カテゴリー「♖ 観劇 」の414件の記事

2018/06/02

そうなることもそう遠いことではないかもしれませんよ。

宝塚歌劇花組博多座公演「あかねさす紫の花」と「Santé!!」、千秋楽を含めて7公演見ることができました。(当初の倍近くになっていました)
ライブビューイングもAB両パターン見ましたし(博多座公演のライビュなんて珍事)、この5月は博多座公演に浸った日々でした。

観劇するたびにさらにさらにと感動したこと思ったことが溜まっていくばかりで書けないまま日にちだけが経ってしまいました。
これまでに書いた人のこともさらにいろいろ書きたいのですが、収拾がつけられなくなるに決まっているので、今回は主に書いていない役ついての感想を残しておきたいと思います。


とうことで、天比古のことを。
ABパターンでまったく違った中大兄皇子と大海人皇子を見ることができましたが、天比古もまたABパターンではまったく違う印象でした。

柚香光さんの天比古は、ほんとうにもう額田王しか見えていない人でした。ほかのことは1ミリも。
心は浮世から遠く離れて、ただ額田に思い焦がれ寝食も忘れてしまうような。
けれども年月を経て再会した額田を見て、自分が思い描いていた理想はこの世には存在しないことを思い知り、これまでの自分の漂泊の人生の意味を見失って絶望したように見えました。
とてつもない暗闇に堕ちて光を見失っているいまだけれど、時が経ち憑物が落ちてしまえば息を吹き返し、また新たに己が希求する理想を彫り出す道を歩きはじめることができるかもしれない。
プロセスの途中にいる若き芸術家の印象をうけました。

こんな生活力のない芸術家肌の天比古を支える小月。
こういうダメな男性に惹かれる人いるよねぇと思って見ていました。
一緒に夢を見ているというよりはダメであればあるほど惹かれ支えたくなるある意味共依存関係だなと思いました。
(でも小月がいなくなってもまた誰かしらお世話をしたい女性が現れるんじゃないかなぁ。このタイプは)

鳳月杏さんの天比古は、現世の濁流の中でもがきながら唯一額田王を心の拠り所としている人のようでした。
額田だけがこの穢土から彼を救い出してくれるはずだった。
なのに成長し女性としての情念に身を焦がす額田を目の当たりにして、忽ちにして自分の菩薩を見失ったように見えました。
生きるよすがを失った彼がどうすれば蘇生できるのか想像できませんでした。
別人として生まれ変わる? 新たな信仰をみつける? 小月との生活に意味を見出して良い夫になる?

小月を演じた乙羽映見さんは三場の冒頭で物憂くしっとりと歌う歌がとても印象的でした。
惚れた相手に身を尽くす女性の姿に説得力がありました。

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2018/05/30

皇太弟とは次の天皇だ。

花組博多座公演「あかねさす紫の花」「Santé!!」が千秋楽が終わってしまい呆けているところに花組の11月以降の公演スケジュールが発表されて呆然としております。

そっかぁ。明日海さんは全ツではないのかぁ。また地元でお会いできると思ってしまっていたので残念です。
でも柚香さんに会えるのは確定したからうれしいな。
「メランコリック・ジゴロ」の2番手役スタンは誰になるのかな。ヒロインのフェリシアは誰だろう?

舞浜アンフィシアターの明日海さんの公演、気になるけどチケット難でとても見れないだろうなぁ。
花組DCとKAATはかちゃ(凪七瑠海さん)が主演なのかぁ。
蘭陵王は宝塚で見てみたい題材ではあったけど木村先生かぁ。サブタイトルの「美しすぎる武将」っていうのが・・・どうにかならないかな。

そして今後の人事の行方も気になるところ。
まぁ様(朝夏まなとさん)宙組が順調だったのは前任の凰稀さんからそのまま組を引き継げたことも大きいと思います。
組の2番手さんがすんなりトップになれないのにはその2番手さんにも事情(不安要素)がある訳で、その事情が猶予期間に払拭されれば問題ないのでしょうけど、不安要素を抱えたままで就任したとしたら順風満帆には行かないのは肯けます。
2番手さんに未だ不安要素があるのなら、それが払拭できるまで現トップさんにいていただくのがいちばん組のためにも延いては業績のためにも良いと思うのですよね。トップさんにも都合というものがあるかもしれませんけども。そこをWIN-WINにもっていくのがマネジメント側の手腕かと。

「あかねさす紫の花」で中大兄が大海人皇子に「皇太弟とは次の天皇だ」と言って、自分とともに政を為して行くことを求めるけれど、後日譚でいえば大海人皇子ではなく大友皇子に皇位を継承させようとして壬申の乱へとつながっていくのですよね。

中大兄に全幅の信頼を置いて「兄上は私にいずれ2人でこの国を治めていくことになる、よくものを見ておけと言っておられる」と額田に語って聞かせていた大海人皇子の輝くかんばせ。
最高権力者の苦しい胸の内を弟大海人に理解してもらいたくもそうはなりえず、「ばかものーーッ!!」と一喝したものの崩れそうになる表情を必死で堪えていた中大兄の弱音を吐くこともゆるされない孤独とかなしみ。
それらがいまだ鮮やかにまなこに焼き付いている現状で、この発表はなかなかきついものが。
(千秋楽の感想を書くつもりが飛んでしまうほどに。。。)

とりあえずは夏の大劇場公演「MESSIAH」と「Beautiful Garden -百花繚乱-」の観劇を増やせるか悩むことにします。
(家族が帰省する8月の遠征は難しいのだ。。。涙目)

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2018/05/24

射竦められていたというのもほんとうです。

5月17日、22日、23日に博多座にて宝塚歌劇花組公演「あかねさす紫の花」役替わりBパターンを見てきました。

主演の明日海りおさんの役が大海人皇子から中大兄に替わることで役の比重も変わり、セリフ、歌、場面もいろいろと変わっていました。

17日の初回の観劇時はまだAパターンの可哀想でたまらなかった明日海さんの大海人皇子の記憶が鮮やかに残っていて、中大兄の大海人への理不尽に気持ちがついていけなくて、また明らかにAパターンよりも額田が中大兄寄りで葛藤があまり見えないことに、心が混乱したまま観劇が終わってしまった気がします。
私のこの大海人皇子への気持ちのやり処は? Bパターンを好きになれるのかな。などと。

日を置いて22日の観劇時、私はガツンと衝撃をうけました。
どのあたりからかは定かではないのですが、気づいたら明日海さんの中大兄の目線に射すくめられていました。

有馬で中大兄が額田に心情を吐露する場面で、この人はとっても孤独な人なのだと思いました。
この華奢にも見える背中にどれだけ重荷を背負っているのだろうと。
有能さゆえに人の何十倍何百倍も責任を負い、決断し実行し、誹られもし反発もされ、その一本一本の矢を満身に受けてギリギリのところで踏みとどまっている誇り高い皇子がそこに見えました。
その皇子が、国を守り、治めていくために、自分の傍らにどうしても額田が必要だと言う。
その苦しい心のうちが伝わってきて、これはもう仕方のないことなのだと納得せざるを得ませんでした。

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2018/05/13

あらやっぱり紫草ですわ。

5月6日と9日に博多座にて宝塚花組公演「あかねさす紫の花」と「Santé!!」を見てきました。

今年の博多座はお芝居「あかねさす紫の花」が公演日程前半と後半で、トップスターの明日海りおさんが役替わりをするという異例の上演スタイルだったのですが、前半のAパターンは大型連休もあり前もって観劇予定を立てることが難しく、当初は9日だけの観劇予定でしたが、急遽6日も見ることができました。
そしてこの6日を最後にショー「Santé!!」の客席降りが出演者とスタッフに体調不良者が出たためという理由でなくなってしまい、通路側の席だった私はまさに奇跡的に明日海さんをはじめとする生徒の皆さんにハイタッチと“Santé!!”をしていただけました。
9日も“Santé!!”可能な席でしたがこういう事情でしたので舞台の上の皆さんに向けて“Santé!!”してきました。
(公演日程の後半で客席降りが復活すると良いのですが)

さてお芝居「あかねさす紫の花」のAパターン大海人皇子主役Ver.(明日海さん/大海人皇子、鳳月杏さん/中大兄皇子、柚香光さん/天比古)の感想です。

じつを言うと、6日に観劇した時には鳳月さんの中大兄がいまひとつ決まらない感じをうけました。
中大兄という役は、主演のトップスター明日海さんの大海人皇子を圧倒する大きさと、大海人という夫がありながらも額田王が惹かれてしまう魅力が必要な難役だと思うのですが、ちょっと説得力が弱いかなぁと思えました。
しかし9日に観劇したときには己をつよく信じて迷いを見せない中大兄がそこにいました。
彼は欲しいと思ったものを我慢してはいけない立場なのだなぁ。
欲しいものを手に入れていく強さが中大兄を中大兄たらしめているのだなと思いました。
だからこそ皆がいずれ彼が帝になる器と信じて「大兄」と呼びならわしているのだと思います。

そんな兄を誇らしく眩しく思い慕っていることがよくわかる明日海さんの大海人皇子でした。
彼もまた王者の器なのにそんなことは思いもしない様子でした。

仙名彩世さんの額田は自己実現と幸福な家庭生活の狭間で揺れ動く女性の心が見えてとても共感しやすかったです。
幼い頃から気が合い趣味が合い息もぴったりな相聞歌を交し合える相手。黙っていても心が通じ合う相手。そんな大海人皇子との幸福な家庭に生きる自分と、少女の頃からの夢、自分が絶対だと思う中大兄に認められ、宮中で才能を存分に発揮して人びとに尊ばれて生きる華やかな自分と、どちらを選ぶか。
(おそらく中大兄を拒めばキャリアを失うのは必然でしょう)
それがどれほど茨の道でも後者を選びたい気持ちを抑えきれない。
ただあまりにも大海人とは魂が近しくて心が引き千切られる辛さに懊悩する姿が得も言われぬ美しさでした。
『畝傍は困ったことだろう――』
素の自分がどれほど懊悩していようとも、公の儀式の場では凛として誰よりも華やかに美しく輝いている額田に、やはりこの人はこういう瞬間が好きなんだなと思いました。
仙名さんは役を深く解釈して的確に表現できる技量の持ち主なのだなとシーラの時にも思いましたが、今回もそう思いました。

明日海さんの大海人皇子はとにかく可哀想でなりませんでした。
鳳月さんの中大兄、仙名さんの額田に対するとやや感情過多な気もしますが、否応なく引き込まれます。
幼い頃より心から慕いどこまでも従うつもりの兄と、魂の片割れのように愛する額田との間で苦しみ、どちらも尊く大事だから狂うしかなかったのだと思えて。
罪は兄と額田にあって、彼には露ほどもないのに2人への想いがあればこそ狂うほどに悩み苦しまなくてはならなかったのだと。
ここまで深く大海人皇子を演じて見せた明日海さんの後にこの役を演じる柚香さんにはかなりハードルが高くなったなぁと思いますが、どんな大海人皇子を見せてもらえるか楽しみにも思います。

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2018/04/24

力をつけながら、その力を使わぬ自制心をもてと。

4月22日と23日に宝塚大劇場にて宙組公演「天は赤い河のほとり」と「シトラスの風-Sunrise-」前楽と千秋楽を見てきました。

「天は赤い河のほとり」は私にとってひたすら宙組を愛でる作品になっていました(笑)。

お祭りとかオロンテス河の戦いとか帰還した兵士と家族の再会を見るのが特に好きでした。
3月に観劇した時には芝居の見どころがわからなくて宙組芝居が見られないと暴れたくなりましたが、いつのまにか皆がちゃんと役づくりして物語世界に生きてた。
それを見ているだけで楽しくて感動してうるうるしてました。
そうそうこれ。ベルばらや王家でも見ていた懐かしいこれ。宙組らしいこれ。

また観劇回数を重ねる毎にまどかちゃんの成長を凄く感じました。
真風さんに安心してついていってる仔犬みたいな可愛さとたしかな頼もしさ。

マッティワザの「将は兵の前で不安な顔を見せるな、お前ならできる~」からのユーリの「ザナンザ皇子、ティト、私に力を」からの全軍への号令でブワッと涙腺が緩みます。
凛々しいまどかちゃんが素敵です。

その頃真風さんとキキちゃんは銀橋でドカッボカッってやっていてそれも好き。
楽は超下手席だったから銀橋の真風さんの表情が見えました。なんだユーリのこと好きなんじゃん、って思いました。なかなかわかりにくいキャラだから。

ユーリはカイルの母の昔語りから1人の女性を生涯愛し抜こうと心に誓った話しを聞きながらカイルに惹かれているのがわかります。
生まれて初めて間近で見る本物の王子様が自分にだけ語りかけてくれている。そりゃあ惹かれないわけがない。
でも好きになっちゃいけないって思っているような表情もしててせつな可愛いなと。
んで、カイルはどう思ってんねんと気になってました。表情が読み取りにくくて。

「たとえば妃となって私を喜ばせるとか」というカイルに誠実さはないですよね、あの時点では。
健気な女の子の心を弄んでて私の中では好感度↷

そんなカイルに心を伝えることを説くユーリはまっとう過ぎるくらいまっとう。狡猾さも汚さも知らない女の子。
のちに「綺麗事でやってみようと思います」という彼女の性格に初めからブレがないのが凄い子だなと思います。
厄介なタイプを好きになってしまう子だなとヒヤヒヤもさせられますが(ラムセスのどこが不満なの??)、この子実は相手の生き方考え方を変えられるエナジーがとてつもなくある子なんですよね。
それは後々わかるんだけど。
たしかに原作ではそうなんだけど、この舞台のカイルがユーリによってどれだけ変わったのかが見えにくいのが残念だったなぁと思います。
どのタイミングでどれくらいずつ傾いていったのかとか見えたらなぁ。

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2018/04/13

苦しみもその罪も私が作ったただ一つの人生。

4月9日と10日に宝塚大劇場にて宙組公演「天は赤い河のほとり」と「シトラスの風-Sunrise-」を見てきました。

「天は赤い河のほとり」は原作を読み終わってから見ると、小柳先生はあの長い原作のテイストを変えずに脚本化しているんだなぁと感じました。
いわゆる少コミな部分を宝塚らしく言い換えているところも小柳先生グッショブと思いましたし、長い原作を昇華させるセリフも見事だなと思いました。
駆け足ではあるけれど丁寧に演じれば感動できるように作られている。
宝塚において少々の脚本の粗はいつものことだし、大事なのは役者がその感動を伝える芝居ができるかどうかなんだとあたらめて感じました。

2週間前に見た時に感じたのは、主演のカイルを演じる真風さんが真ん中の場面がどうも締まらずぼんやりとしてしまうということでした。
それでか物語の前半は登場人物の誰にも共感できないまま耳障りの悪い言葉だけが印象に残っていました。
場面がすすみ星風まどかちゃん演じるヒロインのユーリがカイルのもとを離れてエジプトに行くと霧が晴れたように面白くなるなぁと思っていました。
9日に2週間ぶりに見て、やっぱり真風さんの芝居がピンと来ないなぁ。微妙にズレたまま噛み合わずに場面がおわっちゃうなぁ。こんどの新生宙組には芝居以外の楽しみを探したほうが楽しめるかなぁ。と思いましたです。正直。
ショーのほうは2週間前にくらべて余裕も感じられて歌も安定されてたのでショーを楽しめればいいかなと。

そうしたら翌10日の11時公演はなにかがカチッとはまったような気がしてあれれ? なんだか真風さん楽しそうです。
なんだか柔らかくて大きいカイルになっている気がしました。
真風さんって独特のテンポがあると思うんですけど、そのテンポに組子が合わせられるようになったのかな?
それとも真風さんが変わった? はたまた見ている私が真風さんのテンポを掴めるようになった?
なんだかわからないけど芝居の呼吸があっている気がして見ていて楽しくなりました。
物語りの中で皆が役として自由になった気がして。
なによりまどかちゃんのユーリの自由度が増している気がしました。そうするとよりカイルの器も大きく見えます。相乗効果かな。
終盤のユーリとカイルの銀橋場面もいたく感動してしまい、あれれ?
ラストの国を思うカイルとユーリの言葉がそのまま組を思う2人の気持ちに思えたりして。
(こうなった私はちょろいですからね・・笑)
どうやら私の中のズレが解消したようで、そうするとお芝居がどんどん面白くなり、15時公演ではさらに楽しくなり次の観劇を楽しみにムラを後にすることができました。

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2018/03/31

未来を託されたもの。

3月20日と21日に宝塚大劇場にて宙組公演「天は赤い河ほとり」「シトラスの風」を見てきました。

「シトラスの風」は再演が繰り返されてきたことでこなれた名場面がいくつもあるのがやはりいいなぁと思いました。
プロローグでシトロンカラーの衣装を身に着けた出演者が舞台いっぱに並ぶ場面は今回の大劇場版ゆえの見どころだと思いました。
幕開きと同時に華やかさにわくわくし、舞台上の出演者の笑顔が眩しくて誰がどこにいるのが探すのもたのしかったです。

気になっていた銀橋の夢・アモール(間奏曲)はこうなるのかーと思いました。
4人というイレギュラーな並び。まぁこれが妥当なのかなぁ。

ステート・フェアーは星風まどかちゃんがひたすら可愛い。歌えて踊れて可愛くて早期抜擢もさもあらんと思いました。
可愛くて見ているとニヤニヤデレデレしてしまって自分の顔から何かが出ているような気がして焦りました。でもニヤニヤをとめられなくて・・・(^^;
まどかちゃんも可愛かったけどあおいちゃん(美風舞良さん)の振り切り方も凄くて思わずくぎづけに。
この場面でパラソルくるくるしているヤングガールはまどかちゃんを除くと狙ったように上級生娘役さんたちなんですね。
皆さん凄いです。愛らしいです(笑)。
ヤングボーイたちも狙ったように澄輝さん、凜城さん、星吹さん、美月さん、春瀬さん、七生さんで。
肘を張って首を振って行進する姿がとっても愛らしくて見ている私の頬も緩みまくってしまいました。
青スーツの実羚さんも脚長さんで素敵だし、家族づれや水兵さんたちも微笑ましいし、大好きだぁと思って見ていました。全編通しても1、2を争うくらいに幸せになれる大好きな場面でした。

上級生まで皆揃ってブンブンにヤングに徹している中、まどかちゃんが恋に落ちるのは大人っぽい真風さん(笑)。
そうか年上好みだったかとなっとくでした。
2人きりワールドも可愛すぎてたまりませんでした。皆に冷やかされるところも微笑ましくて良いカップルでした。

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2018/03/24

ふたり並んでミイラになるまで。

3月20日と21日に宝塚大劇場にて宙組公演「天は赤い河ほとり」「シトラスの風」を見てきました。

お芝居「天は赤い河のほとり」はネットのお試し版で3巻くらいまで流し読みをした程度の知識で臨んだのですが、序盤で世界観についていけずどうしたものかと思っていましたが、エジプトの場面以降は入り込んでおもしろく見ることができました。
ユーリとネフェルティティの場面ではうるっと感動も覚え、いまはもっと何度も見たいなぁという気持ちです。
ユーリ、ネフェルティティ、ナキアの3人を通していつしか私は女性の成長譚として作品を見ていたように思います。

物語りの序盤でキャッチの意図で使われたであろう「私の純潔を奪って」とか「お持ち帰り」とか、はたまた嫌がるヒロインに対する「そんなに喜ぶな」とかが私にはダメでしてぞわっと怖気だってしまい、そこから脱却するのに中盤までの時間を要してしまった気がします。
これは生理的なものなのでどうしようもないかな・・・。
また主人公が女性にモテることを表現するのに集団で主人公を追いかけまわす姫たち・・・という場面も古典的すぎてどうなの?と思います。私はあんまりいい気持にはなれないなぁ。

ストーリー上仕方がない純潔云々の場面も、その主体が他でもない真風涼帆さんであることが私には生々しく感じられてしまって、どうしても夢見心地になれないのです。
思わず心で悲鳴をあげずにいられなかったプログラムの表紙の真風さんの笑み。こんな×××しい口許をした男役さんがかつていたでしょうか?!(反語)。
こんな真風さんにこのカイルという役は禁じ手なんじゃないでしょうか・・・((汗))

ユーリというヒロインもまた序盤は娘役スキルを削ぎ落さないと成り立たない「現代日本のふつうの女の子」で、それを演じているのがまだ娘役として発展途上(体型も含めて)の星風まどかちゃんなので、そこもまた生々しいものを感じてしまっていたたまれない気持ちに陥っていました。
「えっちすけべへんたーい」で私の心は地の底まで落ちてしまってゼロではなくマイナスからのスタートとなってしまい浮上するのに時間を要したみたいです。
カイルと離れ離れになり彼女の成長が見え始めたあたりからは好感を抱けたのですが。それがちょうどエジプトの場面と重なるのかなぁ。

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2018/02/18

その魂は滴るほどに美味だろう。

2月10日に久留米シティプラザ内ザ・グランドホールにてミュージカル「黒執事 - Tango on the Campania-」を見てきました。

古川雄大さん目当てに前々作から見続けて3本目。原作単行本も最新刊まで読了。と意外にはまっている自分に驚き(笑)。
まず初見の感想は、「めっちゃ児玉先生やん(笑)」「前作に比べ思っていたより殺風景?」「でも楽しい♪」でした。

演出が今作、児玉明子氏に代わったとは事前に知っていたのですが、こんなに児玉色になっているのがいとをかしでした。
パペットや布を使った演出も児玉先生らしいなと思いましたが、なによりも私が児玉作品に感じていた印象、ストレンジなものへの執着、定型のヒューマニズムとの親和性の稀薄さ、最終的な結論は自分で出す、といったものがそっくりこの「黒執事」の世界観と調和していることに瞠目でした。

それから観劇後に、今回の作品をずっとご覧になっている方から「拍手を入れるところがちゃんと在るでしょう」と言われたのですが、たしかに!と思いました。
メインキャラがソロを歌いきった時、キメを入れた時、ボケたりアドリブを入れた時、と拍手を入れやすくて、客席からキャラクターやキャストへの愛を表現できて楽しかったです。
ここはキャストの自由に任されている場面だなというのもわかりやすかったですし、総踊りの場で手拍子が出来たりするのも楽しかったです。
この辺りは宝塚的かな?

舞台が殺風景に感じたのはたぶん20名くらいのアンサンブルの方たちがビザールドールの扮装などでほぼ全員舞台に出る場面が多かったからではないかと思います。
場所を必要とするのでセットが開いて空間ができるから。
アンサンブルの動きで見せる場面が多かった印象。それがまた物凄い身体能力の人たちばかりでびっくりでした。
緻密ではないけれども、キャスト1人1人の力で魅せる演出になっているのだなと思いました。

脚本が粗いほど演出が雑なほどパフォーマーの魅力と技量でそれを埋めてかえって面白くなるというのは宝塚ではしばしば経験しますがそれに近いものがあるかな。
なによりもこのシリーズで私がいちばん見たいところである主人公2人の関係性の描かれ方や、そこに対する演者の熱量が半端でなかったので、すごく満足できました。

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2018/02/05

望もうと望むまいと。

1月28日と29日に日本青年館ホールにて宝塚歌劇宙組公演「不滅の棘」を見てきました。

見応えのある舞台に満足でした。
愛ちゃん(愛月ひかるさん)と宙組出演メンバーがこの作品をここまで高めてくるとは。

2週間前にシアタードラマシティで観劇した時に、愛ちゃんがそうとう歌を鍛えてこの作品に臨んだことが覗え、大千秋楽まで歌いこめばさらによくなるだろなと思っていましたが、その予想を遙かに超える進化を遂げていました。
歌声に味わいが出てきたなぁというのが率直な感想です。細かいですが、愛ちゃんの「リラック↑ス↑↑↑」の『ス』が好きです。
ドラマシティでここがいま一つと思っていた女装場面も格段に良くなっていて、その場面を最高に楽しめました。

舞台を楽しむにあたって役者の声の良し悪しは重要ですが、そこに課題がある愛ちゃんはこのままそれを克服できなければその先へ進むのは難しいのではないか、と思ってしまうことも正直ありました。
が、それに真正面から挑み応えてきた姿を目の当たりにして、もうこれは報われるところまでちゃんと見届けなければいられないと思いました。
そうなることを願わずにはいられません。


ヒロインの遥羽ららちゃんは歌い方がドラマシティの時よりも初演のふづき美世さんに似ている気がしました。
そして私はやっぱりららちゃん演じるフリーダ・ムハが魅力的で好きだなぁと思いました。
アグレッシブではきはきとものを言い、スタイルが良くてショートボブとボディラインを意識した衣装がとってもお似合いで。
幼くして両親を失い愛されている実感のないままに育って(魅力的な娘だから周りから愛されているんだけど)、つねに前のめりに何かを求めていないといられない女性のようでした。
そこに現れたエロールの自分へのまなざしに愛を感じちゃったんだなと思いました。どういう種類の愛しみかもわからずに。
だけどそれこそが彼女がもとめていたものなんだなぁとも思えます。

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