアーダ》
【マックス】(紫藤りゅう)オランダ人。レスリング選手。
【ビル】(瑠風輝)英国人。高跳びの選手。
【ビョルン】(鷹翔千空)スウェーデン人。フェンシングの選手。
【ハンス】(風色日向)ノルウェー人。フェンシングの選手。
【ナセール】(優希しおん)アルジェリア人。ボクシングの選手。
【タリック】(亜音有星)モロッコ人。ボクシングの選手。

《闘牛士》
【ホアキン】(秋音光)
【ラモン】(秋奈るい)
【カルロス】(水香依千)
【アントニオ】(穂稀せり)
【ファン】(真名瀬みら)
【ペドロ】(雪輝れんや)

<現代に登場する人びと>
【ペギー】(潤花)キャサリンの孫。
【エンリケ】(奈央麗斗)ヴィセントの孫。

<時代背景>
第一次大戦後のスペインはいったんは軍事独裁政権になるも選挙により共和派が勝利し国王が退位、ソヴィエトの影響力のもと人民戦線(社会主義連合政権)による共和国となっていた。
一方ハリウッドの映画業界でも共産主義思想に理想を見出す者も少なくない時代でもあった。(のちの赤狩りにつながる)

1936年7月ハリウッドからスペインに渡航した主人公たちは、フランコ将軍がモロッコで挙兵したという報せを聞く。これがスペイン内戦の発端であった。
当時バルセロナには世界22か国から人民オリンピック(オリンピアーダ・ポピュラール)に参加するため選手が集まっていた。
人民オリンピックとはナチス・ドイツのプロパガンダに利用されるベルリン・オリンピックに対抗してバルセロナで開催される予定のもう一つのオリンピックだったが、開会式のリハーサル翌日(開会式当日)にスペイン内戦が勃発したため中止となった。

内戦は、共産主義であるソヴィエトや国際旅団(義勇兵)が支援する「人民戦線」対、ナチス・ドイツやムッソリーニのイタリアなどファシズム国家が軍事支援する「反乱軍」(フランコ将軍が率いる)との戦いで、スペイン各地で戦闘が繰り広げられた。
人民戦線側は思想的にも一枚岩ではなくいくつもの政党により成り立っていたため統一性に欠けていた。(PSUCがPOUMを粛清する)

やがて人民戦線側が劣勢となり、1939年1月バルセロナが陥落、3月に首都マドリードが陥落し反乱軍が勝利、スペインはフランコ独裁政権の時代へ向かっていく。

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2021/12/14

薄紫のとばりの向こう。

宝塚歌劇団星組の愛月ひかるさんが、宝塚を卒業される12月26日まで残り2週間を切りました。

私にとって愛ちゃん(愛月ひかるさん)は宙組のホープだと思っていた人で、専科への異動はショックが大きかったです。
いろいろ思い起こすと、愛ちゃんにはいろんな夢を見せてもらったし、いろんな感情を抱かせてもらったなぁと思います。

真風涼帆さんが宙組のトップになったら、愛ちゃんに「花の業平」の藤原基経役とか来ないかなぁぜひ博多座で♡と勝手に思い描いたりしていました。
そんな無邪気な空想をしている頃に発表された同期であり花組2番手のキキちゃん(芹香斗亜さん)の宙組異動も青天の霹靂でした。愛ちゃんは2番手じゃないんだなぁと。(時系列でいうとこちらが先ですね)
じっさいに真風さんトップお披露目公演「天は赤い河のほとり」を見てみるとキキちゃんの軽妙さがとても好きになり、同期でキキ業平&愛基経やらないかなぁ博多座で♡と無邪気に想像したりもしていました。(懲りない)

いま星組に異動して立派に2番手をつとめている愛ちゃんを見ていると、ここに至るまでの時間がもうすこし早ければちがった道もあったのかなぁなんて思ったりも。
とはいえいまの愛ちゃんの透明でやわらかな表情を見ると、もうどんな繰り言もいらない気がするのですが、ひとつだけ。

卒業に際してCSの番組やDS配信などで愛ちゃんがしきりに語っている、下級生時代にもっと上級生に教えを請えばよかったという思いについて。
それだよなぁと思うのです。
愛ちゃんがどうというのではなくて、宙組の気風が関係していたりするのかなぁ。

宙組は約20年前に既存の4組からメンバーが集められてできた組で、集まったメンバーが元の組ではこうだったと主張しあったら収集がつかなくなるので、皆で新たなルールをつくっていこうとしたと元組長さんたちがおっしゃっていたのを公式メディアで聴いたり読んだりしたことがあります。
それぞれが別の組で受けた指導が異なるために、組全体の和を優先しようとすると、上級生が下級生を強く指導するということができにくい環境になっているのが問題だと。

和央ようかさんトップ時代の雑誌等を読むと、トップさんと下級生たちが分け隔てなく遊びに行ったりして楽しそうだなぁと思っていました。反面、舞台では上級生と下級生(他組経験者と宙組育ち?)ではっきりと分かれていた印象も強かったです。
組替えしてきたスターさんが気づいた点を指摘されても、指摘を受ける側が慣れていなくて戸惑ったりでなかなか定着していかなかったのかなと思います。

貴城けいさんは1年足らずの在籍でしたが、「日本物の雪組」で学んだことを日本物に慣れない宙組の下級生たちに残していこうとされたようで、通りすがりの下級生のお化粧も気になれば指摘されていたそうです。
それに食いついていったのが早霧せいなさんと言われていて、現在唯一宙組出身でトップスターになった方なんですよね。

上級生のほうから積極的に教えていく組もあれば、「見て学ぶ」気風の組もあると聞きます。ちがいはあれど、それぞれの組ごとにスターの育て方、生み出し方として確立したものがあるように思います。
そのちがいで組替えした後に齟齬がおきることもあるのかもしれません。そこをどうしていくかが長年の課題だったのかな。
タカラジェンヌとして楽しく在籍することと、期待を受けてスターになるために強く意識付けさせられて競争社会の中で厳しくストイックに稽古に打ち込むことを両立させるのは大変だろうなと思います。

下級生時代から抜擢続きの人は自分自身が期待に応えるのに精いっぱいで下級生に目を配る余裕がないのかなという印象を受けることもありますが、そんな方も学年が上がり余裕が出るにつれて下級生に自分がもてるものを伝えようとされているなぁとうかがえるようになっていくのを感じます。

人にもよるし学年や立場にもよるし、いつでもどこでもウェルカムではないかもしれないけれど、そこにいるのは宝塚を愛している人なのだからきっと教えを請いに来た下級生を無下にはしないのではないかなと思うのですが、それが難しい環境だったのかなぁ。愛ちゃんの性格だけがそれを阻んでいたとも思えないなぁ。

DSで物怖じせずに自分からいろいろ発信してくる蒼舞咲歩さんを愛しげに見つめながら愛ちゃんは下級生時代の自分を思い起こしているのかなぁと思いました。
いまの下級生にとっての愛ちゃんがそうであるように、下級生時代の愛ちゃんが教えを請いたかった人も輝ける星のような存在で、こんなふうに自分にまなざしを向けてもらうことは難しいことだったのかなぁ。

素直じゃないなぁと思えて、そのくせ正直者の愛ちゃんが私は好きでしたけど。
愛ちゃんが蒼舞咲歩さんみたいな性格だったら史上最強だったかもしれません笑。なぎ倒していきそう。
明るくてガッツのある蒼舞さんも素敵ですが、蒼舞さんを見つめている愛ちゃんがやっぱり好きですよ私は。

話が蛇行していますが、愛ちゃんは愛ちゃんのままでやっぱり好きなのですが、これからの宙組について思いをめぐらせると。
現在の真風さんも就任5年目に入るベテラントップさんで、ほかのスターさんたちもそれぞれに自分の個性を極めてらっしゃって何があってもどーんと受け止めてくれそうな気がします。
下級生にとってはいまこそ伸びるチャンスかもしれないと思います。
どうかこの機を逃さずに宙組からたくさんのスターが生まれますようにと願ってやみません。

そして愛ちゃんが愛情を残していく星組も、これからも見続けていきたいです。
(私自身のリソースは限られているのですが・・)

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この世のすべてを愛し続けたかった。

12月3日4日5日、福岡市民会館にて宝塚歌劇宙組全国ツアー公演「バロンの末裔」「アクアヴィーテ!!」を見てきました。
(の感想のつづきです)

「バロンの末裔」では初見の熊本公演で真風涼帆さん演じるローレンスに一目惚れ。
オスカー・ワイルドの作品に出てきそうな優雅で憂鬱そうで滑稽なほど貴族的、独特のテンポ感の美青年で、浮世離れしているかと思えば冗談も言う。「キャサリーーン、こまどりの巣をみつけたよーー」は身悶えするほど好きでした。

20世紀初頭、没落していく貴族も珍しくなかった中で、キャサリン(潤花ちゃん)も言うようにその領地や屋敷をこの若さで相続し維持していたローレンスの大変さは並大抵ではなかっただろうなと思います。
それこそ世間知らずの貴族を騙して財産を奪い取ってやろうとする輩は後を絶たない、そんな時代背景のお話。
相続税や維持費、生活費の捻出のために土地を切り崩し美術品を売却したり、慣れない事業に手を出したり。
莫大な持参金のために貴族たちがアメリカ人の富豪の令嬢たちと結婚していた時代でもあります。

ローレンスも領地を守るために富豪の令嬢と結婚するという選択肢もあったかもしれない。
でもそうはしたくなかったのだろうと思います。キャサリンとともに生きていくことが、彼の唯一の夢だったから。
持参金を期待できるわけでもないキャサリン(むしろ彼女の父はローレンスの援助をあてにしている)と生きて行くにはどうしたらよいか、誠実でロマンティストな彼は頭を悩ませただろうと思います。
そこを会計士のローバック(秋音光さん)に付け込まれてしまった・・。

自分の失敗で財産をすべて手放さなければならないとなった彼をいちばん苦しませたのは、もうキャサリンと手を携えて生きていくことができなくなった現実だと思います。
双子の弟エドワード(真風涼帆さんの2役)が帰郷して目にしたのは、心労で倒れて現実逃避しているローレンス。
その様子にエドワードはカリカリしていたけど、私はローレンスをかばいたくてしょうがなかったです。
貴族のおぼっちゃま育ちの現実とちぐはぐなところが滑稽であり悲しくて、それにどう考えてもこの幾年は彼の現実のほうが大変だっただろうと思えたから。(真風さんの長髪姿が大好物というのはおいておいても・・)

  いまもなお甦るのは 煌びやかなあの頃
  すぎていく時間さえもが 光り輝いていた
  愛する君と2人で 素晴らしいあの世界に
  手を携えて生きていくと うたがいもなく信じた
  やがては君と2人で 美しいあの世界に
  眠りのように朽ち果てると 無邪気に信じ続けた
  この世のすべてを 愛し続けたかった
  君が生きている この世界を

甘くてペシミスティックな歌詞を毎公演噛みしめて聴いていました。

かつてエドワードが家を出たときの心境、彼がキャサリンに想いを寄せていたことをローレンスが少しも察せなかったとは思えないのです。
それゆえ家の問題を弟には相談しづらかったのではないかと推察します。
この状況で弟の力を借りるということは、キャサリンの身の上についても彼なりに思案し尽くしているのではと思えて。
楽観的に未来を語るキャサリンに、君は一文無しになるということがどういうことかわかっていないと反論する彼にはもう彼女との未来を夢見ることができなくなっているのだなと思いましたし、現実逃避をしているように見えるのも、もし彼女が弟を選んだとしても2人が罪悪感を抱かなくてもよいようにダメダメを装っているのかとさえ思いました。(身贔屓すぎるかな)

エドワードにとっては愚昧なくせにすべてを持っている兄に見えるのかもしれないけれど、領地や屋敷を守り、そこに暮らす人々を守るという義務から逃げずに生きてきた人で、それらは彼が自ら望んだものではなく生まれながらに課せられたもの。夢といえばキャサリンと穏やかに暮らしていくこと。
そのキャサリンを失おうとしている彼が無気力になってしまっても責めるなんてできなくて。
エドワードもつらいかもしれないけど、ローレンスはもっとつらい立場なのだと思って。この悪夢を引き起こした原因はほかならぬ彼によるものなのだから。

幼い頃、洞窟の探検中に蝙蝠に驚いてキャサリンを置いて逃げ帰ってしまった後、きっと彼は自己嫌悪に陥ってしまっただろうなと思います。
キャサリンをおぶって帰ってきたエドワードを見ていっそう落ち込んだかもと思います。
その謝罪を込めて大切な宝物をエドワードにあげたりしたかもしれない。でもそれはエドワードにとってはつまらないものですっかり忘れ去られているかもとか。エドワードの知らないところで、彼の代わりに叱られたりしたかもしれないとか。
そんな想像をして勝手にローレンスにきゅんとしたりしていました。なんとなくそういう自己犠牲的なところがありそうで。
キャサリンに、たとえ君の想いが私に向けられていなくても私は君を愛し祝福することができると告げる彼を見ていると、やっぱりそうだよね、わかっていたよねと思います。

兄弟ゆえのおたがいの行き違いやわだかまりが、今回のことで解けていたらいいなと思いました。
祝賀パーティーでのエドワードを見ているときっとわかってくれたという気がしています。
キャサリンもローレンスのそんな優しさに気づいているから、彼の妻になろうと思えたのではないかと思います。
それは激しい情熱とはちがうかもしれないけれど、穏やかで深い愛情でむすばれている2人なんだと確信が持てました。
それぞれにせつないけれど、やっぱり私には3人にとってのハッピーエンドに思えました。

それにしても、好きな顔に挟まれて過ごしたキャサリンは幸せ者だなぁと思いました。
好きな顔だけど異なる美点をもつ2人に想われて。なんていうパラダイスかと。
まさしく夢ですね。
これからも、たまに帰郷するエドワードからローレンスへのあてつけのように贈り物をされたり賛美されたりしそうだし。
どんなお手紙の内容なのか、知りたいなぁと思います。

この後に起きる第一次世界大戦や世界恐慌でスコットランドも揺さぶられることになると思いますが、ローレンスたち、ことにキャッスルホテルで働くヘンリー(亜音有星さん)やスティーブンソン(優希しおんさん)たち若者は大丈夫かしら。
ウィリアム(瑠風輝さん)の銀行はどうなってしまうのかしら。
そして軍人のエドワードやリチャード(桜木みなとさん)は無事かしらと、その後の彼らを思って心配にもなったりします。
それくらい、作中の登場人物のひとりひとりに愛着のわく作品でした。
こんな舞台を見ることができて、ほんとうによかったです。

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2021/12/08

この世界のうつくしさ人の素晴らしさ。

12月3日4日5日、福岡市民会館にて宝塚歌劇宙組公演「バロンの末裔」「アクアヴィーテ!!」を見てきました。

ほんとうなら去年の秋に博多座で宙組が公演するはずだったのだけどコロナ禍で中止となってしまってとても悲しかったです。
ショーはきっと「アクアヴィーテ!!」にちがいないと公式グッズのグラスもその時に使えるようにはりきって保管して、心底楽しみにしていたので心底がっかりしてました。
今年の11月~12月の全国ツアー公演が発表されてからは、ひたすら中止にならないことを祈っていたので、無事に公演が開催されてほんとうにうれしかったです。
全国ツアー公演の愉しみのひとつである客席降りもいまはできない状況なので、持参した公式グラスでうれしい気持ちと福岡へようこその歓迎の気持ちを込めて客席からエアーで乾杯させていただきました。

福岡市民会館は博多座ができるより前の1970年代から宝塚歌劇の定期公演が上演されてきたホールで、客席がワンスロープになっており客席降りの演出で2階・3階が置いてきぼりにならないのが嬉しいのですが(以前の公演では真風さんか3階席まで来られたことも)、築50年以上の建物のためロビーの狭さやお手洗いの数に不都合もあり、例年だとなんとかイベントスタッフの方々で入場の列、お手洗いの列を捌いていた状況だったと思うのですが、今年は3日間の公演の初日はこれ大丈夫なのかなと心配なほどいろんなシーンで混みあっていました。
最終日はだいぶよくなっていたので、これもコロナ禍で公演中止が続いたことの弊害だろうなぁと思いました。(例年だと春と秋の2回宝塚を上演しているのでノウハウが引き継がれていたのかな)
こんなふうにいろんなところで引き継がれてきたノウハウが途絶えたりしているのだろうなぁ。(お茶会や入り出待ちなどはどうなるのかなぁ)
ちなみにですが、2024年に福岡市民会館は現在工事中の須崎公園の場所に建て替え移転するそうです。

「バロンの末裔」は熊本公演で見た1週間前よりさらにブラッシュアップされて、正塚先生の作品世界で皆がイキイキと息づいていました。皆それぞれに自分勝手で健気で変人で愛おしかったです。

そして見終わったあとに、気持ちが晴れやかになるというかモヤモヤがすっきりする作品になっているなぁと思いました。それはわたし的には意外でもありました。

15年以上前宝塚ファンになりたての頃に初演を映像で見た時は、エドワードがズルイ気がしてモヤモヤしていたのを覚えています。
辛い決断はなにもかもキャサリンにさせちゃうんだと思って。あんなに追い詰めて。
重い現実はキャサリンに背負わせて自分は去って行ってしまうんだと思って。
キャサリンの心情とか、彼女とローレンスの未来とかを、とても悲観的に見ていたんだと思います。

それがいま、2021年版を見終わったら、みんなモヤモヤが晴れてよかったねーという気持ちになっていました。
皆がそれぞれに何かを乗り越えて心の居場所がステップアップしたように思えたのです。

キャサリンに対して無一文になったローレンスを支えて生きていける訳がないとエドワードが言う場面、いやいやその人なら大丈夫じゃないかなと反論したくなりました。潤花ちゃんのキャサリンは生きる力に溢れているように見えたから。
きっと1人で奮闘するのではなくて、領民たちや人びとの手助けを上手に受けながらやっていけそうと。エドワードだって助けるにきまってる。

熊本公演を見て以来、エドワードよりローレンス派だったんですけど、4日のソワレでこの場面のエドワードの子どもっぽい不貞腐れたような顔に気づいて、あ、エドワードは彼女に自分の理想のキャサリンでいてくれなくちゃ嫌だと駄々を捏ねているんだと思いました。
彼はキャサリンや兄に対して、思い通りにならなかった貴族のしきたりや世の中に対して、それらを愛しているからこそ、こどものように拗ねているんだと気づいて、なんだかきゅんとして愛おしい気持ちになりました。(やばいセンサーが働いてる)

こどもの頃、驚いて逃げたローレンスに対してキャサリンをおぶって帰ったりしたのは、無意識に自分を認められたいと、自分の入るスキマをつねに探していたこどもだったからだろうと思いました。
なにも言わずとも皆が先回りをして思い通りになっていく兄と、言わなくては気づいてもらえない自分、というようにこどもの彼には見えていたのだろうと思います。
けど言えないだろう?と。自分がワガママを言えば、自分が愛する世界が壊れてしまうだろうと。そう思って家を出て行ってしまったのだろうなと思います。

そんな彼が、兄が倒れたという報せに故郷に帰って見れば、なつかしい人びとが変わらずそこにいて、大切だからこそ諦めた人や風や大地のなつかしい香りがそこにあり、けれどそのすべてを持っていたはずの兄はそれらをすべてを失う寸前で。
この自分が育った故郷の大地がそこに暮らす彼らともども失われてしまうという現実に直面してそれに本気で対峙することで、彼はひとつひとつのかけがえのなさに気づけたのだろうと思います。
そのなかには、兄ローレンスが自分が故郷を離れているあいだもたゆまずこの家や領土を守ってきた事実も含まれているのじゃないかな。たまに帰る自分とはちがい日々そこに暮らし守っている兄、守ってきた人びとのことに思い至ることができたのじゃないかなと思います。

それにやっぱりエドワードは、愛する人が息づく世界を愛したい人なんだと思います。
そこに自分がいれば最高なんだろうけど、その愛する世界を壊すくらいなら自分はそこにいなくてもよい人なんだろうと。一時の激情に流されそうになることはあっても、思いとどまれる。
ローレンスの夢が愛するキャサリンとともに暮らし、彼女が生きているこの世界のすべてを愛することというのと似ているけれど微妙に異なる。同じ顔でも立場の違いで責任も求めれることも違い、メンタルも変わるのかな。

ローレンスとキャサリンが穏やかに笑っているところに、自分はいつでも帰っていけることが彼の望んでいる幸福なのではないかと思いました。
それがいつからかははっきりとはわからないけれど、きっと3人で領地を駆け回っていたこどもの時にはそうだったのではないかと。
愛する人びとが笑って暮らしている世界をそのままのかたちで守りたい、とても保守的な人なんだなと思います。守られる側じゃなくて守る側になりたい人なんだな。そして守ったものを眺めて幸せになれる人なんだろうな。
キャサリンもそれに気づいたし、エドワード自身も気づいたのではないかなと。だから2人ともモヤモヤが晴れたのではないかなと思います。

たまに帰郷して、たくましく生きるキャサリンたちと相変わらずなローレンスの顔を見てなつかしみ、英国人的な皮肉を言ったりローレンスの前でわざとキャサリンを喜ばせたりして、彼らへの愛をたしかめたりしてほしいな。
5日のマチソワはそんなことを想像しながら真風さんのローレンスとエドワードを見ていました。

 ここに生まれ 人の世の なにもかもを知った
 この世界の美しさ 人の素晴らしさ
 忘れることはない

(エドワードのことばかり書いてしまったので、次はローレンスやキャサリンやほかの人びとについて書きたいです。皆大好きだったので)

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2021/11/28

胸にしみる故郷のなつかしい香り。

11月25日に熊本城ホールにて宝塚歌劇宙組公演「バロンの末裔」「アクアヴィーテ!!」ソワレを見てきました。

熊本城ホールは2019年にこけら落としされた新しいホールで、1階後方席でも見やすくセリフも聞き取りやすかったです。お手洗いも多めで30分の幕間も余裕がありました。バスターミナルの上にあるのでアクセスもよくて次の熊本公演もここだといいなぁと思いました。

そして熊本は言わずと知れた宙組トップスター真風涼帆さんの故郷。2019年に続いての凱旋公演ともいえる公演でした。
今回は新しい相手役さんの地元お披露目ともいえるかも。
劇中で歌われていた故郷を思う歌に真風さん自身が重なって、またこの数年に見舞われた熊本の苦難と復興への道のりが重なって見えて胸が熱くなりました。

「バロンの末裔」は映像を繰り返し見ていた作品で、けっこう覚えているものだなぁと思いつつ観劇しました。生で見たことがなかったので再演で見ることができて嬉しかったです。
正塚先生の作品なのでテンポにメリハリがつくともっとよくなるなぁと思いました。来月福岡でも観劇するので深化しているといいなと思います。

真風さんの双子の演じ分け面白かったです。(星組でも愛ちゃんが双子を演じていたのでそれを思い出してよけいに楽しくなりました)
舞台上でエドワードからローレンスに切り替えて演じ分けるのは凄いなぁと思いました。(それぞれの影武者は春瀬央季さんと鳳城のあんさんが演じられていたんですね)

双子のうち私は案外ローレンスが好きでした。
自分のことよりも家のこと、屋敷の使用人たちのこと、領民のことを考えるように育てられた人なんだと思います。男爵家の跡継ぎとして。
彼が投機に手を出したのも、信頼している会計士に勧められるがままに家や領民のため、そしてキャサリンのためを考えたことで、決して私欲のためではないと思いますし、失敗してもまだ取り戻せますと繰り返し言われるままに深みにはまっていったのじゃないかなぁ。
彼だって屋敷を出て別の世界で生きられる弟エドワードを羨ましく思ったこともあるんじゃないかな。口には出さなくても。

というわけで、もっと憂いを帯びたハンサムに演じてくれてもいいのに~~というのが不満です笑。あの浮世離れ感はとても好きですが。さらにもっとと。
オスカー・ワイルドの小説に出てきそうなやつれた貴族的な美男子を造形してほしいなぁ。恥ずかしがらすにぜひ♡ ペンより重いものを持ったことがないようななにかというと蒼白になるような。
キャサリンだって結婚してもいいと思っているくらいだから、エドワードに勝るとも劣らぬ魅力があるのだと私は信じています。

エドワードはかっこいいけどふつう~~と思いました。
石炭がなかったら彼にもどうしようもなかったし。
弟の立場として失望も味わい、家のことも領地のことも、キャサリンのことも自分のものではないと見切ってローレンスにすべて委ねて屋敷を出たのだろうと思います。それがわかっているローレンスも弟においそれと相談はできなかったのではないかなと思います。
それゆえ自分がやってしまったことをわかっているローレンスはキャサリンが弟を選んでも、2人がそのことに罪悪感を抱かないですむようにダメ男を装っているのではないかと思ったりもするのです。(とことんローレンス贔屓)

結局兄が倒れた報せをうけて故郷に帰ってみて、窮地に立たされた兄と想い人、なつかしい使用人たちの顔を見て、彼らと領地のために初めて本気で奔走することで、エドワードは故郷と故郷の人びとのかけがえのなさに気づくことができたんじゃないかな。
屋敷を出た頃はいろいろあって失意で忘れていたかもしれないけれど、ローレンスが自分にしてくれた様々なことも思い出したりしたのじゃないかな。
自分の立場からしか見ていなかったことや、ローレンスが家や使用人や領地のためにしていたことに気づけたりしたのじゃないかな。と思うのです。

潤花ちゃんが演じるキャサリンは生きる力に溢れてて逞しそうで、きっとホテルにたくさんの人を呼べそうな気がして、彼女の選択は決して間違っていないと思えて、未来は明るい気がしました。
古風でハンサムな当主の男爵と美人で華やかな男爵夫人はホテルの名物になりそうだし、銀行家とも対等に渡り合っていけそう。ホテルはきっと繁盛するはず。
エドワードは自分の人生を築いていったらいいと思います。美しい故郷は兄夫婦が守っているから。

とラストも湿っぽくならずに見ていました。

潤花ちゃんはこういう役が似合うなぁと思いました。
しっかりローレンスを支えてホテルを繁盛させそうなキャサリンでした。
彼女を見ていると希望を感じました。(つい数日前に元伯爵夫人が料亭の女将として奮闘し守り抜いた旧柳川藩主立花邸御花に行ってきたばかりなのでイメージがダブったのかもしれません。伯爵令嬢 立花文子
ローレンスはいつの間にか論文を書いてたりして、それが評価されて叙勲されたりして。(妄想)
ローレンスとキャサリンとエドワードに、ルイ16世とマリー・アントワネットとフェルゼン伯爵みを感じました。

桜木みなとさんは間が良くてリチャードが成り立っているなぁと思いました。もっと爪痕を残してもいいんだぞと思いましたが、これからでしょうか。
ヘレン役の山吹ひばりちゃんとのペアが可愛らしかったです。

瑠風輝さんは若き頭取ウィリアムのフェアな精神がよく出ていて良かったです。役としては不足はないのだけどあとすこしスター的ななにかがあったらなぁと思いました。

鷹翔千空さんはウィリアムの秘書ブリンクリーとしてその場にいることを愉しんでいる感じがしました。もっとはっちゃけたいのかなぁと思うけど、こちらもまだ様子見かなぁ。

全体的に皆芝居が真面目だなぁという印象を受けました。もっとキャラクターになりきって変人になってもいいのじゃないかなぁ。
皆それぞれに変なところがあったり自分勝手だったりするけれど、愛しい。そういうお話だと思うので。
11/21に梅田で初日を迎えてから九州初上陸の地だったのでまだ芝居が硬いのかなと思いました。来週末は福岡公演を見る予定なので役としてもっともっと自由に演じているといいなと愉しみにしています。

さすがだなと思ったのが寿つかささん。ボールトン家の執事ジョージ役として必要以上に分を弁えた感じが滑稽で、メイド長のミセス・サーティーズ(小春乃さよさん)と面白い一対という感じでした。

それから、銀行の創業者でウィリアムの父トーマス役の凛城きらさんが作品の世界観の中で好き勝手に存在している感じで光っていました。秘書のシャーロット(愛未サラさん)とはなかなか良いペアでした。
美しい顧客イングリット(水音志保さん)との場面がとっても好きでした。

お屋敷で働き始めたばかり(フットマン見習い?)のヘンリー役の亜音有星さんがのびのびと演じているのが好印象でした。ヘンリーは美味しい役だと知ってはいたけれど(初演新公では大和悠河さんが演じてた)、知ってた以上に美味しい役でした。主役のエドワードとヒロインのキャサリンの間を取り持ったりして。ラストも気が利いてて。


ショー「アクアヴィーテ!!」は2019~2020年に宙組で上演された作品なので、ついついもういない人を探していました。
私が座っていた席からオペラグラスを使うとセンターより上手が見やすかったのですが、鷹翔さん亜音さんが生き生きと輝いて見えました。
そしてオペラグラスの視界にお名前はわからないけど素敵な下級生が幾人も。

瑠風さんの脇に出てくる美脚の黒いアマーミ、春瀬央季さんともう1人は琥南まことさんだったんですね。美しくて眼福でした。
それから寿さんが従えている2人、大路りせさん泉堂成さんも美少年系で素敵でした。
黒燕尾で見た綺麗な方は誰だったのかな。スモーキーナイトの場面にも白い衣装のフィーストの中にも綺麗な方がいたと思うのですが、同じ人なのか別の人なのか。福岡公演で答え合わせできたらいいな。
それにしてもいつの間にこんなに綺麗な男役さんが増えていたんでしょうか??

綺麗な方といえば水音志保さんに目が奪われがちでした。幕開きから春瀬さんと美男美女で踊られていて眼福。
そして2019年当時は組長さんがされいたパート副組長さんがされていたパート、はたまたあの方がされていたパートをこの方がされる時代になったんだなーと宝塚歌劇における2年の歳月の進み方の速さを実感しました。
そして2年前は客席降りのタカラジェンヌさんたちとグラスを合わせてはしゃいでいたのになぁと。世の中の変化を実感しました。(通路側の席だったのに・・涙目)

そうそう。「アクアヴィーテ!!」といえば!の3人のスターが甘い言葉を囁いて客席の反応を愉しむ場面では、瑠風さんはドライヤーに桜木さんはピアスに真風さんは枕になりたがっていました。
熊本公演だったせいか、瑠風さんは「あなたの髪は熊本の太平燕のように」、桜木さんは「あなたの耳は熊本のいきなり団子のように」、真風さんは「あなたのおでこは熊本の馬刺しのように」と喩えてらっしゃいましたが、ここはご当地アドリブになっているのかな。福岡ではなにに喩えられるのかも愉しみです。

ウィスキーが蒸留、熟成されていく場面は、大劇場公演より人数は少ないもののさらに洗練されていて美しくてとても感動的でした。
桜木さんと潤花ちゃんのリフトも素敵。

熊本まで日帰りでソワレ観劇はしんどいかなぁなんて思ったりもしていたのですが、行って良かったです。
つぎはいよいよ福岡公演観劇。
最高の時間になりますように!

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2021/11/23

ハートのエースがほしいの?

11月17日と18日にシアター・ドラマシティにて宝塚歌劇宙組公演「プロミセス、プロミセス」を見てきました。
18日のソワレは千秋楽でした。

外部のミュージカルを見てとても好きな作品だったし、宙組でキキちゃん(芹香斗亜さん)がチャックなんて絶対面白いに違いない!せったい見たい!と思っていて、チケットが取れた時は小躍りしました。

わくわくして客席に座って、キキちゃん演じるチャックが客席に語りかけながら軽妙に舞台は進んで、とっても面白かったんだけど、思っていたのとはニュアンスが違うなぁと正直思いました。
お笑いがベタになっているのが気になりました。千秋楽は関西最終日ということでいっそう振り切ったのもあるかもしれないけど。笑いに関するコンポジションがちょっとうううーーん。

クスリと笑った後にせつなくなるような。苦笑いしちゃうような。そんな作品を期待していたんだけどな。
チャックが待ち合わせの時間を過ぎてもフランが来なかったときにいうセリフたち。どれもみんなせつなくて好きなんだけど、流れてしまってて。
大好きなニックスが129-128で負けちゃう試合が見なくてもいい試合だなんてはずがないのに。
チャックのやせ我慢とフランを悪く思いたくない気持ちと自己欺瞞とが混ぜこぜになったあのセリフたち。クスリと笑って切なくなったあの一連が。

重役たちがデフォルメされすぎちゃっていたのも笑いにくいなぁと思いました。本物の男性が演じたときは、えーーひどい信じられない!と思いつつも悲哀も感じたのだけど。

それといちばんはサウンドがちがうなぁと。タイプライターとかエレベーターとか電話とか。“Tin!”という軽やかな世界。そういうイメージだったのだけど、音響さんが頑張り過ぎちゃったのか、音がかぶさり過ぎちゃってて。
いちばんショックだったのは、“I’ll never fall in love again"をこんなふうにアレンジして歌っちゃうんだーってとこ。

傷ついた女の子が、恋したらどうなるの?嘘と痛みと悲しみを得るだけ キスしたらどうなるの?ばい菌もらって肺炎になって彼から見向きもされなくなる もう恋なんてしないわ すくなくとも明日まではね と歌う歌なんだけど。
私はチャーミングなフランを期待していたのだけどちがってて。え?ってなっちゃいました。

主人公は田舎から大都会に出てきて大会社で働いてて、でも自分はその歯車の一部にしかすぎなくて、野心はあるけど目立たなくて女の子にもモテなくて。そんな毎日がひょんなことから一転してこれはチャンス??というところからのアップダウン。
勝手に夢見ていた理想のマドンナも自分とおなじ現実を生きる現代の女の子で。
自分はどうなりたいのかってやっと気づいてっていうお話。
これはチャックだけじゃなくて、舞台に登場する社員の1人ひとりがきっと似たような経験をして人生のステップを登っていくんだなと思えるお話。
女の子たちもおなじ。
世界中のチャックとフランに向けた応援歌みたいな作品だと思います。
繊細で柔らかいところを優しく扱ってほしい作品なんだなぁ。。
面白かったけれど、でもなぁって正直思いました。


キキちゃん(芹香斗亜さん)は肩肘はらなくても魅力的な男役さんだなぁ。チャックの自己分析的な面白さと、自分でも気づかない哀愁の具合が絶妙でした。キキちゃんでコメディをもっと見てみたいなぁと思います。

天彩峰里ちゃんのフランは可愛らしいけど思ったよりも大人っぽかったな。やっぱり歌がいいなぁ。できればもっと彼女の素の歌声を聴かせるアレンジになっていたらいいのになぁと思いました。ポップス系もお上手だから。

輝月ゆうまさん、私は生で見るのは月組の「エリザベート」以来でした。好きだったなぁ輝月さんのマックス公爵。今回もDr.ドレファス最高でした。若い頃は羽目を外したこともでもいまは魅力的な人生の先輩っていうかんじ。本人はうんとお若いのに笑。芝居の間がとてもいいなぁと思いました。

シェルドレイクの和希そらさん、ミドルエイジの色気が凄かったです。どうしちゃったの。変幻自在だなぁ。若い女性はいちころですよねあれは。若くないけどいちころになりそうでしたもん。雪組に行っちゃうの寂しいなぁ。

留依蒔世さん、振り幅凄すぎ。なにをやっても決まるなぁ。ミュージカルナンバーは最高でした。宙組の宝だと思います。これからもいっぱい見たいです。期待!

瀬戸花まりさんのミス・オルスンがキラリと光ってました。オフィスレディの花宮沙羅さんや春乃さくらさんも美人で魅力的でした。宙組には素敵な娘役さんがいっぱいなことに気づきました。
若いビジネスマンたちのスーツ姿も素敵。重役を演じていた人たちがバーでは別の人になって自由にいろいろやってるのも面白かったです。
真名瀬みらさんと風色日向さんに目がとまりがちでした。

今月末から東京公演がはじまりますが、配信も放送も販売ソフトもないので伝説の舞台になりそうです。
実況CDだけは発売されるのかな。
CSのニュースだと劇場よりも音が控えめで聴きやすかったので、それとおなじ音のレベルだったら購入しようかなと思います。
今年はウィンターイルミネーションを見るたびにこの舞台を思い出しそう。
どうか千秋楽まで無事完走しますように。
happy holidays!

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2021/09/30

新しい冒険へ。

9月26日東京宝塚劇場にて宙組公演シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-」「Délicieux!-甘美なる巴里-」千秋楽を見てきました。

やはり東京宝塚劇場には魔法があるようです。
「シャーロック・ホームズ」の登場人物たちの独唱がとても胸に響きました。音楽のテンポが心地よかったです。
モリアーティに夢の中で追い詰めら
れるシーンもエコーが強めにかかって幻想シーンだとわかりやすくなっていました。
回数を重ねることで役者同士の芝居の方向性も定まるのかセリフの間や強弱なども微調整されたかんじですごくハマっていてノーストレスで物語世界を堪能しました。

221Bの「退屈だ~~」の場面で、真風ホームズがやっていた「退屈だお化け」ってなんなんですかね笑。ずんワトスンに無茶ぶりしたかと思ったら「私が退屈だ大魔王だ」ってなんなんなん???笑。ぜんぜんわからなかったけれど面白かったです笑。
そしてそれを受けてのららハドスンさんの「プンプン大魔王だからね」が可愛くて可愛くて。

221Bに過去の依頼人が押し掛ける場面、退団者の七生眞希さんのマシューズ内務大臣のまわりを秋音ソールズベリー首相閣下たちがぐるぐるして順々にハグしてました。七生マシューズ身動きとれず為すがまま笑。うんそういうところだよねって思いました。
この場面はオペラグラスを使っていたので全体を把握していないのですが、もしかして同じく退団する遥羽ららちゃんも皆からハグされていたのかな。

ラストの退団者の美月悠さんの牧師さまと星月梨旺さん七生眞希さんの墓守のところに日雇い労働者に扮した真風ホームズさんがスコップを担いで近づく場面では、ムラの千秋楽とおなじく真風さんが東京宝塚劇場の土?を掘って3人に渡していたんですけど、さらに何かキラッとする小さなものを3人お1人お1人に渡してらっしゃいました。
オペラグラスで見ても私の座席(1階下手)からはよく見えなかったのですが、1シリング銀貨じゃないかなと教えていただきました。
たしかに白っぽくて小さくて丸くてキラッとしてたし、真風さんの摘み方もそんなかんじだなと思いました。なにより冒頭でイレギュラーズに1シリングずつ渡していた時と同じ変装をしていますし。
まぁ真相は退団者の皆さまのみが知る、かなぁ。(もう知る手立てがないのが寂しいです)
ムラでの初見のときは、退団する人が墓守って??と戸惑ったのですが、最後の公演で真風さんと自由に交流できる場面を作ってくれて、生田先生ありがとうございましたという気持ちです。

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2021/09/24

ひとりひとりの人と人が生きた軌跡が見えてくる。

9月14日と15日に東京宝塚劇場にて宙組公演シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-」「Délicieux!-甘美なる巴里-」を見てきました。

東京宝塚劇場のサイズのせいなのか音響のせいなのか、大劇場公演で数回見ているのでお芝居もショーも見どころがわかった状態だからか、東京宝塚劇場には特別な魔法があるのかなと思うくらい、ひたすらパフォーマンスを愉しむことができて2日間3公演があっという間でした。

初っ端から真風ホームズが歌うテーマ曲「鎖の一環」の歌詞が心に沁みました。なんだろうとてもせつない。薄暗いロンドンの閉塞感と情景が目に浮かびました。
そして1人ひとりのキャラクターがとても愛おしかったです。

シャーロックが滝の上で戦っている時、ワトソンはあんなに彼の身を心配しているんですね。アイリーンより心配してるんじゃないかな。(アイリーンは後ろ向きだからよくわからないのもあるけど)
滝から落ちた時には気の毒なくらいに嘆いていて、あれは絶対心の傷として引き摺ると思いました。カウンセリングが必要な状態では。あのままほうっておいていいのかな。メアリーが癒してくれるのかな。(でもメアリーも・・と考えてしまう)

とぼけたホームズ兄弟も好きでした。どことなく似ている気がするシャーロックとマイクロフト。真風さんと凛城きらさん、同期なんですよね。
凛城さんはこの公演をさいごに宙組生じゃなくなってしまうんだなぁ。「ベルばら」のダグー大佐のキャラ作りが好きだったなぁ。ある時期の宙組は元雪組生がお芝居を支えているんじゃないかと思うほど彼女たちが突出してて、そのうちのメンバーだったんですよね。
(雪組生は初日からキャラを作ってくるのが巧いと思っているのですが、潤花ちゃんにもその片鱗が
うかがえて私の心の中の雪組リスペクトが発動しました)
「サンクチュアリ」のギーズ公も印象的でした。そして「神々の土地」の美しくて繊細で茨の棘の上に立っているような痛々しいアレクサンドラ皇后の衝撃は忘れられません。
どこか一歩退いたようなクールな印象がありつつ面白さと端正さを兼ね備えた凛城さんが演じるマイクロフトは今作私の中のベストアクトです。
専科異動第1作目「プロミセス・プロミセス」※見れたらいいなぁ(※完全に勘違いしていましたが、凛城さんは全国ツアーでした💦 全ツは行きます!!!)「NEVER SAY GOODBYE」にも出演してほしいなぁ※※。(ジョルジュたちと行動を共にするラジオバルセロナのパオロを凛城さんでどうでしょう小池先生 ※※残念ながらこの願いは叶わずでした・・涙)

あんなに優秀な部下を揃えておいて間の抜けた失敗をするモリアーティも好き。
世界を支配しようとする彼はマッドサイエンティストの類なんでしょうか。兄のモリアーティ大佐の動機や目的はなんなんだろう。弟よりはよほどまともな人に見えるのに。陸軍大佐にまで出世しているのに。なぜ弟のいいなり? 溺愛? それとも弱みを握られているのでしょうか。これだという確信がないまま千秋楽になっちゃうのかな。
ムラの初見ではいろんな疑問が湧き、それも何度か見ているうちに一つ一つ納得できていったのですが、まさかこの疑問が最後まで残るとは思っていませんでした。

もう一つ残っていた疑問はレストレード警部がマイクロフトを撲ることでしたが、これはマイクロフトが女王陛下から直接お声を賜る政府高官にもかかわらず「偉そうに見えないという特殊能力の持ち主」というのと、フロックコートに勲章まで付けているマイクロフトを官僚と気づかないようなレストレードの「観察眼のなさゆえ」の複合的理由かなと思いました。これでは事件解決なんて無理。それで警部なのも不思議ですが。
あれでレストレードの進退に一切不問のマイクロフトは本当に「いい人」だなと思います。それが成立するマイクロフトなんですよね。


「デリシュー」はとにかくとってもとっても楽しかったです。愉しくて可愛くてせつなくて。
東京公演初見では、久しぶりに体感する生のショーに心が震えて、中詰めの「Amor Amor Amor」の歌詞で「・・決して忘れはしない」を耳にしたとたんにわわわわ~っと退団される方のことが浮かんできてそれからは何を見ても胸がいっぱいになってしまい、その後のキャンディーマンもI love Parisも虹色の薔薇も笑いながら涙という状態で、マスクをしていて良かったと思いました。

それから東京公演になっていちばん変わったのが「フォレノワール」のレザンちゃん(桜木みなとさん)かもと思いました。
のっけからプンスカしていて表情がとても可愛くて目が離せませんでした。ベラミの真風涼帆さんやアメリカンチェリーの潤花ちゃんに対してコロコロと表情が変わって、ムラよりコミカルに感じました。
大劇場公演で苦手だったのは、レザンちゃんが何を考えているのかわからない、というかわかりたくなかったからというのも大きかったかもしれません。
登場人物の気持ちを誰ひとりわかりたくなかった、そんな場面だったのが、ちょっとだけレザンちゃんが好きになることで紛れたかも。
それでもやっぱり誰かの尊厳を貶めるのはだめだと思うし、弱い立場にある人が尊厳を傷つけられていることを当たり前だと思ってしまうようなストーリーは受け入れ難いなと思います。

いろんなことを思ってたくさんのことを考えたこの公演もあと数日で終わってしまいます。
そして千秋楽を最後にもう宝塚の舞台では逢えなくなってしまう人も・・。
千秋楽まで何事もなく公演が続きますように。そして千秋楽は卒業する方々がしあわせな1日となりますように。

(2021/9/25 私の思い違いと最新ニュースを得て、※と ※※を書き足しました)

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2021/08/22

あの日すれ違った道は。

7月29日と30日そして8月3日に宝塚大劇場にて宙組公演シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-」「Délicieux!-甘美なる巴里-」を見てきました。8月3日は千秋楽でした。
(お盆に大雨に新型コロナの感染拡大等々に振り回されているうちに東京公演の初日を迎えていました)

千秋楽は2階から、30日は前方センターで観劇(お隣にはひっそりとOG娘役さんがお座りでした)。
初見の頃は思ったほど奇人ではないホームズにもの足りなさを感じていましたが、おちゃめで誠実な真風ホームズも見慣れて楽しめるようになっていました。
ショーも苦手なところから目を逸らすタイミングも覚えてひたすら多幸感に浸り夢の中にいる心地で過ごした数時間でした。

両作品とも中堅から下の出演者に見せ場が用意されているのも楽しめた理由の一つだったなと思います。
生徒さんたちのステップアップを喜ぶことができるのも宝塚を見つづける理由であることをしみじみと感じる公演でした。
千秋楽には恒例の胸元のコサージュ、そして退団者のアドリブや見せ場に拍手。
パレード後に並んだ時には退団者にスポットも当たっていて、スタッフさんの心づくしに温かい気もちになりました。
愛しい生徒さんたちが卒業していくのがこの公演でよかったと思えたことが私にとってなによりも幸せなことでした。

毎年40人の生徒(と呼ぶ劇団員)を受け入れる宝塚歌劇団ですから、毎年それくらいの生徒さんが退団していかれるのは経営システム上仕方のないことだとは思っています。
彼女たちの有限で尊い時間を売り物にするというある意味とても残酷ともいえるシステムで成り立つ世界。
そこに惜しみなく青春のすべてを懸ける彼女たちへのリスペクトと、その輝ける時間を個人
の楽しみのために消費していることに対する罪悪感とで、言葉では言い尽くせない思いが胸に渦巻いているのですが、それゆえに幸せに卒業の日を迎えてほしいと願い、そののちも1人ひとりが誇りをもって新しい人生を歩んでゆかれることを心から願わずにいられません。

そして始まったばかりの東京公演が千秋楽まで無事に上演され、退団される皆さんを無事に見送ることができますように。
昨今さまざまな舞台の公演中止のニュースを聞くたびに、そう切に切に願わずにいられません。
そのためにもどうか、客席もご協力をと。

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2021/08/07

いちばん大切なものを手に入れた。

愛ちゃんこと愛月ひかるさんが「柳生忍法帖」「モア―・ダンディズム!」の千秋楽(2021年12月26日)で退団することが発表されました。
予感はありつつ外れてほしいと祈っていたのですが、現実になってしまいました。
ようやく世界が愛ちゃんに追いついたところだったのに。

人にも物事にも正直に本音で向き合う愛ちゃん。
甘くコーティングされた関係性を見ているのが好きな人には敬遠されてしまうのかなと悲しく思った頃もあるのですが、いま彼女を認めてくれる人がこんなにいることが素直にうれしいです。

先月バウホールで見た愛ちゃん主演の「マノン」は、学年の若い役者同士ならなんとなくほわほわと埋まって夢のような物語で終わっただろうところを、相手役の有沙瞳ちゃんともども
実直に緻密に演じて、エゴとエゴが絡んで導きあった因果が見える作品になっていました。
これまで愛ちゃんが演じてきた役やその役づくりを思い返すと単純な人物造形にはとてもならなかったのだろうなぁと思います。なにも考えていないなにも思っていない無心の役がいちばん演じにくいだろうなぁと。
ただ存在し動き見つめるだけで見る側の想像を掻き立て成立させてしまう圧倒的
真ん中タイプの役者さんもいますが、愛ちゃんも有沙瞳ちゃんもキャラクターを演じることに長けた役者さんで、これまでの来し方を経ていまがあるのだなぁとしみじみ思いました。

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