カテゴリー「♖宝塚観劇-バウ・青年館」の5件の記事

2017/01/21

兵の情は健やかなるを主とす。

1月17日宝塚バウホールにて星組公演「燃ゆる風-軍師・竹中半兵衛-」2公演を見てきました。
七海ひろきさんが主役の竹中半兵衛を演じていました。

これは時代物ではなく戦国ファンタジーなのだと思って見ました。なにもかもが半兵衛の手柄にされていて突っ込みだしたらキリがないので。
戦国BASARA同様にゲームのキャラクターだと思えばいいのかな。
このキャラにこの言葉を言わせたかったのねという感じ。そうよね、いまならあすなろ抱きさせたいよねとか。
ドラマにリアルはありません。リアルは役者の感情にありました。
で、まんまと泣かされましたcoldsweats01

バレバレのフラグを立てては回収を繰り返す脚本で、逆に言えば楽に回収できる以上のことはしていないので、もうちょっと意欲的でもいいのではという気持ちになりました。
知的な満足を求めるのではなく、気軽に見て泣いて笑って、あとで役者についてあーだこーだと話すのが楽しい作品かなと思います。

かいちゃん(七海ひろきさん)の竹中半兵衛は、竹中半兵衛の姿を借りたかいちゃんそのものでした。
主役なのに張りがないのはそのせいかな。せっかくコスチュームなのに中の人が素のままなので、大きさや華が足りないと思いました。
首から上と首から下の情報量の落差が気になりました。具足姿なのに重心所作が侍らしくなく手持無沙汰に見えました。
心はもの凄く入っているから客席も泣いちゃうけど。
でもその心はかいちゃん以上のものではなくて。かいちゃんがかいちゃんのまま具足や陣羽織を着てかいちゃんの感情のままに泣いている感じで、役としてはどうなの?と思います。
どういうスタンスで舞台に立っているのかな。最近のちょっと浮足立っている感じが私は苦手だな。
以前のようにもっとストイックに役作りをしてほしいと思うのですが。

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2016/12/10

あなたこそ待ち焦がれた愛しい死-“Azrael ”。

11月29日、宝塚バウホールにて宙組公演「双頭の鷲」を見てきました。

有名なジャン・コクトーの戯曲をミュージカルにした作品。面白くないはずがない。引き込まれて見てしまいました。
どうして彼はそう言うのだろう。あのときどうして彼女はああ言ったのだろう。たくさんの何故?を抱きながら見る作品の面白さ。そのわけは見終わった後にゆっくりと考えたい。
11時と14時半公演を続けて見てしまって、しまったと思いました。もっとゆっくりとインターバルを持ちたかった。そうでないなら1回だけ見てじっくりと浸っていたかった。
あのときの顔はそういうことだったのか。あのときあの言葉を選んだのは―― 考えれば考えるほどなるほどと思う、そんな作品でした。

それだけにパパラッチが憶測をごちゃごちゃと語るのが邪魔だなぁと感じてしまいました。
主役たちが心情を歌うのもいらないくらいだなぁと思いました。余白を埋めすぎな感が否めませんでした。見ている私に想像の余地を残してほしかったな。
歌詞が聞き取りにくい部分もあったりして、言葉の裏にあるものを覗くのが面白いのだからセリフで明瞭に聴きたかったと残念と思えるところもありました。
作品が良いのでこちらもより高いところを求めてしまいます。

舞台美術は脚本演出の植田景子先生の美意識そのものって感じ。ちょっと過多にも私には感じられました。(景子先生はまだ足りないわと思っているかも(^-^;)
2幕で、お互いを愛し愛されることを知った2人がこれまで受け入れられなかったものを受け入れると、それまで色のなかった世界(部屋)に色が加わる演出がわかりやすく素敵だなぁと思いました。

齋藤恒芳先生の音楽は作品にぴったりで盛り上げてくれましたが、彼の音楽にはあんまり言葉をいっぱい載せないほうがいいのになぁと思いました。気の利いた少量の美しい日本語が合うのにな。
音楽自体に魅力があるのだから、ちょっと情報が過剰だなぁと思いました。愉しむ余地がほしいなと。
それにしても、みりおん(実咲凜音さん)もずんちゃん(桜木みなとさん)もあの曲をよく歌いこなせるなぁと思いました。歌っているうちに迷子になりそうな曲ですよね。

作品はどう見ても王妃が主役だなぁと思いました。
王妃役のみりおんが相手役の轟さんに遠慮なく相対しているなぁと思いました。思いきりが素晴らしい。
そして王妃姿が彼女史上でもっとも美しくて感銘的でした。景子先生の美意識と相手役の轟さん、そして彼女のキャリアとこの作品に挑む緊張感等々のなせる仕業でしょうか。
ワンショルダーのブラックドレスの後ろ姿やヘアスタイルが彼女の魅力を引き立てていました。
ハープアップに乗馬服も魅力的でした。
(もしかすると高身長揃いの宙組が彼女には気の毒だったのかもしれないなという気もしてきました)

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2012/11/12

美しいものになるということは。

11月5日日本青年館にて、宝塚月組公演「春の雪」千穐楽の2公演を観劇しました。

三島由紀夫の同名小説の舞台化、しかも主役の松枝清顕を
明日海りおさんが演じるということで、どうしても見たくてチケットをお願いしました。

ちょっと期待が大きすぎたかなというのが率直なところです。
みりおちゃん(明日海さん)の清顕は美しくて期待どおりでした。
けれども、演出や構成に不粋と感じるところが目に付いてしまい
どうしても世界観に浸りきれなかった気がします。

原作を知っている場合、ここはこうきたか~!という楽しみを得られるときと
どうしてこうしてしまうんだ~!と納得がいかないときとありますが、
今回は後者のほうが勝ってしまった気がします。

みりおちゃんの清様は美しかったけれど、清顕自体はもっとエゴイスティックに
描かれてもよかった気がしますし、もうちょっと冷笑的なところも入れてほしかった。

なによりも本多が納得がいきませんでした。
本多の理智とはそういうことじゃないだろー!と。
房子とのエピソードをあんなふうに変えてしまうなんて最低。
本多の抱えているものは、そんな浮薄なものじゃないのはわかりきったことなのに。
鎖の演出とか、はぁ?でしたし、見ていて私は怒り心頭でした。
声を上ずらせる本多なんか本多じゃない。
絶叫する本多なんか本多じゃない。
どうしてくれよう、、、沸々。
といった具合です。

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2006/01/09

「不滅の恋人たちへ」@宝塚バウホール

陶酔のエゴイストにめろめろ~)^o^(

7・8日と宝塚に行ってまいりました。
宙組バウ公演を3回、星組ベルばらを1回、観劇しました。
同じおフランスものですが、180度違う趣きで面白かったです。

まずバウホールの「不滅の恋人へ」から・・・・(大いにネタバレしますー)

バウホールは小さめの本当に見やすい劇場でいいですね。舞台全体を見るには「り列」辺りがいいかも。前方席はもちろん良いのですが、舞台に直に寝転ぶお芝居(!!!)の時はちょっと見づらいかな~と思いました。

さて、感想ですが・・・はじめにいっておきますが、私に客観的な感想は無理です。(^^ゞ
大和悠河さんのアルフレッド・ミュッセは、まさに才気と美貌の「青春のプリンス」。眩暈がするくらいbeautiful!で、ひとつの流し目にポヤ~~ン。片方の口角が上がれば、うっと~~り。口許から言葉が零れればとろ~~ん。というような具合で、私は完全にイッてましたので…(笑)。
またナルシストぶり、エゴイストぶりが素敵で。崩れてしまう姿も目を離せない…。目を眇めて皮肉をいう顔さえ美しい。
そしてミュッセのこの攻撃性は、相手へ向かうのと同じくらい自分自身にも向いているんだな~。鋭利な切っ先で自分をも傷つけているんだな~と。
"上手に”やれない生真面目さが、この人の持ち味であり魅力だなぁと思いました。中庸でいられず極端から極端にはしってしまうのが悲劇でもあるけど。
でも人生の中で一度くらいは、こんな色男に振り回されてみたい…と思わせられる人。もちろんサンドさんでさえ手に負えなかった男を、私ごときにどうしようもないのはわかってますけど。(^^ゞ(きっと3日ともたず逃げ出してしまいそう)

若すぎても絶対に御し得ない。でも、年齢を重ねて相手に寛容になりすぎてしまっても面白くない。
やっぱり、ちょうどジョルジュ・サンドの年齢で、エゴとエゴとをぶつけ合うような恋愛こそ、ミュッセにはお似合いだと思いました。
恋愛中は腹が立って、別れたくてたまらない相手だと思うけど、別れたあとで一番忘れられない恋人ですよねぇ。それだからこそ、「不滅の恋人」たりえる人ですよね。魂が不滅である限り、世界の終末までそこに刻み付けられる…。
激しい言葉で罵っても、結局は愛していると言ってしまう…ジョルジュの気持ちがせつないほど染みました。
人は相手が善人だからという理由では、あまり恋に落ちない気がします。悪魔的であるほどハマってしまう…。
時として罪は快楽であるように、時として苦しみも快楽ですから。
激しく憎めば憎むほど、その振り幅で愛も深まる気がします。
あんなに強い「想い」をぶつけ、ぶつけられるるいちゃんジョルジュがほんとーにうらやましかったです。

カタルシスはないけれど、いつまでも作品世界に浸っていたいヨーロッパ映画のような作品でした。

(タニちゃんのことばかり書いちゃいましたケド、細かなことはまた書けましたら後日に…)

P.S.
 バイロンの詩(名言)をいくつか知っていると、さらにミュッセの言葉にニヤリとできますよ。(^^)

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2004/10/31

ただいまです~。(&バウ公演のこと)

バウ2公演と大劇場1公演見てきました。

タニちゃんは全身全霊でフィッツジェラルドを演じていました。
作家としての苦悩、夫として父親としての苦悶が胸に迫りました。(キザるとやっぱりリカさんの面影が…!)
かなみちゃんはとっても華があり、タニちゃんと歌い踊り愛を語ると、照明が明るくなった?と思うくらい舞台が華やぎます。目が釘付けになるカップルでした。
精神を病んで病院からスコット(タニちゃん)宛ての手紙を読むシーンが切なかった…。
五峰さんは、スコットの身を案じ愛情を注ぐ、美人なのに男女の愛より母性が勝ってしまうシーラという女性を切なく心豊かに演じていらっしゃいました。
あひちゃんは、自分にも他人にも厳しいヘミングウェイ役。人間的な弱さをさらけ出すスコットが許せず、スコットを追い詰めることは、自分自身を追い詰めることになるのに、尖った切っ先を突きつけずにいられない…どこか心に暗いものを秘めているように見えました。真面目な芝居をする方ですね。
スコッティ役の咲花杏ちゃん、父親を思うシーラとの電話のやりとりに、泣けました。
スコットを取り巻く女性たちの中で、誰になりたいか?と言われたら、迷わず私は娘のスコッティ!と答えます。ハンサムでダンスが上手で娘に甘い父に溺愛される娘・・・いいなぁ。。。
秘書のローラ役の美風舞良ちゃんは、舞台を和ませてくれました。
宙組の下級生さんたち、なにげにお芝居が巧い?(巧い子たちを揃えたの?) 嬉しい驚きでした。1人何役も演じて、舞台セットまで動かして、本当に働き者の下級生さんたちでした。
(酔っ払い役なのに、さりげなくシャンパングラスを片付けたり、幕間で床のお掃除をしたり…)
1幕で、セットの壁に郵便ポストの口が開いて、そこにスコットが書き上げた原稿を投函するシーンがあるのですが、30日午前の公演はポストの口が開いていなかったみたいで、壁を叩いて裏にいる下級生に合図してました。双方とも焦ったでしょうね(笑)。
美郷真也さんは、若い才能を見出し援助する出版社の編集人。大人の男を好演して舞台を締めていらっしゃいました。

大劇場公演を見終わって外に出るときに、タニちゃんの出に遭遇したのですが、この人がフィッツジェラルドを演じたとは信じられないくらい無防備で、ほどよい倦怠を漂わせるその姿に見蕩れてしまいました。

星組大劇場公演は、貸切ということで、アドリブもあったみたいです。
1回しか観られなかったのが、とってもとっても残念に思えた舞台でした。
ショーは博多座とは別物といっても良いかも…。
1回しか観られないから見逃すまいと目を凝らしていたのですが、「一体どこを見たらイイの~~(>_<)」ってくらい、舞台上のあっちにもこっちにも見所があって、目眩がしてしまいました。
詳しくはまた書きますね~。
(こんやは限界なので・・・)

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