カテゴリー「♖福岡サンパレス」の6件の記事

2025/06/01

夢かうつつか寝てかさめてか

5月22日23日に福岡サンパレスにて宝塚歌劇月組全国ツアー公演「花の業平」「PHOENIX RISING」を見てきました。

「花の業平」はずっと再演してほしいと思っていた作品でした。
潤花ちゃんの藤原高子を見たいなぁと切望していたのですが退団されてしまったので叶わず。それから1年以上の月日が流れて月組全国ツアー公演で上演されるとの発表に絶対に見に行きたいと勇んでチケットを申し込んで観劇日を心待ちにしていました。

主人公の在原業平役は一昨年宝塚大劇場で上演された「応天の門」でも業平を演じてお似合いだった鳳月杏さん。藤原基経役も同じく「応天の門」で同役を演じて好評だった風間柚乃さん。そしてヒロイン藤原高子役も「応天の門」で同役を演じた天紫珠李さん。
これだけでも関心と期待が膨らみます。

3公演観劇しましたが、見れば見るほど鳳月さんは業平がお似合い。
公達たちの噂で業平の女性遍歴エピソードをイマジナリーに舞踊にしている場面の鳳月さんが格別に好きでした。女性からの秋波を邪険にはできずに次々に浮名を流してしまうかんじ。たとえ色好みと口さがない人びとに笑われようと女性を悪者にしない主義が垣間見えるのが、だからこそ彼は女性に好かれるのだなぁと。そんなふうに見える鳳月さんは天性の業平だなぁと思いました。

初演は映像で見ていて、稔幸さん演じる業平に正義があり、香寿たつきさん演じる基経は悪、善の業平が悪の基経に苦しめられているといった印象をもっていました。お2人の持ち味もあると思いますが、私自身が物語を単純に見ていたのだろうといまは思います。自由恋愛こそ正義で政略結婚は悪、といったように。そのほかのいろいろも。
今回の月組版を見て業平を突き動かしているのはそれが正しいかどうかではなく、目の前の女性がしあわせそうであるかどうかなんだなぁと。結果正しくないとされる行いもするし、自業自得に陥ったりもする。現世を生きて、自分の身のうちから湧き出づるもの、悦びや悲しみに嘘がない人なのだなぁと思いました。

風間さんの基経も単純に悪い人とは見えなくて、権力を手にしなければ生きていけないところに身を置いている人なのだなぁと思って見ていました。まさにこれは「応天の門」を見ていた影響だと思います。
義嗣子として義父良房(英かおとさん)との関係には、藤原良相(柊木絢斗さん)と息子の常行(彩海せらさん)とのあいだに感じられたような気の置けない父と息子の関係とは異なる緊張感が感じられました。
業平が自分の情に正直に行動し、関わる相手にも情け深く接して、女性たちにはもちろん、仲間たちにも危険を冒しても力になってやりたいと思われるほど愛されるのに対して、理を優先して情けを抑制し、時に人を陥れるかわりに己の些細な瑕や落ち度を理由にいつだれに蹴落とされるかわからない人生を生きている基経の緊張感と孤独を感じました。

高子役の天紫珠李さんは初見では表情や声からの情報量が少なくてなにか物足りなく感じてしまったのですが、二度三度と見ているうちに内面から湧き出でる感情の迸りを感じられるようになってきて大好きな高子になりました。
自負の心が強くて外に向かって張り手をつくような瞬発力の高かった初演の星奈さんの高子(星奈さん高子の「わたくしの舞が下手だとおっしゃるの?!」が大好きでして・・)とはちがって、いちど受け止めてから反論するプライドは高いけれどもちょっと内向的なところがある高子だなぁと思いました。

市で商いの統領をしている梅若役の礼華はるさんは長身で総髪の立ち姿に存在感がありました(登場のたびに柚希礼音さんが浮かんでしまったのは自分でも不思議でした。なぜかなぁ)。
水干だか狩衣だかを気崩したアレンジもおしゃれで、セリフの掛け合いも粋な人だなぁと思いました。
花の宴の桜木の歌で盛り上がる場面で業平と歌い継ぎながら入れ替わる場面は毎回胸が逸りました。基経たちに顔を見られても涼しい表情を崩さないところなどこれは業平のために並ならぬ覚悟で臨んだのだなぁと思いました。

内裏に女官として潜入している女賊のあけび(彩みちるさん)と梅若との関係は、今回の月組版ならではですよね。
梅若の家には橘逸勢の書が掛けられていたとの業平の言葉や、あけびによると彼女が昔仕えていた貴族の御曹司だったとかなので、承和の変で排斥された橘氏のお血筋なのでしょうか。
そんな彼の過去を知るあけびの梅若への愛惜を含んだ思いがせつなくてキュンとしました。

彩さんのあけびは、権謀術数渦巻く宮中にあって登場するたびに客席を笑わせて物語のよいアクセントになっているなぁと思いました。初見では石茸丸(大楠てらさん)を彼女の弟だとは気づいていなくて、みちるちゃん大楠さんにひどいわーと思いました笑。
姉に言いたい放題言われて、でもちゃんと言いつけ通りに検非違使を巻く石茸丸は出来る子!と思いました。
とても仕事できる姉弟で。この先もしっかりと生きていけそうで安心のキャラでした。

藤原常行役の彩海せらさんはお美しいなぁと。心映えも眩しくて父親からも友人からも愛されているお花のような人だなぁと思いました。
和物のお化粧やふとした表情に月城かなとさんの名残を感じ、そんなせつなくてうれしい感情を呼び起こされるのも宝塚の良さだなぁと思いました。
彩海さんのこれからに注目していきたいなぁとあたらめて思いました。

伊勢の斎宮の恬子内親王(花妃舞音さん)と業平の逢瀬の場面は、初演ではえ、どういうこと?と、稔さんの業平にはそんなことはしてほしくないと思った気がするのですが、鳳月さんの業平にはそうだよねーそうするよねー業平はと思って見ていました。
花妃さんの恬子さまも、この恬子さまじゃしょうがないよねーと思ってしまう風情だったのもあるかと思います。初見のあとで気づいたのですが、花妃さんは「応天の門」で多美子だった人ですね。(多美子好きだったんです)
入内する高子との対面の場面は、初演ほどの緊張感はなかったかな。月組版はどちらかというとおなじ人を愛する2人のシスターフッドを強めに感じ、それはそれで好きでした。

春景(一輝翔琉さん)と若葉(乃々れいあさん)は微笑ましい一対でした。
一輝さんは初舞台の「Délicieux」で注目しこれからが楽しみだったので退団はとても残念です。(初舞台の「Délicieux」も「PHOENIX RISING」も野口先生のショーなんだなぁと・・)
伊勢からの帰り道にはこの公演で退団される一輝さんのためのセリフもあり寂しくもご卒業後の人生に幸あれかしと願いました。

「花の業平」を生で見たいという長年の希望が叶って本当に良かったです。全国ツアー版に向けての大野先生の書き直し部分も好きでした。
長年の願いが叶い満足したところで、やはりこの豪華絢爛な世界を回り舞台で見てみたいなぁという新たな欲が生まれてしまいました。
この願いが叶う日が来ますように・・!

「PHOENIX RISING」は楽しいショーでした。(大劇場では見ていないのでこの全国ツアーバージョンが初見でした)
作演出の野口先生はなんとしてもアモラルを入れずにはいられないのだなと思いながら見ていましたが、それもいい塩梅に収まっていてよかったです。
「SHANGHAI GIGOLO」の場面のSHANGHAI BIRD(相星旬さんと飛翔れいやさん)がとてつもなく刺さったのできっと思うつぼにハマってます笑。
ぞわっと鳥肌が立つ歌詞も相変わらずだなぁと。私は苦手ではあるものの、そこは好き嫌いの範疇かな。

デュエットダンス「永遠の月(月亮代表我的心)」が鳳月さんと天紫さんの雰囲気にとても合っていて素敵なシーンだなぁと思いました。彩海さんのカゲソロにもうっとりでした。
天紫さんが長い手足で伸びやかに踊る姿がすっとして品がよくてシルフィードのようでした。同じくすらりとした鳳月さんとのバランスが抜群でほかにないコンビだなぁと思いました。鳳月さんの色気を天紫さんがよい塩梅に中和しているような気もしました。(あり得ないですが鳳月さん♂と鳳月さん♀がコンビを組んだとしたらとんでもないアダルトな色気のトルネイドになってしまう気がするんです・・それはそれで見てみたい気もするのですが・・)

お芝居もショーも大満足で、やっぱり宝塚はいいなぁ。心洗われるなぁと思った2日間でした。
ここしばらく月組を観劇する機会がなかったのですが素敵な生徒さんを多数みつけたので大劇場に見に行きたいなぁと思いました。
(SHANGHAI BIRDの相星旬さんと飛翔れいやさん、客席降りで段差があったのにわざわざ覗き込んで微笑んでくれた花妃舞音さんもすごく気になっていてGUYS&DOLLSの新公が楽しみになりました←配信を心待ちにしています)

しあわせな時間が過ぎたいまは次の全国ツアーはどの組が地元に来てくれるのかなぁと早くも楽しみです。
(地方在住のため遠征回数を抑えたく全組見るのは控えようと思うのに・・全国ツアーがあるばかりにこうしてまた沼に足をとられてしまうのでした・・笑泣)

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2024/11/30

すべての世代はその絶頂期において道を譲り若者を招き入れて良き日を分かち合わねばならない

11月11日に福岡サンパレスにてミュージカル「ニュージーズ」を見てきました。
この日は公演の大千穐楽で、ヒロインの星風まどかさんのお誕生日でした。

そもそもの観劇の動機は、星風まどかちゃんが地元に来る?!ならば見に行かねば!ということで、作品についてはほとんど知らないままでした。
幕が上がり、まず思ったのはみんな若い!ということ。よく動くなぁ、よく跳ぶなぁ!とまぁびっくり。
大勢で踊っている中にシスター姿の晴華みどりさんを見つけて嬉しかったです。相変わらず素敵だなぁと思いました。
劇場の女主人役に霧矢大夢さんも登場しておお~!っと思いました。懐深い役で謎の説得力がありました笑。

主演のジャック役の岩﨑大昇さん、声が良く出るなぁ。大きいなぁと思いました。
大千穐楽ということでカーテンコールのあとに登壇した演出の小池修一郎氏によると、この公演中にもさらに大きく育ったとのこと。役者としても体格の面でもってことかな。(肩幅50cmを超えたとか!)
磨けば光るポテンシャルと真ん中に立てる風格が備わっていて彼が出演する舞台をこれから私はきっといくつも見るようになるんだろうなぁと思いました。

そしてヒロインのキャサリン役の星風まどかさん、臆することなく舞台に立つ勇ましさも健在でうれしく思いました。
彼女がヒロインを演じた「アナスタシア」が大好きでしたし、宝塚在団中は本格的なミュージカルで歌い踊るまどかちゃんをもっと見たいと思っていたので、退団して間もなくこのように活躍している姿を見ることができてうれしいなぁと思いました。これからもっともっと舞台でのびのびと輝く姿を見られることを期待します。

加藤清史郎さん(ディヴィ役)も相変わらず巧いなぁと。これからどんな役者に成長していくのか楽しみだなぁと思いました。
クラッチ―役の横山賀三さんは初めて見る方でしたが、役柄も相まってかなり惹かれました。今後の出演作も見てみたいなぁと思います。

ニュージーズ(新聞少年たち)の存在はこの作品ではじめて知ったくらいに無知でしたが、ニューヨークも19世紀末の闇を抱えていたのだなぁと作品を見ながら思いました。工業化や人口流入による住宅不足や生活困窮者の増加、労働環境の問題。頼る者もなく自分の力で生きていくしかない子どもたちがたくさんいた時代なんだなぁ。

ニュージーズを窮地に追い込む敵として描かれるピューリッツァー(石川禅さん)ってピューリッツァー賞のピューリッツァーだよね? 勝手に高潔な人物のイメージを抱いていたけれど、なかなかのやり手実業家だったんだなぁとか。
同様にセオドア・ルーズベルト(増澤ノゾムさん)ってあの‟テディ”のルーズベルトだよね?と。大統領時代にはパナマ運河の件でピューリッツァーとやりあっていたよね? この作品ではまだ州知事なのでそれはこののちの話になるのかなぁとか。
歴史上の人物が物語の中で描かれる姿に興味を惹かれました。

セオドア・ルーズベルトがワシントンやジェファーソン、リンカーンと並んでアメリカ人に人気の理由がいまいちピンときていなかったのだけど、この作品に描かれる役どころで、なんとなくその理由がわかったような気がしました。
警察の汚職と戦ったり生活困窮者の問題に取り組んだ人として人々の記憶に残っているんだなぁ。

セオドア・ルーズベルトには格言が多いというか、民衆受けする格好の良いことを言う人だという印象があるので、劇中のセリフも「彼らしいなぁ」と思いました。
曰く「すべての世代はその絶頂期において道を譲り若者を招き入れて良き日を分かち合わねばならない
自分の理想の人物になるために努力を惜しまず生きた人らしいなと思います。そういうところが尊敬されるのかなと思います。
同時にやっぱりそういう生き方ができる環境に生まれた人だよねとも思います。
ディズニー作品ゆえなのか、いくつかの綺麗事すぎる部分に「ふふん」と思ってしまう自分がいました。

作品の上ではピューリッツァーが悪者でセオドア・ルーズベルトが正義の人だけれど、ピューリッツァーがセオドア・ルーズベルトのやり方を批判するところはやっぱりジャーナリストらしくてなるほどと思いました。

大千穐楽の挨拶でピューリッツァー役の石川禅さんが、セオドア・ルーズベルトのこの言葉(すべての世代はその絶頂期において道を譲り若者を招き入れて良き日を分かち合わねばならない)を引用して、岩崎さんをはじめとする若い出演者の皆さんの未来に期待しご自分たち先達のなすべき道をお話をされ、霧矢さんや増澤さんたちがそれに肯いている様子が印象深かったです。

そして自身を含め舞台上にいる若い共演者たちにご期待くださいとこれから精進していくことを舞台で宣言する岩﨑さんの言葉に、時代は変わっていっているのだなぁとしみじみと思いました。
これからを担う若い舞台人の活躍に私も期待したいと清々しくも感慨深い思いに浸り、本邦のミュージカルの未来に明るい兆しを感じながら劇場を後にしました。

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2024/11/04

You are all I long for

10月29日と30日に福岡サンパレスホールにて、宙組全国ツアー公演「大海賊」「Heat on Beat!」を見てきました。

お芝居ショーともに満足度の高い観劇になりました。
20数年前に宝塚を見はじめて以来、宝塚歌劇とは音楽性は求めずにそれ以外を楽しむものだとずっと思っていました。(それで充分幸福感を得ていました)
ですが近年その認識を覆される経験を幾度かして、今回の観劇で決定的にもう以前の宝塚とはちがうのだと理解しました。

歌い上げる楽曲で魅了するタカラジェンヌはこれまでも数多いましたが、ジャズやロックに関しては期待してはいけないんだなと思いつづけて幾星霜。それが礼真琴さんの星組にガツンと衝撃をうけ、いままた芹香斗亜さんの宙組に全方向から袋叩きにあった気分です。とても心地よい袋叩きでした。

瑠風輝さんと鷹翔千空さんのツインヴォーカル的なロックのハモりに脳からお汁がでるような快感を得、芹香さんの「Fly me to the moon」に泣きそうになりました。
トップスターから4番手までがそれぞれに自分の個性で歌える宙組のこの陣容をずっと私は待ちわびていたんだなぁと。
礼さん星組の壮大な力技に対して芹香さん宙組の抜け感。どちらも好き。そう思える幸せに泣けちゃう感覚。
これも過去からの数多のタカラジェンヌたちの積み重ねの上にあるんだと思うと感無量でした。
「大海賊」も「Heat  on Beat!」も私にそれを感じさせる演目でした。

私が宝塚にハマったのはちょうど紫吹淳さんが退団を発表されていた頃で、スカイステージでは数か月にわたり紫吹さん出演の舞台が放送されていました。
その流れで繰り返し見ていたのが紫吹さん主演の「大海賊」と「ジャズマニア」(「Heat  on Beat!」とおなじ三木章雄先生作演出)で、本公演、新人公演、全国ツアー公演版とそれぞれを飽きることなく見つづけていました。(当時は映像も粗くてTVのアスペクト比もいまより狭く、見えないものをいっしょうけんめい見ようとしていたなぁと思いだします笑)

時は流れて10年以上録画も見返していなかったのですが、瑠風さんのエドガーに初演の湖月わたるさんの表情が、鷹翔さんのロックウェルに大和悠河さんの声や表情が思い起こされるという不思議な感覚を得て我ながら驚きました。
「Heat  on Beat!」のどの場面だったか、芹香さんが手を叩いた瞬間に「あっこれ瀬奈さんだ!」と思ったのも不思議な感覚でした。
過去のタカラジェンヌから脈々とつづいているものがあるのだなぁとしみじみと思いました。

瑠風さんエドガーとその部下、鷹翔さんのロックウェルと泉堂成さんのフレデリックのトリオで「焼き尽くせ」と歌うナンバーは、あれ?この曲ってこんなにハモる曲だったっけ??もしかしてナンバー変わった???と自分の記憶を疑ったりもしました。
初見の終演後に、初演も再演も記憶されているファン友さんに訊ねたところ、ナンバーは同じとのこと。
2回め以降の観劇では、瑠風さん鷹翔さん泉堂さんのハモりにゾクゾクしながら「進化していく宝塚」に感慨を覚えました。

初演の大空祐飛さんのフレデリックは誇り高い青年貴族の雰囲気で、女王陛下の命によりエドガーの下で(おそらく家格はエドガーよりも上)渋々海賊行為を行っているプライドの高さがうかがえて、そのストイックな軍服姿も相まってなんともいえない魔力がありました。
野卑な大和ロックウェルに揶揄されてクールな面(おもて)が僅かに嫌悪に歪むのが私の中の悪い悦びを刺激して大いに性癖に刺さったことを、泉堂さんの可愛いフレデリックを見て鮮明に思い出しました。
泉堂さんのフレデリックは鷹翔ロックウェルに感情を手玉にとられて内心で地団駄を踏んでいるのを隠せずにいるところが可愛いなと思いました。鷹翔ロックウェルもついつい彼をかまわずにいられない感じなのかなと想像しました。
初演とは学年が逆転しているのと演者の個性も相まって、関係性がちがって見えたのが面白かったです。

「過去、そして現在」を感じ、いまと未来の宝塚を愉しみに思う気持ちと、かつての宝塚への愛とを味わうことができて、そんなところにも満たされたのかなぁと思います。
長年の宝塚ファンの方々はこういう楽しみも味わっていらっしゃるのかなと思ったり。

「Heat on Beat!」はどのシーンもクオリティの高い最高のショーで、いまの宙組でこのショーが見られて本当に良かったなぁ心から思いました。
同時に、でもこれで全員じゃないんだなぁと、しかもこれがいまの芹香さん率いる宙組最後の洋物ショーなんだなぁと思うと残念な気持ちにもなりました。
(田渕先生、どうか素敵なフィナーレをよろしくよろしくお願いします)

千秋楽の鹿児島公演を見に行くことができるので、このお芝居とショーを悔いのないように堪能して来ようと思います。

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2018/06/30

ボクはボクと友だちになった。

6月22日(金)に福岡サンパレスにて地球ゴージャスプロデュース公演Vol.15「ZEROTOPIA」を見てきました。

地球ゴージャス公演を見るのは3回目なのですが、会場に着いたらこれまでになく人が溢れていてプログラムを買いたかったけれども販売の列がどうなっているのかわからないほどの混雑で諦めて自分の席に向かいました。

今年の地球ゴージャス公演には柚希礼音さんが出演されると知り、ファンの方を通じてチケットをお願いしました。
同行の方からは新田真剣佑さんが見られますよと聞かされていましたが、芸能人に疎い私はマッケンユーさん???状態でした(笑)
エントランスに出ているお花のスタンドへの宛名に植原卓也さんのお名前が書いてあったような気がしてもしかして黒執事の???
・・・と、予備知識としてはこれくらいの状況でした。

開演してみると、プロローグでまず、え?西川貴教さん???とびっくり。(出演されているとは知らなかった)
遠くへ真っ直ぐに届くヴォーカルがさすがだなぁと思いました。
脱いだら凄い筋肉で、びっくりしておもわず変な声が出てしまいました。
笑いの間がお上手でおかっぱにポンチョ風コートがまさに狙い通り?に河童にそっくり(笑)。
ロマンといういじめられっ子の過去を持つ役を熱演で一つ一つのセリフの意味がストレートに響くお芝居をされていました。
悲しみや孤独は1人の人間にとってネガティブなものだけをもたらすわけではない。その経験の中で見つめてきたものから、彼はジュン(柚希さん)を救うことができたのだなと思いました。
孤独の中で自分自身と対話を続けたという彼の「ボクはボクと友だちになった」というセリフが私は大好きでした。
孤独を知る人が私は好きです。

新田真剣佑さんは、登場の時から「この人が噂のマッケンユーさんかぁ」とわかる爽やかな風景の絵はがきが良く似合う人でした(笑)。その雰囲気からのアクションのキレが凄すぎる。
そんな彼が演じるアトラスという人は見目麗しい男性でもって生まれたあらゆるスペックが高いのに、ほかの人に見えているものが彼には目に入っていないような?・・・そんな捉えがたい印象のキャラでした。
すべてにおいて考え方が子どもな印象で、それも稚くして拉致されて洗脳されてしまったせいなのか。
思考を鍛えてこなかった人というか短絡的で、これでは誰かに利用される都合の良い傀儡にされてしまうなぁと思いました。
そうならなかったのがジュンへの湧きあがる感情によるものなのかな。
あそこで彼は人間らしさを取り戻したのかな。

宮澤佐江さんはお若いのに達者だなぁと思いました。
一つ間違うと同性に反発されそうなキャラの役なのにちゃんと笑いもとるし共感される役にしてるし、際どい場面も変に重く見せないし、そのうえ殺陣ももの凄くがんばってて応援したくなる女の子って感じでした。
彼女が演じるサンディに共感した人多いんじゃないかな。本当は傷ついているのにそれを受け流して生きている人ってたくさんいると思うから。それを代弁してくれるキャラだなと思いました。

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2016/03/28

虫のいのち。

3/11(金)福岡サンパレスにて、地球ゴージャスプロデュース公演「The Love Bugs」を見ました。

蘭寿とむさん目当てで見に行ったのですが、とてもたのしかったです。
まずオープニングのダンスに圧倒され、これからどんな舞台が見られるのかわくわくしました。
岸谷さん山脇さんは客席の反応を受けてどんどん笑いを取っていかれて一体どこまでが台本かアドリブがわからない状態でした。山脇さんが岸谷さんを表現するときにかなり遠慮なくこまめにアドリブを入れてらっしゃったみたい(笑)。

物語には同世代の匂いを感じました。
不武装無抵抗を貫き自らは滅びることでしか不戦の尊さを示せないのではないかとか一度は考えたであろう世代。守るべきものが見出せなかった世代。
そんな世代もやがて守るものを得て大人になったんだなぁとか。シルバーに対して思わず武器をとって戦っている寺脇さん演じる小さいおじさんにそんなことを重ねて見たり。
命を渡し繋げていくことを城田優さんのスィンクルマンを通して考えたり。
スィンクルマンを表現する言葉に世の美男に対するやっかみが多分に含まれている気がしたのも面白かったです。
(美男って意外と生き辛いのかもしれないな)
なんだかそこにはこの物語を作った人の等身大が見えた気がして、それはなんだか自己肯定への応援のような気がして。

大原櫻子さんの天娘ちゃん、とても可愛かったです。
天道虫かと思っていたら羽虫で、一気に薄倖のヒロイン&おばあちゃんな気分なところとか最高に好きでした。
羽虫かと思っていたら蛍だとわかって、一気に浮上して岸谷さん演じるシザーQが眼中になくなってしまうところとかも可笑しくて可愛くて。だってそんなものでしょう(笑)。
ちなみに羽虫はカゲロウのことですよね? 天道虫に間違われるくらいだから葉虫(甲虫)かなと一瞬思ったのですが、そうすると寿命の点で話が合わなくなりますよね。

女優の蘭寿さんを舞台で見るのは初めてでしたが違和感なく見られました。蘭寿さんだからこその役だなぁと思いました。
コンテスト荒らしとしてさすらっていたティアラ。その生き様には種としての宿命を跳ね除けたいという思いがあったのかななんて思ったり。反目していたスィンクルマンと共闘の中で惹かれ合い彼の切なる思いを受けとること、すなわち命をつなぐために彼を食べるという究極の決断をする場面が熱かったです。
それはかけがえのない一個の命としてかけがえのない選択を自らすることだなと。自分で自分の業を受け入れ選びとること。それができる強い意志と凄みが熱くつたわってきました。
宿命を精いっぱい生きる者への愛おしさで胸がいっぱいになりました。

虫という小さい命の世界に入ってみつめることで、愛おしさに思いいたらせてもらえたような。
笑って笑って疑問を抱いたり感動したりいろんな温度をかんじられる舞台でした。

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2005/11/25

雪全ツ福岡公演「銀の狼/ワンダーランド」@福岡サンパレス

待ちに待った雪組全国ツアー公演を見てきました。

 

ああぁでも私‥今日はとっても疲れていたみたい‥‥
25日で金曜日で朝からバタバタしたしなぁ‥いろいろと‥(T_T)
なんとか仕事にキリをつけて駆けつけたんだけど・・・
どうもお芝居は、物語世界に入り込む前に終わってしまった・・・
明日は体調を整えて見なくちゃ!

 

ショーはもう! 山科愛ちゃんにめろめろめろめろ。。。。(^^ゞ
カンカンも可愛かったし、ロケットの愛くるしさはもう~~~!たまりませんでした。
シナちゃんにあんなお衣裳着させちゃ販促じゃないや反則でしょうに!!!
ズキュンとハートを射抜かれちゃいました。
客席降りもけっこう近くまできてくれて、可愛い笑顔が至近距離!
(もう少し後ろまで来てくれたらよかったのに~~~)
シナちゃんの笑顔は本当に、私を幸せにしてくれます。脳内麻薬で脳みそがひたひたになります。
大好きだシナちゃん。はぁ‥シナちゃんを見に宝塚に行きたい・・・。(ベルばらでは何をするんだろ)

 

大湖せしる君、ハーレムの美女にオバチャンぶったまげたよ。。。。
すごい美女でした。色っぽくて恐くてノリノリの美女でした。
歌う青年の客席降り、せしる君のウィンクの流れ矢で負傷しちゃいました。

 

沙央くらま君は、良い男役になりつつありますね~~! 黒髪が似合ってました。
(客席降り、近くにきてくれてうれしかったです)
可愛いのにコシがあるというか。可愛い男の子と頼りになりそうな男性の端境みたい。
こんご大いに期待してます~~!

 

幕前のカウボーイの凰稀かなめ様の絶妙な等身バランスに絶句・・・・でした。
この方って王子様? 貴種を匂わせるお方でした。
名前負けしていないのがすごすぎる・・・・(汗)

 

音月桂ちゃんのアラビアの最初のトレンチコートのとこ・・・妙に胡散臭くってコントが始まるのかと思ったら。。。
ほんとにコントだったよ~~~!(>_<)
いや~~~じつに石田先生らしいシーンでした。でも好きだ~~~!
翻弄される系(もてあそばれる系?)がお似合いでした。

 

私は麻愛めぐるさんのお芝居もダンスも好きらしく、ついつい目で追ってしまっていました。
(気がつくと見てるというか‥)
この方がいてくれるとすごく落ち着きます。とことん極めてほしいジェンヌさんですね。

 

ショーは全ツにぴったりってかんじで楽しかったです。
まーちゃんも素敵だったし。もちろん、コム水最高!
このあたりの感想は、明日の小倉公演を見てまた・・・
明日もすごく楽しみです~~~!)^o^(

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