カテゴリー「♖御園座」の6件の記事

2011/04/10

後生もいらぬ。

御園座公演「綺譚桜姫」、クセになる作品でした。

 

ショーではない作品でクセになるのって、「マラケシュ-紅の墓標-」以来かも。
「戯伝写楽」もかな。
でもちょっとタイプがちがう。私の中では。

 

「戯伝写楽」は笑顔のラストだったけど
「綺譚桜姫」と「マラケシュ」は呆然としてしまうラスト。
どうなってしまったんだろう主人公は。
死んでしまったの。生き残ったの。
そこが見る者にゆだねられているから
見終わってもいつまでも世界観から抜け出すことができなくて
自分なりの結論を求めて、何度もくりかえし体験したくなるところが
クセになるかんじです。

 

現し世を流離う一粒の砂。
儚く小さな個の苦しみ痛み悲しみに心を寄せて
やがて風に消えていく荻田ワールド。
「綺譚桜姫」もそんなかんじなんだけど
いつもの荻田先生の作品にくらべて「抗い」の部分が強く心に残りました。

 

それは桜姫だからなのか
いまこんな時勢への荻田先生の思いからなのか
大和悠河だからなのか。
すべてが絡み合って、心に残って離れません。

 

(ねたばれします)

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絡みつく闇の中 追いすがる声がある

 生れ落ちる前の罪を暴いている・・・
                  (“ドルチェ・ヴィータ”より/詞 荻田浩一)
  

 

 

御園座公演「綺譚桜姫」の清玄さま(合田雅吏さん)は
アンドレ(@ベルばら)並みに凄かったです。

 

あの思い込み!

 

そしてなによりも、
青蜥蜴の毒を含ませられてからが・・・
もう息絶えるのかと思ったら立ち上がったよ・・・!\(◎o◎)/!
まだしゃべるよ。
アンドレ・グランディエ@バスティーユの戦闘よりすごいかも・・・!

 

恋する男の執念なの???

 

この作品上で、生身の人間として登場するのは
桜姫、釣鐘権助、そしてこの清玄さんの3人だけ。

 

皆、それぞれに強烈というか、わが道を行く人たちというか
それぞれがそれぞれの人生を精一杯。
というかんじ。

 

その中でもいちばん突き抜けていたのが清玄さんじゃないでしょうか。

 

(ねたばれです)

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2011/04/08

是非もない。

御園座公演「綺譚桜姫」の登場人物の1人、釣鐘権助(須賀貴匡さん)。
彼も悲しく重い宿業を背負った人でした。

 

とにかく芯から悪党で。

 

都の公卿吉田家に強盗の下見に入った折に美しい姫君桜姫を見とめて狼藉。
その一月後には本当に強盗に押し入り、家宝を奪い当主である姫君の父吉田少将を殺害。
姫君は権助の子を産み落とし、その子が姫君を追う破戒僧清玄の手元にあると知るや
桜姫との再会の切り札に赤子を奪おうとして挙句に清玄を毒殺。

 

強盗、強姦、人殺しをするに深い理由はない。
欲しいものを奪う。邪魔なものは消す。
是非もない。

 

(以下、超ねたばれです)

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2011/04/07

プロフェッショナル。

74119840_v1302158120_4御園座公演「綺譚桜姫」の千秋楽と楽前日の3公演を
続けて見ました。

 

この公演、本読みから本番まで半月ほどしかなかったようです。
震災後のお稽古は大丈夫なんだろうか。
日にちは大丈夫なんだろうか。
一ファンとして、どきどきしながら初日の報告を待ちました。

 

私の初見は楽前日の4月5日。
もう少し早く駆けつけたかったけど、
月初、年度初めと重なって、
さらに震災のニュースが日々途切れることのない中、
自分の愉しみのために連泊するとは家族にも言い切れずで
本当に本当に待ちに待った初観劇日でした。

 

先にご覧になった方たちからは、すごくいいわよ~
心配しなくていいですよ~ 期待して~
とのご報告。
よしやった!と思いつつも
本当に本当に見るが見るまでどきどきでした・・・

 

どきどきするのは、どの公演の初見でもそうなんですけど
今回は、二重三重に本当にどきどきだったんですよ~
(ひつこい・・・)

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お気に召すまま。

新幹線の中で書いた前記事、読み直しますに
あまりの熱に我ながら言葉がない・・・(笑)。

 

真夜中の文章が危ないのは常ですが、観劇直後の感想もひゃ~ですね
でも直後しか書けない熱とかテンションとかあるので、このままにしときます。
(意味が通じないところは直しましたケド)

 

いや~本当に時間を置いて客観的に見ると、
ふんとにもーこの人どんだけ大和さんが好きなん?ってかんじです…(^_^;)
まいっか。

 

「綺譚桜姫」のラスト。
彼女は自らの命を絶つことで宿業から解き放たれたのか
はたまた、見えない宿命の赤い綾を断ち切り、また道なき道を自分の足で歩きはじめるのか。
それは見る人の心にお任せのようです。

 

私は、どんなに見苦しかろうが人に謗られようが、今生を生きつづけてほしい気がします。
こんなことがあって生きられようはずがなくとも。
どんな運命であっても克服し立ち上がり切り拓く・・・そのほうが悠河さんらしいから。
そういう理由ですけど。

 

今生とは、前世と後生の狭間を寄る辺なく彷徨うこと ――
いかにもクセになる荻田先生らしい世界観。
それにひととき酔いしれる快感。

 

だけど、それを打ち破る悠河さんの凄み、明るさ、生命力 ――
それが私は好きだから。
それにいつも励まされるから。
どんな処からでも立ち上がって明日に向かって進む人だと思うから。

 

(うーん、やっぱりこの人↑どんだけ悠河さんが好きやねん・・・(^_^;)ですね

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2011/04/06

見苦しくも生きよう。

御園座公演「綺譚桜姫」を見ました。

 

荻田ワールドの桜姫は無邪気な姫ではありませんでした。
彼女が生まれる前に吉田家で起きた凶々しい出来事、
そして彼女に生れついた凶々しい験(しるし)ゆえ
周囲に疎まれる人生を
すべて自分のせい(前世の罪業ゆえ)であろうかと思い悩み
齢十七にしていづこにも嫁ぐことを諦め
髪を落として得度して父母きょうだいの菩提を弔おうとする
健気でいじましい姫でした。

 

孤独で。

 

たった一度自分の閨に押し入り自分の身を恣にし、因果の種を宿させた(身篭らせた)男に
今一度まみえることをよすがとするほどに
孤独な姫でした。

 

 

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